こんにちは。4年生のナナです。私が就職活動を経験して学んだことを、2回にわたり学生エッセーでお伝えしています。前回の記事では、就職活動における私の「考え方」(http://dim.mukogawa-u.ac.jp/11029)についてお話しました。今回は「話し方」についてお伝えしたいと思います。
■リモートでも対面でも「話し方」は武器になる
今年は新型コロナウイルスの影響で、就職活動においても大きな変化がありました。1番の変化は、対面からパソコン画面を介して行う、リモート面接が増えたことです。私は、リモートと対面のどちらも経験しましたが、そこで一つ変わらない点があると実感しました。それは「話し方」です。リモートではWebカメラを見ながら話し、対面では面接官の目を見て話す、という大きな違いはありますが、声のトーンや話の構成などの「話し方」は、同じだと気づきました。実際に私が面接官からいただいた、第一印象や面接を通しての感想は、リモートと対面であまり違いはありませんでした。
面接での声のトーンや話の構成は、とても重要な要素です。なぜなら、これらには自分自身に関する多くの情報が含まれているからです。例えば、声には「熱意」「緊張感」「人間性」、話の構成には「論理的思考力」「客観的洞察力」などが含まれます。これらを意識して自然に話すことは難しいですが、訓練することで落ち着いて話せるようになります。
また、話の中身を考えることも大切ですが、そればかりに気を遣っていてはいけません。丸暗記した文章を棒読みする話し方は、面接官に一瞬で見抜かれてしまいます。自然に話せるようになるまで、何度も練習を重ねましょう。その努力は、必ず面接官にも伝わります。自分を表現する手段は、たくさんあります。書面では分かりづらい人間性を、面接の場でしっかり伝えることが大切です。
■誰かではなく、自分が話す理由
私が「話し方」について意識し始めたのは、就職活動ではなくゼミ活動でした。人前でプレゼンテーションをする時に「私が話す理由って何だろう?」と、ふと疑問に思ったことがきっかけです。「美しく話すこと」が目的であれば、それが得意な人に頼んだ方が良いはずです。しかし、そうではなく、自分が話す理由とは……?
考え込んだ末にたどり着いた結論は、「今から提案する内容を、私自身がいかに信じて考えてきたかを聞き手に伝えるため」でした。就職活動に置き換えると「自分が、企業に対してどれほどの熱意を持っているか」になるのではないかと思います。その熱量が伝われば、話の途中で噛んだり詰まったりしても、面接官は気にも留めないはずです。
面接官は、みなさんの話を「聞く」だけではなく「見て」います。自信を持って話せば、自然と身振り手振りも付き、説得力も増していきます。ぜひ、周囲に流されず、自分らしさを伝える話し方を探してみてください。
今回、学生エッセーで2回にわたりお伝えした「考え方」と「話し方」を意識すれば、同じ自己PRの内容であっても、面接官が受け取る印象は大きく変わると信じています。特に「話し方」は、リモート面接はもちろん、マスクで表情が隠れる対面式の面接においても、非常に重要なテクニックとなります。
今後しばらくは、例年とは違う就職活動が続くと思いますが、今回話したことが少しでもお役に立てば幸いです。応援しています。
私が就活から学んだこと~話し方編~/ナナ(4年)
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