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~宝塚歌劇の魅力~/すみれ(2年)

 こんにちは! 宙造というペンネーム改め、「すみれ」というペンネームで活動させていただきますのでよろしくお願いします☆ 今回は前回の記事で取り上げていた宝塚歌劇(以下、宝塚)の魅力を紹介したいと思います。皆さん、宝塚と聞けばどんなイメージですか? 敷居が高そう、みんな同じ顔に見えるなどがあると思います。でも実際は全然そんなことありません。宝塚はキラキラとした夢の世界なのです。

 まずは宝塚の仕組みについて紹介します。前回の記事(~観劇日誌~『ME & MY GIRL』)でも取り上げたのですが、宝塚は男役と娘役に分かれていて出演者が全員未婚の女性です。つまり男性の役も女性がしており、そのような劇団は世界でも大変珍しいのです。だから男役の人はリアルに男性を演じるために仕草や佇まい、声質など男性について研究し尽くしています。また、女性の理想とする男性を演じているので、本当の男性より格好良く見えるのです!! 
 皆さんは宝塚といえばまず男役を思い浮かべる方が多いと思います。しかし娘役がいないと宝塚は成立しません! 娘役は男役が格好良く見えるように努めています。なぜなら宝塚を観ている人のほとんどは娘役を通して男役の人を見て、素敵だと感じているからです。そのため、娘役の人は男役にときめく気持ちが大切だとよく言っています。また男役の一歩後ろに下がり、どんな時も男役に寄り添って支えている娘役はとても綺麗で憧れます! 特に私が好きなのは、男役と娘役で踊るデュエットダンスです。男役が娘役を包み込み、愛しそうに見つめながら踊っている時、娘役はとても幸せそうな顔をしています。そんな二人が作りだす雰囲気を見て、私も幸せな気持ちになります。また、ショーなどで使うアクセサリーは全部娘役自身の手作りで、まさに女子力の塊です!

 また、宝塚は入りたい人が全員入れるわけではありません。宝塚音楽学校という所にまず入らなければ、宝塚の舞台には立てないのです。音楽学校に入るために、受験生は毎日レッスンをして何十倍もの倍率を勝ち抜いて入学しています。音楽学校で2年間、声楽・バレエ・演技・日本舞踊など沢山のことを学んで卒業してから、晴れて正式にタカラジェンヌとして舞台に立つことができるのです。ちなみにタカラジェンヌとは宝塚の団員の愛称です。宝塚とパリジェンヌを合成した言葉で、おしゃれで華やかな宝塚をパリジェンヌのイメージに連想したものです。

 宝塚音楽学校を卒業し、宝塚に入団したタカラジェンヌは、花組・月組・雪組・星組・宙組の5組いずれかの組に所属します。また、いずれの組にも所属していない専科という一芸に秀でた人たちが所属し、それぞれの組の作品に特別出演している集団もあります。それら各組の公演は、兵庫県宝塚市にある宝塚大劇場と東京の日比谷にある東京宝塚劇場を中心に行っています。
 また各組のスターの頂点に立つ男役トップスター、娘役トップが一人ずついます。各公演の主役を男役トップスターが、その相手役であるヒロインを娘役トップが演じます。トップスターになるための様々な条件を満たした、選び抜かれた人しか舞台の真ん中には立てません。どの舞台でもそうですが、主役とヒロインは1人ずつしかなれないため、誰もが主役を演じることはできないのです。そのため宝塚に入るからにはみんなトップになりたいと思い、切磋琢磨しながら日々努力を重ねています。タカラジェンヌが音楽学校の下級生の時からずっと応援しているファンの人もいます。そうやって応援し続けた人がトップになれば、ファンは応援のしがいがあり、成長過程を見れるのも宝塚も魅力の一つです。しかしトップスターになれるのは、ほんの一握りの人だけです。トップスターは組の顔であり、宝塚の顔です。計り知れないほどの重圧やプレッシャーがあると思います。でもトップスターはそのようなことを微塵も感じさせないような素晴らしい演技を見せてくれ、観ている人を楽しませてくれます。とは言っても、トップスターだけでは舞台は成り立ちません。主役がいくらしっかり演技をしていても、脇役がしっかり演技をしていなければ、いい作品はできないのです。トップスターでなくても素晴らしい魅力的なタカラジェンヌが沢山います。やはり一番目立つトップスターに目が行きがちですが、宝塚を観る際にはぜひトップスター以外のタカラジェンヌにまで目を向けてほしいです。私はトップスターのファンですが、隅々まで見たいので本当に目がいくらあっても足りないです! だから主役を見ることはもちろん、舞台全体を観るために、同じ公演を何度でも観に行ってしまうのです。

 宝塚に入れば必ず終わりが来ます。それは退団です。いつ退団するかは自分自身で決めることができますが、ファンにとってもタカラジェンヌにとっても退団はとても寂しいものです。芸能人は引退しない限り終わりはありません。しかし宝塚には定年制度があり、60歳までしか在団できず、ほとんどのタカラジェンヌは定年まで在団することなく退団します。退団後は結婚する人もいれば、芸能界に進む人、バレエの先生になる人など、様々です。どの道に進もうと宝塚時代はかけがえのない時間で、青春時代です。その青春時代に全てをかけて、タカラジェンヌは皆退団していくのです。だから、ファンの人は終わりがあるからこそ一公演たりとも無駄にはできないし、より一生懸命応援したくなるのかもしれません。私も好きなタカラジェンヌが退団する時まで出来る限り応援したいと思っています! そして退団後どんな道に進もうと応援し続けたいです。退団するタカラジェンヌはみんな口をそろえて宝塚が大好きと言います。自分が居た所を、胸を張って大好きといえるのは本当に凄いことだと思います。宝塚はそうやってたくさんの人に愛され続けているのです。

 以上、宝塚の大まかな仕組みと魅力を紹介しましたが、いかがでしたか? こういった仕組みを知らなくても十分楽しめますが、宝塚歌劇について知ってから観た方が何倍も楽しめること間違いなしです! 各組それぞれ特徴があるので、それぞれの違いを味わうのも楽しみ方の一つです。少しでも興味が湧いた人はぜひ一度足を運んでみてください☆
宝塚大劇場ロビーの様子
宝塚大劇場ロビーの様子

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