授業紹介・ゼミ活動

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大森ゼミ

大森ゼミ 2022年度卒業研究要旨

2023/03/14

2022年度卒業研究要旨リンク集

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 部活動スポーツにおけるジェンダーバイアスの変化の考察 

スポーツに対するジェンダーステレオタイプは多く見られ、ジェンダー的表現のみならず競技人口やスポーツの参与に大きく影響している。ジェンダーイメージが減少している競技もある一方、サッカーや野球、新体操、フィギュアスケートなどジェンダーバイアスの影響を受けている競技のジェンダーイメージは根強いということが先行研究で明らかになっている。また高校、大学に上がるにつれてメディアなどの情報からジェンダーイメージが強化される、あるいは変化していく傾向があり、メディアは新しい競技の発信源であると共に、すでに持っている競技のジェンダーイメージを強化、または弱化する役割を果たしているということが先行研究によって明らかになっている。そこでジェンダーバイアスの影響を受けているチアダンスをとりあげた映画「チア☆ダン」と「チア男子」を比較する。

 時代によるジェンダー意識の変化―テレビドラマのリメイク作品の比較から― 

日本では数々のジェンダー平等に関する法律が制定されているものの、メディアにおいては未だ偏りがあり、男性中心主義になっていることが研究において明らかとなっている。
その中でテレビドラマは、日本における文化を反映しやすく時代による変化を読み取りやすい研究対象である。そこで、平成初期に放送されたテレビドラマと令和に放送されたリメイク作品を比較することで、時代が変化しても未だに男性中心主義の偏りが変わらず存在しているのか、また変化があればどのような変化が生まれているのかを解き明かしていく。

 幼少期のジェンダー形成に、テレビアニメが与える影響 

3歳から5歳の間に性役割のステレオタイプは学習されており、この年齢の子どもたちは、全人口構成のうちでテレビを最もよく視聴している年齢層であるとされている。
なかでも、テレビアニメという番組ジャンルは子どもたちに大変人気のジャンルである。
そこで、テレビアニメで表現されている男女のあり方が、長時間をテレビアニメの視聴に費やしている幼少期の子どもたちのジェンダー形成に、どのような影響を与えているのか考察する。

 ”ケガレ”としての生理からの解放についての考察 

月経はかつて”ケガレ”として扱われ、女性の社会進出が進んでもその意識は無くならず、
現代でも社会から月経が受容されているとは言えない。しかし、時代とともに月経に関する
考え方、対処法、男女での捉え方の違い、価値観は変化した。そこで過去に発行された女性
ライフスタイル誌に月経に関する広告・記事が掲載されているか、それはどのような内容な
のか、どのような人が起用されているのかを調べ、月経の捉えられ方の変化を解き明か
していく。

 「サザエさん」にみる夫婦間における育児の性別役割分担の変遷 

性別役割分業意識は現在は意識としては否定されつつあるものの、未だ男女の分業が完
全に解消されたとは言えないと先行研究で明らかになっている。老若男女が見ており、人
々の生き方や考え方に影響しやすい研究対象であるアニメを用いる。昭和から続いてお
り、男女雇用均等法が制定される前から放送されている日本の代表的であるアニメ『サザ
エさん』と、令和時代に放送されているアニメを比較し、性別役割分業意識がアニメには
根強く残っているのか、そして変化があるのであればどこが変化しているのかを明らかに
する。

 名づけとジェンダーに関するテレビドラマの登場人物の名前の考察 

卒業研究として「名づけとジェンダーに関するテレビドラマの登場人物の名前の考察」を
行います。名づけ習慣にはジェンダー観の変化が影響していることが先行研究から明らか
になっています。ジェンダー視点からのテレビドラマの先行研究は多く、時代のジェン
ダー観を反映しているとされていますが、名づけの観点からの研究はほとんどありませ
ん。本研究ではテレビドラマの用いて名づけの変遷、関係性を考察しようとしています。

 ファン心理に着目したプロ野球ファンの分類 

ファン心理に関する先行研究では、ファン心理の一般構造や心理的健康への影響、またプロ野球に限定すると、球団ごとのファンの気質や、ファンが球団に対して感じる魅力の調査がされている。本研究ではプロ野球ファンによるファン行動と、球団の存在がファンに与える心理的影響について調査を行う。プロ野球ファンを対象に、属性やプロ野球に関する質問をし、回答に対して因子分析とクラスター分析をすることで、プロ野球ファンの心理構造と潜在的な要因を明らかにし、さらにファンの分類を行う。

 職種のジェンダーギャップにおける男女の文末表現―男性警察官と女性警察官が主人公のアニメの比較― 

メディアにおける女性像・男性像の描写の時系列的変化には、変化があったとするものと変化がなかったとするものの双方がみられることが先行研究で明らかにされている。しかし、特定の職種での男女の変化についてはない。また、幼児がよく見るアニメでが、「男ことば・女ことば」と認識されているということも明らかにされている。そこで、男性イメージの強い「警察官」をしている主人公の男女の比較をアニメで考察したい。特に言葉表現に焦点を当てて調べる。

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