令和3年7月21日(水)、28日(水)に、情報メディア学科2年生の授業「情報メディア演習」の成果・審査発表会が行われました。
PBL(問題解決型学習)科目である「情報メディア演習」では、13名の教員にそれぞれ12名程度の学生が分属され、示されたテーマに対する提案作成に取り組みます。
赤岡・大森・株本・平井が担当した4つのグループは、三井不動産株式会社が開発、三井不動産商業マネジメント株式会社が運営・管理を行っている「ららぽーと甲子園」より、「どのようにファミリー層をららぽーと甲子園に誘客するか」という課題に取り組みました。
「親子で楽しめるDIY教室」や、不要になった衣服を利用し、エコを考えるイベント「フリーマーケット企画」。広いフードコートがある強みを活かした「親子で楽しむ探検イベント」や、ららぽーと甲子園オリジナルキャラクター「ラビットララビちゃん」を活用した「キャラクター×縁日企画」など、オンラインでのグループワークなどを重ねて情報収集・分析を行い、トレンドやSDGs※1を意識した、様々な企画が発表されました。
発表会当日は、三井不動産株式会社、三井不動産商業マネジメント株式会社から4名の方にご参加いただき、それぞれのグループ発表後には活発な質疑応答が行われ、次のステップに向けてのご講評をいただきました。
丹田・肥後・藤本・丸山4名の教員グループでは、株式会社キャブ代表取締役、苦田(にがた)高志氏のプロデュースによって、伊勢志摩リゾートマネジメント株式会社が運営する「鳥羽国際ホテル」「NEMUリゾート」と連携し、「集客マーケティングを担当するとしたら、どのようなSNSの投稿やウェブサイトを構築したいと考えるか」という課題に取り組みました。
オーシャンビューを前面にしたイメージ動画などを制作したグループや、Instagramを利用したフォトコンテストやリール動画※2を制作することを提案したグループ。旅の楽しみ方が選べる女子旅プランとその専用サイトを制作したグループや、ナイトウェディングという、今までになかった新しいプランを提案したグループなど、動画・webの制作とマーケティング手法を元に、様々な提案が発表されました。
発表・審査会は、今回課題を提案いただいた苦田さんと、「鳥羽国際ホテル」「NEMUリゾート」のマーケティング担当廣(ひろ)裕美子・濱口早紀両氏にご参加いただき、調査や分析、プレゼンテーションの資料、発表方法などをグループごとに講評いただきました。
講評から順位がつけられ、優勝した肥後有紀子准教授が指導するグループと藤本憲一教授が指導するグループは、副賞として宿泊招待券を贈呈され、伊勢志摩リゾートマネジメント株式会社のマーケティングチームと伊勢志摩の現地でミーティングができる機会が与えられました。
鰺坂・天野・榎並・尾関・福井5名の教員グループでは、「情報」の多様な見方・考え方を知るために、「ICTの魅力を伝える」というテーマで行ったPBLの成果発表が行われました。
キャッシュレスの推進を促すシニア世代にも分かりやすいシステムを提案したグループ、大学でのお悩み相談掲示板のアプリや、洋服コーディネートアプリを提案したグループ、ICTによるエンターテインメントとして、阪神鳴尾・武庫川女子大前駅にある武庫女ステーションキャンパス内にて、七夕プロジェクションマッピングを行ったグループ、企業研究のための情報アプリや“今話したい”という時の電話アプリを提案したグループなど。モックアップ※3を作成し、視覚的な分かりやすさを心がける工夫が、各グループの発表に見られました。
発表会当日は、武庫川女子大学広報室の方にも参加いただき、「どれもユニークな提案で大変参考になりました、本日の提案が実現していくことで、よりよい未来になっていくだろうと思いました」といったコメントをいただきました。
※1 SDGsとは
「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。国連加盟193カ国が掲げる、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標。「貧困をなくそう」や「陸の豊かさも守ろう」など、17のゴール・169のターゲットから構成されている。
※2 リール動画:Instagramにて15秒から最大30秒の短尺動画を共有できる機能。
※3 モックアップ:ソフトウェア、Webサイト、印刷物などのデザインを確認するための試作品。