大森いさみ教授ゼミの3年生、村尾稔梨さんが「第11回 関空発『学生と旅行会社でつくる』海外旅行」の企画コンテストで優秀賞を受賞しました。
このコンテストは、一般社団法人日本旅行業協会(JATA)関西支部と関西エアポート株式会社が主催し、単に旅行企画を競うのではなく、応募された企画をベースに、学生と旅行会社が一緒に旅行商品を作り上げていく大会です。
今回のコンテストには40組が応募し、7組が書類審査を通過しました。書類審査通過者は旅行会社とのミーティングを重ね、令和2年9月19日(土)に、大阪市中央区の大阪キャッスルホテルで行われた最終審査会にて企画を発表しました。
村尾さんが提案した旅行企画は『癒しの青とフォトジェニックな旅』。「自然」と「街」、「文化・宗教」からなる3つの青にこだわり、イタリアの青の洞窟、チュニジアの首都チュニス、トルコの大都市イスタンブールを巡ります。旅先の風景を写真に収め、美しい青色の写真をSNSにアップすることで、旅行者自身が身近な人にとってのインフルエンサー※になるという企画です。
過去の大森ゼミ生の取り組みから大会を知った村尾さんは、ゼミへの配属が決まる前からコンテストへの応募を決めていたそうです。配属が決まってから数カ月後、長い時間をかけて練ったアイデアを基に、企画書の作成を開始しました。
友人との雑談で、将来行きたい国に青色の観光地が多いと気付いた村尾さんは、色に関するアンケート調査を約50名に行いました。「好きな色」については様々な回答が寄せられる中で、「綺麗だと思う色」については青が多いという傾向が出たことを受け、「青い景色を見に行くツアー」にテーマを決定。旅行行程では、季節や時間を気にせずいつでも青色を楽しむことができる観光地と、気象条件が一致した時にだけ見ることができる風景を組み合わせることで、参加者が旅先の瞬間を楽しめるプランを考えました。発表資料についても、企画のポイントや日程表など、どのスライドを開いても青が基調になるよう工夫しました。
書類審査を通過した後は、協力する旅行会社との話し合いが始まります。対面や遠隔のミーティングを重ねる中で、実際に現地を訪れた経験を持つプロの意見を取り入れ、飛行機の乗り継ぎが難しい国を変えたり、悪天候時の観光の代替案を盛り込んだりするなど、旅行商品としての価値を高めました。
最終審査会当日は、他の出場者がグループで参加する中、一人で取り組んだ提案資料を手に、発表に挑みました。
村尾さんは「最終審査会からの帰り道に、次は絶対にグランプリをとる! と決めたので、今から次回の提案を考えています。誰が見ても楽しめる、わかりやすい提案ができるようになりたいです。次のコンテストまで時間があるので、他のコンペティションにも取り組みたいです」と話してくれました。
※インフルエンサー(influencer)
SNSなどを通じて、消費者の購買行動に大きな影響力を持つキーパーソンのこと。