大森いさみ教授ゼミ2年生の長谷川春希さん、大橋美月さん、刈谷早紀さんが、1月20日(木)に横浜市で開催された「海と産業革新コンペンション(うみコン2022)」の「学生海洋ビジネスアイデアコンテスト」で優秀賞を受賞しました。

　「学生海洋ビジネスアイデアコンテスト」は、海洋に関する課題を解決するアイデアや、地域の海のポテンシャルを展開し、市を活性化させるような取り組みのアイデアを競うコンテストです。2021年度は神戸市・静岡市・横浜市の3都市での共催となり、「水中ドローンの活用」が3都市共通の課題テーマとして挙げられました。

　大森ゼミ2年生の3人は、兵庫県の漁協などで取り組みが始まった「海底耕耘（かいていこううん）」^※に水中ドローンを活用することを提案しました。兵庫県の春の風物詩「いかなご」の漁獲量減少問題を解決することを目的に、水質調査の為の採水を遠隔で行う空中ドローンと、海底耕耘の作業を行う水中ドローンのアイデアです。
　また、「いかなご学校」という子供向けのイベントに活用することを提案しました。神戸の子どもたちに地域のいかなご文化を継承するとともに、地域住民へのドローン活用・研究のPRになり、ドローン研究の支援につながることが期待されます。
　いかなご漁獲量減少という問題に着目し、水質環境改善のための水質調査や海底耕耘の作業にドローンを活用するという斬新な提案。そして、子どもたちと一緒にいかなごの問題に対して取り組む点が評価され、優秀賞を受賞しました。

　3人は、「私たちは社会学系のゼミなので、課題として活用すべきドローンについて、全く知識のないところからのスタートでした。地元の神戸に注目したことで楽しく考えることができ、神戸市民としての『いかなご愛』が炸裂した提案内容となったと思います。現地で話を聞くことで問題が自分事になり、力になりたいという思いが強まり発表に活かすことができました。また、プレゼンテーションで他大学の資料や発表を見て、とても刺激を受けました」と受賞した喜びと、最終審査に参加した経験を話しました。


※海底耕耘（かいていこううん）とは
海底耕耘とは、船から鉄製器具を操作して、海底の堆積物をかき混ぜ、海底を柔らかくすることで海の生き物が生息しやすい環境をつくる、環境改善の手法です。