令和6年9月21日(土)、武庫川女子大学 社会情報学部 井上ゼミの学生たちと武庫川女子大学付属中学校の一年生が、ワールドクリーンアップデー活動の一環としてキャンパス周辺や甲子園浜などのゴミ拾いを行いました。また、プレ活動として5月30日と6月20日にも、武庫川女子大学附属中学校の生徒たちと協力し、大学から鳴尾・武庫川女子大前駅までの路上を清掃しました。
「ワールドクリーンアップデー」(以下WCD)とは。地球規模の環境問題に対応するために行われる国際的な取り組みです。この活動は2008年にエストニアの大学生9人が始めた「Let’s Do It!」というムーブメントから発展しました。昨年までは毎年9月の第三土曜日に実施され、世界190カ国以上で数1,900万人以上が参加しています。活動の主な目的は、不法投棄されたゴミや海洋プラスチックなどの廃棄物を回収することです。ボランティアは地域ごとに集まり、公共の場所や街中、河川や海岸などのゴミを収集します。
また、持続可能な社会を目指すために啓発活動やリサイクルの推進、環境教育も行われています。ワールドクリーンアップ活動は、国境を越えた協力の象徴であり、地球環境の保護と持続可能な未来への意識向上を目指しています。そして地域社会でのつながりを強化し、次世代に美しい地球を引き継ぐことが期待されています。
2023年12月8日、国連総会はエストニア政府の提案に基づき、毎年9月20日を「WORLD CLEANUP DAY(ワールドクリーンアップデー)」として国連カレンダーに記載する決議案を全会一致で承認し、今年がその初めての活動となりました。
本年9月21日(土)に武庫川女子大学の学友会メンバーと井上ゼミ生25名が参加し、燃えないゴミ1.8kg、燃えるゴミ4kg、缶・瓶・ペットボトル類4kgの合計9.8kgのゴミを回収しました。
また、武庫川女子大学附属中学校の1年生134名、教員10名、教育実習生4名が、中学校から甲子園浜までの道を清掃し、約15kgのゴミを集めました。 ビーチクリーン活動(今回はWCDとして)は附属中学校として長年続けてきた取り組みであり、総合的な学習の時間を使って実施されています。
SDGsを意識した教育活動は約10年間行われており、コロナ禍でフィールドワークが中断されましたが、新型コロナが5類へ引き下げられたことで活動制限が緩和され、今回のビーチクリーンはコロナ後3年目で初めての実施でした。附属中学校で長く続けてきた活動を、さらに生徒にとって有意義なものにするため、WCDへの参加を決定されたそうです。
この活動を通じて、普段何気なく過ごしている街や自然環境が、意外と多くのゴミに汚染されていることを実感しました。特にプラスチックごみや空き缶、たばこの吸い殻が多く、日常生活の行動が環境に与える影響の大きさに驚かされました。
参加する前は、ゴミ拾いは地道で単調な作業だと思っていましたが、実際に行ってみると、仲間と協力しながら清掃することが意外と楽しく、達成感を得ることができました。
ゴミを集めるたびに周囲の景色がきれいになる様子を見て、自分たちの小さな行動が環境保護に貢献していることを実感しました。今後も、こうした活動に積極的に参加し、日常生活でも環境に配慮した行動を心がけていきたいと思います。
(作成:井上ゼミ生)