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2020年1月にアニメ放送開始! 小説『宝石商リチャード氏の謎鑑定』を紹介します!/とーや(1年)

 こんにちは、とーやです。皆さんは普段どれくらい本を読んでいますか?
 今回の記事は、普段本を読まない人でも気軽に楽しめる、宝石を巡る謎を解決する小説『宝石商リチャード氏の謎鑑定』を紹介したいと思います。

 『宝石商リチャード氏の謎鑑定』シリーズ(以下、宝石商シリーズと呼びます)は現在9巻まで刊行されており、1巻~6巻が第1部、7巻以降が第2部という構成です。第1部は連作短編形式、第2部は1冊で物語が完結する長編形式となっています。

 物語は、東京・銀座に居を構える宝石店『ジュエリー・エトランジェ』を中心に動き出します。イギリスから来た美貌の持ち主である宝石商、リチャード・ラナシンハ・ドヴルピアン氏のところに、中田正義という大学生が、祖母の遺品であるピンクサファイアの鑑定を依頼しに来ます。この鑑定がきっかけで、正義はリチャードの下、『ジュエリー・エトランジェ』でアルバイトをすることになり、店に持ち込まれる宝石と、その宝石を求める人々を巡る謎を2人が解き明かすストーリーが始まります。

 1つ1つの話の中で、宝石がどのように生み出されるのかというトリビアや、宝石を巡って変化する人間関係、さらに宝石を語るリチャードの様子が細かく描写されていて、個人的にとても読みやすく感じました。それでいてミステリーの要素もしっかりと盛り込まれており、後々への伏線が張られているなど、普段本格的なミステリー小説を読んでいる人も楽しめるようになっています。
 また、語り手の正義が進路に思い悩む大学生ということもあり、同じ大学生である私たちにとって、共感できそうな小説だと思います。私がこのシリーズに触れたのは高校3年生の時で、アルバイトや恋愛など、大学生は楽しいことも悩むことも、高校の時より複雑になるのだなと思いもしました。私も実際にアルバイトを始めてみて、正義のように責任感を持って仕事をすることの大変さを実感しました。
 宝石の鑑定依頼や、宝石を求めてやって来るお客さんそれぞれに物語があったり、リチャードと正義自身が抱える問題もあったりと、途中でハラハラとさせられる展開もありますが、最後に大団円ではない、後ろ髪を引かれるような結末を迎えたとしても、登場人物たちが結果を受け入れて進んでいく様子に心を動かされました。
 
 そして2020年1月、なんとアニメが放映されることが決定しました! アニメ化したらきっと面白いだろうと思っていたので、皆さんにもぜひ見てもらえると嬉しいです。なお、この記事を書いている11月時点で放送が確定しているのは、TOKYO MX、BS11、WOWOWの3局です。関西での地上波放送は、現時点で決まっていませんが、公式サイトでは「3局ほか」となっていたので、放送開始まで関西で観られるようになることを願いつつ、情報をチェックしようと思っています。
 
 簡単ではありましたが、宝石商シリーズについて紹介させていただきました。小説第1巻は連作短編集なので、気軽に読み始めることができると思います。また先ほど挙げた3つの放送局が映る方は、アニメからシリーズに入ってみるのも良いかもしれません。
 人々が憧れる美しい宝石と、宝石を取り巻く人間模様が描かれる『宝石商リチャード氏の謎鑑定』、この記事をきっかけとして興味を持ってもらえたら嬉しいです。
 寒さも深まるこの季節、家にこもる時のお供にいかがでしょうか?

 参考文献:
 ■ 辻村七子(著)、雪広うたこ(イラスト)、(2015年)『宝石商リチャード氏の謎鑑定1』集英社
 ■ 集英社オレンジ文庫『宝石商リチャード氏の謎鑑定』特集ページ
 http://orangebunko.shueisha.co.jp/feature/hosekishorichard-anime
 ■『宝石商リチャード氏の謎鑑定』アニメ公式サイト
 https://jeweler-richard.com/

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