丹田佳子教授ゼミの令和元年度卒業生が制作したブック『ZERO　MDFPT2019』が完成しました。

　完成したブックは、昨年開催したデジタルファッションショーや、日々の活動内容などが収録されているBlu-rayと、ファッションショーで使用した衣装のデザイン画や制作過程、こだわりなどを収録した冊子（全60ページ）がセットになっています。

　デジタルファッションショーとは、テーマを基にしてイメージした衣装を、IT技術を活用して制作したデジタルクローズと家政学を活かして製作したリアルクローズで表現し、その二つを融合させることでAR（拡張現実）の世界観にポイントを置いた、新しい形のファッションショーのことです。
　2019年度のテーマは『ZERO』。2018年に10周年を迎えたMDFPT^※が、2019年を始点として、新たにゼロから始まるという意味が込められています。数としての『ZERO』だけではなく、哲学的・精神的視点から見た無・空などの概念も含まれており、人類の発展の基礎となる「礎」、情報発信の進化の過程である「数」、私たちの生活の中に潜む「生」、形のない、目に見えないものである「悟」、無限の愛を示す「∞」の5つの軸をもとに、それぞれのイメージをファッションで表現しました。

　ブックは、1年間にわたってゼミ生が挑戦した様々な試行錯誤を知ってもらいたいという思いのもと、約半年の期間をかけて制作されました。ブックのデザインやレイアウト、Blu-rayの収録内容の編集から書き出しに至るまで、ゼミ生が全て自分達で作り上げました。

　『ZERO　MDFPT2019』は、今年度の学内イベントにて配布を予定しています。

　※MDFPT……Mukogawa Digital Fashion Project Team