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人生初!無人島”余島”へリーダートレーニングに行きました!!/くま (1年)

 皆さん。初めまして! くまといいます! 野外活動と漫画が好きなしがない学生です。私は、高校の時に山岳部に所属していたので、その経験をもっと伸ばせられたら良いなと思い、4月から神戸YMCAの三宮リーダー会に所属しています。YMCAは1844年にロンドンで誕生した非営利団体です。現在では、世界120の国と地域に広がり、約6,500万人以上が活動しています。活動内容としては、職業教育、語学教育、健康教育、野外教育、保育教育、国際交流活動など、幅広く事業を展開しています。私たち三宮リーダー会では、主に月1回幼児~小学生の子どもたちと日帰りでキャンプをしています。リーダートレーニングとは普段の活動では引率する立場である私たちリーダーの技術を向上させることを目的としたトレーニングです。ペンネームの「くま」というのも、私のリーダー名で、私にとっての初めてのキャンプの時に子どもたちが名付けてくれました!! これからのメルマガではリーダーとしての体験を皆さんにお伝えしていきたいと思います。このような記事を書くことは人生で初めてですが、暖かく見守っていただけたら嬉しいです。

 さて、突然ですが、”余島”とは何か、皆さんご存じでしょうか?
 瀬戸内海に浮かぶ小さな無人島で、小豆島の向かいに位置しています。周囲は2.2kmほどなので1時間ほどあれば1周できてしまうほどですが、綺麗な海や生物がたくさんいる森など、とても自然豊かな島です。

 

 余島ではたくさんのアクティビティを体験できました。カナディアンカヌー、カヤック、潮干狩り、釣りなどの海で体験するアクティビティ。アーチェリーや木こり体験などの森で行うアクティビティ。ナイトハイク、キャンプファイアーなどの夜中でないとできないアクティビティ。などなど人生で体験する機会がなかなかないものを4日間に凝縮して体験できました!! 特に“ナイトハイク”と“木こり体験”の2つの活動はとてもインパクトがありました。

 “ナイトハイク”では懐中電灯やヘッドライトなどの光源を全く使わずに島の森の中を一列になって進んでいきました。最初は歩くのがやっとで一歩を踏み出すのがとても怖かったです。しかし、ギュッと目を閉じ、しばらくして目を開けると意外と地面や目の前の景色が見えるようになり、少し余裕ができました。すると、今まで聞こえていなかった風の音や波の音、虫たちの鳴き声などの自然が鳴らしている音を感じることができました。その時の自分が自然の一部に溶け込んでいったかのような感覚は忘れられません。また、森の中に開けた場所があり、そこで空を見上げました。すると、空には星が瞬いていました。さすがに、近くには小豆島などの人が住んでいる場所があるので「満天の星空」とは言えませんでした。しかし、普段は、はっきりと見えない北斗七星や小さな星たちを見ることができました。私たちが普段暮らしている場所はまぶしすぎるうえに、しんみりと心を落ち着かせる環境が無いなと感じました。この体験は、無人島だからこそできる自然の豊かさをダイレクトに体に浴びられた時間でした。

 “木こり体験”では朝6時に集合して山の整備をしました。通行の邪魔になっている枝や丸太をインフォメーションセンターの前にある焚き火の周りへと持って行く作業をしました。センターは余島の中心にある余島の事務所のようなところです。ある程度道に落ちている枝々が片付けられると次はナラ枯れをしてしまった木々を運びました。ナラ枯れは寄生虫によって木が立ったまま枯れてしまう現象で、人間がナラ枯れしてしまった木を薪や材木などとして使っていかないとナラ枯れが森中に広がってしまうそうです。伐採され、肩幅程度の高さで半分に切られた丸太を運んだのですが、二人がかりでも骨が折れる作業でした。森に生えている木々があんなにも重いとは思わず、自然の偉大さを感じるとともに、日本中に御神体として祀られている木があることにどこか納得しました。私たちが運んだ枝や丸太はどんどん積まれていき、枝々は焚き火の中へと投げ込まれました。そうするごとに火は勢いを増し、猛々しく燃え上がっていきました。その熱波は離れていても火傷してしまいそうな熱さで、木が生み出すエネルギーの大きさを直に体に叩きつけられたようでした。作業は朝7時半頃に終わりました。1時間半という短くも濃いあっという間の時間でした。これこそ本当の「朝飯前」の作業でした。

枝を投げ込まれた焚き火 作業が終わる頃にはこの広場は枝と丸太でいっぱいになった

 これらの濃密な体験ができる”余島”へ私は、三宮リーダー会の先輩方とともに5/3(金)~5/6(月)の3泊4日の日程でGWリーダートレーニング(リートレ)というプログラムに参加するために訪れました! すでにお腹いっぱいになりそうな情報量ですが、これらのアクティビティはメインじゃないんです!

 今回のリートレでは主に野外救急法に関する訓練を行ってきました。普段、子どもたちとは六甲山などの山で活動しているので、すぐに病院に向かえないことがほとんどです。また、持って行けるものの種類も量も限られています。そのため、怪我や熱中症になったときの対処法を覚えることはとても重要です。傷病者と直面してしまった際にまず初めにやらないといけない応急処置を今回のリートレで学び、シミュレーションによる練習を行いました。

 まず座学を行い、次の日から実際に普段のキャンプで持っていく救急セットを使い、私たちが遭遇しうる状況のシミュレーションを行います。そして、そのフィードバックをして、晩にも座学を行いました。座学では野外救急法についての基本的なことについて学びました。何を最優先にしなければならないのか、その次に優先すべきことは何か、どこをどのような順番で診ていけば良いのかなどです。とても基本的なことながら、その後の対応を決めるための最も重要なことだらけでした。また、バンテージ(包帯)の巻き方も練習しました。包帯が巻けると出血の際の止血だけでなく、骨折、捻挫の際の固定もできるからです。それ以外にも、その時に持参した、要らないTシャツからバンテージを作りました。真っ直ぐ切ることが意外と難しく、出来たものは使いやすいバンテージとは言い難いものでしたが、普段着ているものを緊急時には命を救うためのものに作り変えられることを学びました。意外と長いので足や腕の固定にはぴったりです。

作ったTシャツバンテージ 意外と長く、伸びる

 シミュレーションでは応急処置を行う側と、傷病者側の両方の立場を体験しました。いざ応急処置をする側でシミュレーションをすると、段階を踏んで習ったはずの手順が分からなくなり順序がめちゃくちゃになってしまったり、そもそもどうやれば良いのかが分からなくなってしまったりと大パニックのシミュレーションでした。傷病者側のシミュレーションではどう声かけをされると安心できるのか、逆に不安になるのかを体験できました。これは実際に応急処置にあたる際に傷病者の気持ちをくみ取りながら対応するためにも役に立つことだと感じました。これから先、何度も練習すると思うのでそのたびにしっかりと今回習ったこと、そのときにできなかったことなどの振り返りをして技術の向上に努めたいです。

 私にとっての初めてのYMCAでの活動がこのリートレだったので何が何だか分からないままに参加していました。本当にあっという間に過ぎていった4日間だったと思います。もし、このリートレに参加していなかったら、無為に家でゴロゴロとしていたと思います。そう考えると、とても感慨深い物があります。これから学校とバイトとYMCAで忙しい日々になりそうですが、とても楽しみです!

 この記事を読んでYMCAに興味を持った方は是非、三宮リーダー会のインスタをフォローしてください! 私たちと一緒に人生で二度とできないような体験をしませんか? 先輩方はとても頼りがいのある方ばかりです!

 普段の活動はちょっと・・・・・・という方は夏休みにあるプログラムだけでも是非参加してください! 6/29(土)に説明会があります! もちろん私も参加しようと考えています。この記事を読んでいただいて興味を持ってくださると嬉しいです! きっと今までに体験したことの無いようなことをたくさん経験できます!!!

 ここまで長い文章を読んでいただきありがとうございました。これからできるだけ記事を書いていきたいと思っているのでどうぞよろしくお願いします!

 

参考文献

・神戸YMCA三宮リーダー会公式インスタアカウント
https://www.instagram.com/ymca_3nomiyaleaders?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

・みんなの冒険島 余島へ行こう!
https://www.kobeymca.org/yoshima/top2.html

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