前回の記事を読んでくださった方はお久しぶり、
この記事を初めて読んだという方は初めまして、シラノです！

　2015年10月に放送が開始してからというもの、何かと話題の尽きないTVアニメ『おそ松さん』。第2クール目に突入し、人気がますますヒートアップしています！
　『おそ松さん』は、赤塚不二夫生誕80周年を記念して、赤塚先生の代表作『おそ松くん』を再アニメ化した作品です。今回で3度目のアニメ化となる『おそ松くん』シリーズですが、この作品では、おそ松くんらが大人になり「おそ松さん」となったオリジナルストーリーを展開しています。昭和から、現代のお茶の間に舞い戻ってきた六つ子は、大人になってもマイペース。就く職がなくてもみんなで仲良く暮らしている日常を描いています。普段は、ギャグやブラックユーモア等で視聴者を笑わせてくれる彼らですが、「おや？」と思わせるような伏線もあり、様々な『おそ松さん』に関する考察がネット上で飛び交っています。しかし、その伏線の意味を公式から発表したりすることはなく、視聴者側に好きに解釈させるという「ギャグアニメ」ならぬ「自己責任アニメ」なのです！
　そんなニートな六つ子を養いたい！　と言う「松ガール」が急増中！　私もそんな松ガールの一人です。私が特に推したいのは、六つ子の長男で弟たちから「おそ松兄さん」と呼ばれている松野おそ松です！！　アニメ第2話では、兄弟に散々ちょっかいをかけ、昼間から酒を飲み、社会的に問題があるような行動ばかりとっていたおそ松でしたが、第5話の「エスパーニャンコ」回で突然長男属性を発揮！！　さらにさらに、第9話「恋する十四松」では弟の恋を応援する兄貴の鏡のような姿が描かれ、普段とのギャップもあり、すっかり好きになってしまいました。
　私がいかに『おそ松さん』にハマっているか分かっていただけたでしょうか（笑）。
　本当はもっと皆さんに『おそ松さん』の魅力を語っていたいのですが、キリがないので割愛したいと思います。

 
おそ松さんショップの看板／六つ子が着ているパーカーを自作したもの

　神戸におそ松さんショップがやってくることを知ったのは、友人からの連絡でした。三宮ビブレにて、『おそ松さん』のグッズが販売される1月9日から3日間だけの期間限定ショップです。東京を中心に開催されていた『おそ松さん』のミュージアム＆オンリーショップなどのイベントに参加できず、悔しい思いをしているところに飛び込んできたニュースだったので、私は初日におそ松さんショップに行くことにしました。
　おそ松さん人気はすさまじく、アニメショップで販売されているグッズは常に完売状態、さらに、『おそ松さん』の情報が掲載されているアニメ雑誌も発売当日には全国の書店から姿を消すほどでした。今回のイベントも、大勢のお客さんが来ることを見越してなのか、ショップに入場するためには、午前7時30分から午前9時までの間に列に並び、さらにそこから入場時間の整理のための抽選を実施するとのことでした。
　私と友人は、午前6時30分の電車に乗り、少し早めに現地に着くように計画しました。到着したのは、午前7時15分。並び始めるにはすこし早い時間帯でした。これなら、前の方に並べるだろうと三宮ビブレへと向かった先に見たのは、すでに溢れんばかりの人、人、人！！　私たちの前には、まだ並び始める15分前にも関わらず、およそ100人ほどの人数がすでに並んでいたのです！　たまたま、前の方にいた人と話す機会があったのですが、その人は東京からわざわざこのイベントに参加するために徹夜して並んでいたそうです。これにはさすがに驚いてしまって「シェーッ！」と叫びそうになってしまいました。

三宮ビブレの入り口

　友人と待つこと2時間、その間にもどんどん列は伸びていき、およそ2000人の人が並んでいました。年齢層も幅広く、中高生からお年寄りの方まで並んでいて、改めて『おそ松さん』の人気のすごさを実感しました。
　いよいよ抽選が開始され、抽選カードに書かれた時間帯と番号で入場できる仕組みになっていました。友人と同じ時間帯に入れることを願いつつくじを引くと、なんと二人とも11時台からの入場でした。入場開始時間は10時からだったので、少し遅めの入場でしたが一緒に入れることのほうが嬉しかったです。
　入場時間までまた列に並び、足の痛みもそろそろ限界を超えそうになってきたころ、やっとおそ松さんショップに入ることができました！　店内には、『おそ松さん』第1話で登場した“F6”（おそ松さんイケメンバージョン）の等身大のキャラクターパネル等が展示されており、足の痛みなんて忘れるくらい一心不乱に写真を撮り続けました。

長男松野おそ松（右）と次男松野カラ松（左）／三男松野チョロ松（左）と四男松野一松（右）／五男松野十四松（右）と六男松野トド松（左）

　そしてグッズ売り場へ行くと、そこは戦場でした。グッズ売り場でグッズを買う時間にも制限があり、とにかく推しのキャラクターのグッズが売り切れる前に買わなければと、みんな必死でした。私も推しのおそ松兄さんグッズを次から次へと買い物かごへ放り込み、気が付いたら1万円越え……。苦労して貯めた1万円でしたが、簡単に使い切ってしまいました。買いすぎたかもと思っていると、友人も1万円支払っているのを見て、朝からこれだけ並んだらたくさん買ってしまうよなぁ、と思いました。
　私がおそ松さんショップに行ったのは初日のみでしたが、期間中に大勢のお客さんがショップを訪れたらしく、あっという間にグッズは完売してしまったようです。

今回の戦利品グッズ

　空前の大ブームを巻き起こしている『おそ松さん』。時には、「放送して大丈夫なのか」と不安に思ってしまうほどの挑戦的な笑い。かと思えば、ほろりと泣けるような人情話も挿まれています。まだ、この作品を見たことがない人でも大丈夫！　基本的に一話完結なので、頭をからっぽにして大笑いすることができます。あなたも、このブームに便乗してお好きな“松”を見つけてみませんか？