井上ゼミの3年生6名が、西宮市役所様と株式会社カツウラ化粧品様との産学官連携プロジェクトに取り組み、オリジナルパッケージデザインの化粧品トライアルセットの開発と販売を行いました。
株式会社カツウラ化粧品様は西宮市にある、角質ケアのパイオニアとして変わらない企業理念と、独自の美肌理念をコンセプトとして商品開発を行っている地元企業です。今回、株式会社カツウラ化粧品様が若い感性を商品づくりに生かそうと、商品のパッケージデザインを本学に依頼し、井上ゼミが受けることになりました。井上ゼミ生は自らのチームを「COSMECCO(コスメッコ)」と称し、昨年5月から9月の上旬にかけての約4か月間、制作に取り組みました。化粧品トライアルセットの内容は、プレスパウダー・スキンローション・オリジナルのポーチとトートバッグの4点です。完成した商品は本学の文化祭や中央キャンパスと薬学部の事業部売店、イオン甲子園店などで期間限定での販売を行いました。文化祭では2日間で約300個を販売、中央キャンパスと薬学部の事業部売店でも売り切れになる色が出るほどの人気となりました。
今回、ゼミ生は女子大生向けのパッケージのデザインを制作するにあたって、雑誌などの情報も参考にしつつ、学生約300人にアンケートを取りました。アンケートでは様々な柄を選択肢に入れ、「どのような色や柄のデザインだと買いたいか」の調査をしました。その結果「花柄で清潔感のある色」という声が多く、青色のジャスミンをあしらった柄となりました。またジャスミンには「素直」という花言葉があり、女子大生のイメージに合っているのではないかと考え、デザインを決定しました。
商品を企画、販売するにあたってゼミ生は「全ての商品のデザインを考案する上で、パソコンの画面上では可愛いと思ったデザインでも、実際に形にならないと本当に良いデザインかが分からないので、完成した商品をイメージしながらデザインを考案するのに苦労しました。またコンパクトケースは印刷をする際に多くの色を使用出来ましたが、化粧水ボトルは印刷の都合上2色しか使えず、ボトルの色合いが少ない分、コンパクトケースの色とどのようにバランスをとるかを考えるのが大変でした」と答えました。また「自分たちが作ったものに対して誰かのお金が動くことの責任の重さを実感し、株式会社カツウラ化粧品様やお客様からの商品に対する価値の大きさを意識することや、大切さを学ぶことが出来ました。また自分たちが考えたデザインが実際に商品になることを考えるととても楽しみで、完成した時にはとても嬉しかったです」と話しました。
今回のこの経験を通じてゼミ生は「株式会社カツウラ化粧品様や西宮市役所様と何度も打ち合わせをして、モノづくりの大変さや責任感を感じることが出来ました。時間がなくて大変な時もありましたが、普通の学生生活では決して経験することが出来ないことを経験させていただきました」と話し、自分たちの成長を実感することが出来たようです。
デザインした化粧品トライアルセット
文化祭での販売の様子
イオン甲子園店での販売の様子