松野精教授ゼミの4年生、小瀬理香子さん、笹部裕子さん、清水芹名さん、忠政沙希さん、古澤詩織さん、松浦泉季さん、山岸育子さんの7人が卒業研究の一環として、西宮市にある工房型洋菓子店26店舗のケーキを特集した冊子『Ma patisserie favori』(マ・パティスリー・ファボリ)を制作し、この度完成しました!
この冊子は、本学がある西宮市の方々に手に取ってもらい、喜んでもらえるような冊子を作りたいという思いから制作されました。西宮市にはたくさんの工房型洋菓子店があり、その中でも持ち帰りの時間が限られている生菓子は、近くに住む地域の方に深く馴染んでいるのではないかと小瀬さんたちは考え、生菓子であるケーキを特集した冊子を制作することにしました。また、冊子のタイトルである『Ma patisserie favori』は、フランス語で「わたしのお気に入りのケーキ屋さん」という意味があり、この冊子を読んだ方にお気に入りの洋菓子店を見つけてもらいたいという思いが込められています。
小瀬さんたちは冊子制作を進めるにあたり、「自分たちらしい紹介の仕方」で洋菓子店を紹介したいということから、「ケーキのある暮らし」をキーワードに、冊子のコンセプトを日常生活にケーキを取り入れた新しいライフスタイルの提案に決めました。
冊子で紹介する店舗を決めるにあたっては、西宮市の数ある工房型洋菓子店の中から、持ち帰りが可能でアクセスが便利であることを条件に、紹介する店舗を26店舗に絞り込みました。一昨年の夏頃から実際に店舗へ足を運び、そこから取材や話し合いを何度も重ね、約1年半の期間をかけて制作しました。完成した冊子には、西宮市に住む3人のキャラクター(女子大生、40代主婦、20代男性)が登場します。小瀬さんたちが決めたコンセプトをわかりやすく表現するため、この3人のキャラクターが日常生活の中にケーキを取り入れたライフスタイルを楽しんでいる様子を日記風に紹介し、その中にお店の紹介も加えた楽しんで読んでいただける一冊となっています。
この活動を通じて大変だったことや学んだことについて、松浦さんは「7人での活動ということで、それぞれコンセプトがずれないよう、何度も確認していくことの大変さと大切さを学びました。また取材の際、私たちが制作する冊子が、普通にただケーキを紹介する冊子ではなく、シチュエーションやテーマを通じて、そのお店のケーキを紹介していく冊子であるということを理解してもらうことがとても大変でした。ですが、どのお店の方も好意的で、更に良いシチュエーションやアイデアを提案していただき、より良い冊子を作ることができました。取材を通じて自分たちの伝えたいことを正しく伝える大切さを学びました」と話しました。
また、笹部さんは「アルバイト以外で、学外の方とコミュニケーションを取ることがあまりなく、取材の許可やアポイントを取る時の手紙の出し方や電話のかけ方、実際に取材に行った時の話し方。これまでの学生生活では経験することのなかった経験を、この冊子作りを通じて経験することができて本当に良かったです。また冊子を制作する際に、撮影した膨大な写真の中から、ベストショットを決めることの大変さや、日記風の冊子ということで、冊子に3人の登場人物を創作したのですが、その登場人物の話す口調であったり、その登場人物に合わせてページをレイアウトしたりなど、冊子のレイアウトを統一することが何よりも大変で、一つの冊子を作り上げるということがどれだけ大変なのか、この活動を通じて学ぶことができました」と話しました。
最後に、二人に冊子の見どころを聞くと、「冊子にある写真や文章、ひとつひとつ、キャラクターに合わせてレイアウトするというところを工夫したので、そこを見ていただけると嬉しいです!」と話してくれました。
この冊子は、次年度のオープンキャンパスで配布する予定ですので、ぜひ情報メディア学科のオープンキャンパスにお越しください!
なお、この話題は、朝日新聞2月23日付朝刊(阪神版)に、“西宮のケーキ 日記風に紹介 武庫川女子大生が卒業制作 5千部印刷 観光協会や各店で配布”という見出しで、掲載されました。
『Ma patisserie favori』
冊子を制作した松野ゼミ4年生
冊子に掲載する写真の撮影風景