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天野ゼミ 卒業研究要旨

1日目 2月3日(水) 太田ゼミ丹田ゼミ株本ゼミ大森ゼミ
2日目 2月4日(木) 中村ゼミ赤岡ゼミ福井ゼミ|天野ゼミ|丸山ゼミ
3日目 2月5日(金) 伊佐治ゼミ尾関ゼミ肥後ゼミ松野ゼミ藤本ゼミ

 

効果的なPRのためのフレームワーク「福島メソッド」の提案

■福島メソッド
 本研究では、我々が考案した「福島メソッド」を提案する。福島メソッドは対象のPRを必要とする問題の解決に道筋をつけるための枠組みであり、ネットとリアルな世界におけるPRを相互に接続し、その効果の増幅を目指すものである。具体的には、対象のルック&フィール、ネット上でのPR、リアルな世界でのPRという3つの視点から、対象の問題解決を目指す。このような福島メソッドは純粋な問題解決の手法ではなく、ネットと現実世界をいかにリンクさせるかという情報化社会の抱える困難な問題へのアプローチを提示するものである。本研究では、2つの問題に福島メソッドを適用し、その1つにおいてネットとリアルな世界のリンクを確認することができた。

■適用事例1:鴬ボールのPR
 鴬ボールは神戸に本社を置く米菓メーカー植垣米菓株式会社の製造する米菓製品である。鴬ボールの販売には長い歴史がある反面、購買層が年配者に偏ってきており、若年層における鴬ボールの認知度や購入状況に対し、植垣米菓は強い危機感を抱いていた。我々は大学生と地域企業のマッチング事業「Mラボ」を通じて、このような植垣米菓に問題解決のための提案を行うことになり、福島メソッドを適用する機会を得た。具体的には、福島メソッドの3つの視点に沿って以下のことを行った。

  • ルック&フィール:鴬ボールの新しいパッケージを考案
  • リアルな世界でのPR:鴬ボールの試食を兼ねた消費者参加型のイベントを開催
  • ネット上でのPR:SNSによる鴬ボールの情報発信をイベント参加者に依頼

 この事例において、SNSによる鴬ボールの情報を得てイベントに参加し、さらに鴬ボールに関する情報発信を行う参加者の存在を確認することができた。

■適用事例2:情報メディア学科のPR
 創設から20年を経た本学情報メディア学科は文理融合の理念を掲げ、多彩な教員を擁しているだけでなく、「百人百色」を謳い文句に多様な学生を受け入れる非常にユニークな学科である。しかし、近年その志願者数は減少傾向にある。これにはさまざまな理由が考えられるが、我々は本学科の良さが十分にPRされていないことが原因のひとつではないかと推測し、福島メソッドの適用対象として取り上げることとした。具体的には、福島メソッドの3つの視点に沿って以下のことを行った。

  • ルック&フィール:学科のキャラクター、スクロールベースのホームページを作成
  • ネット上でのPR:サウンドロゴ、ドラマ仕立てのPR映像を制作
  • リアルな世界でのPR:情報発信の依頼を含む出張参加型イベントの考案

 この事例では、ルック&フィールの部分に注力し、ユーザに応じた柔軟なナビゲーションを実現するホームページや聴覚に訴えるサウンドロゴの制作などを行ったが、ネットとリアルな世界のリンクについて確認するまでには至らなかった。

 

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情報メディア学科では、在学生・卒業生・教職員、さらにはこれから本学を目指す高校生、企業や地域の方々を含む幅広い交流を目的として、学科独自のメールマガジン「やりとり」を発行しています。編集は本学科の在学生有志と助手と教員で行い、学科ニュース、学生エッセイ、スタッフの社会活動などの情報を発信しています。

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