夏季集中講義として、昨年度に引き続き「コンピュータグラフィックス演習」(中川佳子講師)が9月1日(水)~3日(金)、9月6日(月)~10日(金)の7日間にかけて開講されました。
この授業は、前期開講科目の「コンピュータグラフィックス入門」で得た3DCGの基礎知識を応用し、より高度な3DCG制作ソフトウェアの知識と技術を身に付けることと、自らが新しいコンテンツを制作することを目的として開講されました。また、コンテンツ制作に関わる知識や技術の習得の過程で、制作そのものだけでなく、プロジェクト管理の手法を身に付けることも目的の一つとしています。
本年度は、新型コロナウイルス感染対策のため、対面とオンラインを併用して行いました。対面授業では、身体的距離を保ったり、こまめなアルコール消毒を行ったりするなど、教員と学生全員で感染症対策にも取り組みつつ、授業を実施しました。また、遠隔授業では、オンラインビデオ会議ツール「Google Meet」のシステムを活用し、対面と同様に授業に参加できるよう、考慮されました。
学生たちは、グループや個人に分かれて3DCGモデル(3次元の立体形状データ)を使ったコンテンツ制作のために企画書を作成。中川講師からアドバイスを受けながら、それぞれの制作に取り組みました。
映画制作でも利用されているソフトウェア「MAYA」を使い、3DCGモデルを作成。さらに、複数のソフトウェアを組み合わせて使用し、映像作品やAR※(拡張現実)作品を完成させました。
※AR(拡張現実)とは、カメラなどの媒体を通して、
学生たちは「3次元の立体物」をコンピュータで制作するという高度な作業や、制作した3DCGモデルを企画したコンテンツに組み込ませるという作業に、一生懸命取り組んでいました。
講義の最終日には、各自が制作した作品のプレゼンテーションを行い、それぞれの作品を鑑賞しました。ピクトグラムが冒険する映像作品や、動物達がお店でアイスを食べるシーンを制作したチーム、一つの街を立体化した作品や、メルヘンな世界をテーマとした作品をARで実演した学生がいました。
学生たちは、前期に開講された「コンピュータグラフィックス入門」の3DCG制作の演習から、3DCGモデリングの技術を向上させ、一週間という短期間で、完成度の高い作品が出来上がるまでに成長しました。また、グループで課題に取り組んだ学生は、モデリング、映像、ARへの実装など、それぞれの担当を取り決めることで、実際の現場でも、様々な人達により、作品が制作されていることを実感することができました。
授業風景や発表の様子、学生たちの制作した作品の写真を一部掲載していますので、どうぞご覧ください。
映像作品
ARアプリケーション作品