こんにちは! 3年生のまっちゃです! 最近、夏インターンに向けて就職活動を行う中で、幼少期から振り返って質問される、幼少期面接を受ける機会がありました。そのなかで、今でも印象に残っている自分の考え方が変わった出来事を思い出しました。今回は、私が小学5年生の時に出会った、担任の先生とのエピソードを書こうと思います。
その先生は、熱血指導で有名な男の人で、モットーは「あたりまえを変えろ」でした。先生は、目標を達成するとシールを貼る達成カードや、自主学習のノルマ設定など、担任としてたくさんの取り組みを行っていました。当時の友達と話すときに、今でも話題にあがるくらい、みんなの中でも印象に残っている先生なのだと思います。
今から書く話は、その先生に怒られたことで感謝を伝えることの大切さについて学んだ経験です。運動会のソーラン節の練習中に衣装の裾を踏んでしまい、生地が破れてしまったことがありました。慌てて咄嗟に前にいた先生に、「無言で」破れた衣装を預けてしまったことが事の始まりです。人見知りで先生に上手く話しかけられなかった私は、衣装を渡したことを覚えていながらも、授業後、先生に声をかけることができませんでした。そのまま給食の時間になり、友達と会話を交わしていくなかで衣装のことをすっかり忘れてしまいました。
翌日の朝に登校すると、机の上にきれいに縫われた衣装が置いてありました。「次の練習時間は困らない。本当に助かった。」と先生に感謝した気持ちを覚えています。しかし、先生に教室で声をかける勇気も、職員室に感謝の気持ちを伝えに行く勇気も、私にはありませんでした。その後、先生に呼び出されました。
「なんでありがとうって言わないの? 衣装が勝手に直るわけじゃないんやから、誰かがしてくれたってことじゃないのかな? 衣装を破ったことを怒ってるんじゃなくて、感謝の気持ちを伝えなかったことに怒ってるんだよ。」
今でも、先生の目線やその時の景色、声のトーンまでも鮮明に記憶に残っています。「直してくれてありがとうございます。」と最後に伝えたとき、少し微笑んでくれた気がしました。
この瞬間から感謝を伝えることを意識するようになり、その日の夜にご飯を作ってくれたお母さんにも「いつもご飯作ってくれてありがとう。」と伝えました。今でも、ゼミやサークルの仕事をやってくれた人に積極的に声をかけて、ありがとうを伝えています。このように感謝を伝えることが当たり前になってから、明るい言葉をかけてくれる人が増えました。「〇〇(私)はいつもありがとうって言ってくれるから、その言葉に救われてる」と言ってもらえた時は、とても嬉しかったです。それまではやってもらうことに意識が向いておらず、感謝を伝えることが当たり前ではなかったのですが、今では些細なことでも感謝を伝えることが当たり前になりました。その先生がいつも言っていた「あたりまえを変えろ」という言葉、今になってより深く考えさせられています。お礼を伝えることだけではなく、日常で当たり前だと思っていることは本当に当たり前なのか、これからも考え続けたいと思います。
皆さんも普段当たり前だと思っていることが、本当に当たり前なのか一度考えてみてください。もしかしたら、その瞬間に新しい価値観が生まれるかもしれません。読んでいただき、ありがとうございました。