「ハッカソン」(冬季集中講義)が2025年2月3日(火)~6日(木)の4日間にかけて開講されました。この授業は社会情報学科の2年生を対象に開講され、本年度が2回目の実施になります。
「ハッカソン※」は短期集中でシステム設計・開発などの共同作業を行い、その成果を競うPBL型の授業です。グループワークを円滑に行うコミュニケーションのスキルを養うとともに、ユーザと開発者の視点から具体的なサービスやアプリケーションを設計・実装する力の習得を目的としています。
今年度の「ハッカソン」も昨年に引き続き株式会社マーブル(旧社名 東京コンピュータサービス株式会社)様の全面的な協力のもと行われました。学生はFigmaというインターフェイスデザインツールを使用し、本学の学内情報システム『MUSES』の模擬的なリニューアルを行うというプロジェクト設定で、モックアップ※の設計・開発に取り組みました。授業では、MM701とMM719の2つの教室で複数のチームに分かれ、「ログイン画面」や「履修登録画面」など、それぞれのチームが部分的なシステムのリニューアル内容を検討し、モックアップの実装を行いました。
最終日の発表では、各チームが4日間かけて取り組んだ内容が実際に作成したモックアップやスライド等を用いて説明され、非常に説得力のある内容の提案がなされました。
また、本年度は情報メディア学科の卒業生の社員が授業内でOG紹介として受講生へ向けて社会人になって感じたことや就職活動についてのお話を頂きました。5日には、稲垣美香さん(2020年卒)、6日には小川奈緒さん(2021年卒)、筒井美湖さん(2024年卒)の3名が母校に足を運んでくれました。
福井哲夫教授からの総括では「学生皆さんによる各々の問題提起とプログラム作成は素晴らしいものがあった。今回導き出したMUSESの問題点などについても学院に伝えるなどしてフィードバックをして行ければと思う。今回のハッカソンは、専攻やクラスを越えたグループワークの経験がひとつの目的でした。社会人になればグループワークの連続です。だからこそ今回のハッカソンでは専攻、クラスを越えた班構成でプロジェクトに取り組む事を経験してほしかった。また、期限内にひとつの設計を完成させることも皆さんに経験してほしいと思っていました。決められた期間内でデザインし、それをいかに人に伝えることができるのかが重要だと思います。今回は短期集中であったからこそ得ることができたものも多かったのではないでしょうか」と受講生に向けてのお話がありました。
※ハッカソンとはプログラムに夢中になることを意味するハッキングとマラソンを組み合わせた造語で、アプリやシステムの開発を担当するエンジニア、デザイナー、プログラマーなどが集まり、短期集中的に開発を行うイベントのこと。
※モックアップとは、模型を意味する言葉で、内部の機能は作り込まれていないものの、外面的には完成品に近いサンプル品のこと。
インターフェイスデザインツール『Figma(フィグマ)』https://www.figma.com/ja-jp/
株式会社マーブル https://www.marble-corp.co.jp/