こんにちは、2年のとーやです。皆さんはおうち時間を、どのように過ごしていますか? 私は今まで読んでいなかった本を開いたり、ゲームをしたりして過ごしていました。
ゲームといっても様々な種類がありますが、今回はTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)、その中でもクトゥルフ神話TRPGについて紹介していきたいと思います。
TRPGとは、「紙とペンとサイコロ」を用いて、人との会話とルールブックに記載されたルールにしたがって遊ぶゲームで、バラエティ番組などで馴染みのある人狼もTRPGの一種と言えます。発祥はアメリカで、TRPGという名前は和製英語です。ゲームの進行をするゲームマスターを中心に、プレイヤーはシナリオに合わせたキャラクターを操作して、サイコロに翻弄されながらゲームクリアを目指します。
クトゥルフ神話とは、アメリカの作家H・P・ラヴクラフトが作り出した神話で、怪物のような神様がたくさん登場する物語です。その世界を舞台にしたゲームが、クトゥルフ神話TRPGです。他のTRPGではキャラクターの体力が0になるとゲームオーバーになることが多いのですが、クトゥルフ神話TRPGでは、「SAN値」というキャラクターの正気度を表した数値があり、この値が0になると発狂状態となり、ゲームオーバーとなってしまいます。しかもクトゥルフ神話の神様や怪物は、人間には倒すことができないものがほとんどであるため、神様や怪物と出会わないようにすることが鉄則で、遭遇したとしても何とか封印できたらクリアとなるものが大半です。
一見難しそうに見えますが、ゲームの元となったクトゥルフ神話が、読者の想像に委ねることが多い物語なので、ゲームの中でもプレイヤーが自由に世界を創作することができます。必要に応じてルールを追加して楽しむこともできるため、クトゥルフ神話TRPGは、数あるTRPGの中でも高い人気を誇っています。
TRPGにはルールブックというものがあり、これを用意してからでないとゲームに参加することは難しいのですが、その中でもクトゥルフ神話TRPGのルールブックは高価なものであることが多いです。クトゥルフ神話TRPGでは様々なシナリオが作られており、そのシナリオをプレイした動画が、ニコニコ動画やYouTubeで公開されているので、ゲームを知りたいという方は動画から触れることもおすすめです。私のおすすめは「毒入りスープ」というシナリオです。気軽に検索して、面白そうだと思う動画を見つけていただきたいなと思います。
私は中学生の頃に、クトゥルフ神話TRPGをプレイしている動画を見て、TRPGというものがあることを知りました。物語を自由に作ってその中で遊ぶことができるという魅力に心惹かれ、クトゥルフ神話そのものの世界観にも興味を持ちました。当時はTRPGを知っている人が周りにいなかったため、長らく実際にゲームに参加することは叶いませんでした。大学生になってからTRPGをプレイしたことがあるという友人に出会い、実際に遊ぶことができ、今では自分でクトゥルフ神話TRPGのシナリオを作っています。
少々難易度が高めのクトゥルフ神話TRPGですが、この記事を読んで興味を持たれた方は、自宅にいることが多い今だからこそ、新しいものを知る良い機会かもしれません!
皆さんも、この夏はクトゥルフ神話TRPGを楽しんでみませんか?
参考文献:
■フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』テーブルトークRPG(2020年7月2日アクセス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AFRPG
■H・P・ラヴクラフト(1974)『ラヴクラフト全集1』創元推理文庫、317pp
■サンディ・ピーターセン、リン・ウィリス(著)、中山てい子、坂本雅之(訳)(2004) 『クトゥルフ神話TRPG』KADOKAWA、367pp
クトゥルフ神話TRPGを知ってほしい!/とーや(2年)
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