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『KING OF PRISM by Pretty Rhythm』を観よう!/陽向(2年)

 初めまして、陽向です。初めての投稿ですが、どうぞよろしくお願いします。今回は1月9日に公開された『KING OF PRISM by Pretty Rhythm』というアニメーション映画作品を紹介します。後半で少しネタバレを含みますので、未鑑賞の方はご注意ください。

 私がこの作品を知ったのは、上映開始2週目の終わりごろでした。本作は、本編となる少女向けのテレビアニメ『プリティリズム』内に登場する男子に焦点を当て、新キャラクターを大幅に加えたスピンオフの劇場版アニメーションです。本編のメインである女子キャラクターは一切登場しないため、本編『プリティリズム』を知ればより深く楽しめ、知らなくても楽しめる仕様となっています。上映時間がたったの一時間しかない作品であり、また前後編の前編でしかない上、2016年5月現在では、後編の制作予定は未だに立っていません。その作品の内訳は本編の引用部分が多く、全体における描き下ろし部分が少ない作品で、なおかつ当初新宿バルト9をはじめとした14の映画館でしか上映しておらず、上映期間も3週間限定上映の予定でしかありませんでした。しかし上映開始から3ヶ月以上が経過しても上映され、更には90館近い映画館で拡大上映となり、4月末時点で興行収入は五億円を突破しました。後編が作られるかどうかも分からない状態の中、これほどまでに話題となった本作がどのような作品か、気になりませんか?

 上映前、制作陣がそれぞれのクビをかけて制作したこの映画は、封切りから2週間経った時点ではほとんど客が入らず、制作陣がお通夜状態になるくらい“大コケ”と思われていたそうです。しかし2週目の終わり、突如Twitter内で「キンプリはいいぞ」という映画を見たファンたちの呟きがタイムラインを占拠し、本編を知らない人たちが続々と劇場へ足を運ぶようになりました。かくいう私も本編であるテレビアニメ『プリティリズム』の予備知識がないまま上映開始から3週目に友人と梅田ブルク7へ足を運び鑑賞しました。

 まず館内へ入る際に劇場スタッフから投票券が配布され、何の投票券か説明されないまま上映を待つと、本編が始まる前に『応援メッセージ』というキャラクターからのメッセージが再生されます。それにより、劇場スタッフから渡された投票券が、作品内において「プリズムカップ」という大会が開かれ、それに出場するメンバーを我々鑑賞者が投票し、決定するための券であることがようやく分かります。キャラクターたちは『応援メッセージ』でプリズムカップに出場するために鑑賞者たちへ自分に投票してほしいと訴えかけ、そうしてようやく本編がスタートしました。

 本編はいきなり「プリズムショー」というライブのシーンから始まり、主人公・一条シンが初めて「プリズムショー」に触れる場面から展開していきます。「プリズムショー」とはフィギュアスケートとアイドルのコンサートを融合させたようなもので、「プリズムショー」を開催していた『Over The Rainbow』という三人組のアイドルユニットに魅せられたシンは、彼らが在籍する『エーデルローズ』という学園に入学し、様々なキャラクターたちと関わりながらプリズムショー参加者の総称である『プリズムスタァ』の頂点を目指していきます。

 作中には、キャラクターたちが歌い踊る場面が多々あり、鑑賞者はまるで自分たちがそのライブに参加しているかのような臨場感が味わえます。私が特にお勧めするシーンは『EZ DO DANCE』を2人のキャラクターが踊り、どちらの方がより上手く踊れているのかを競い合う場面です。おおよそ現実世界ではありえないダンスバトルに観客は圧倒されながらも、彼らが一生懸命それぞれのプライドをかけて踊り戦う姿に感動します。その場面で『EZ DO DANCE』を歌う大和アレクサンダー役の武内駿輔(たけうちしゅんすけ)さんは、今年高校を卒業したばかりでありながら声優アワードの新人賞を獲得するほどの実力者で、味のある歌声を披露してくれるので、ぜひ一度観てください!

 本作がヒットした一番の要因である、サイリウムを使用し、声出しもOKといった『応援上映』もあり、私も先日二度ほど参加してきました! キャラクターのセリフに同調して叫ぶ、セリフに返事をする、劇中歌が流れるとそのキャラクターのイメージカラーに合わせてサイリウムの色を変え、それぞれの好きなキャラクターを応援するなど、とにかく自由に映画を見ることができます。本来静かに見るはずの映画を、観客全員が一体となって騒ぎ楽しむというのはとても新鮮でした。ちなみに私の一番好きなキャラクターは涼野ユウです。テレビアニメ『プリティリズム』に登場する女子キャラクターの弟であり、あまり素直でない性格ながらも、姉が大好きであったり周囲を思いやったりという優しさが私にとっては魅力的でした。所持していた投票券はすべてユウくんに投票してきました! 投票自体は3月末に終了しており、先日開票され惜しくも彼は上位5位以内に入ることは叶いませんでしたが、いつか彼が「プリズムショー」に出場しているところを見たいと思います。

劇場チケットと投票券
劇場チケットと投票券

 

 最近なんだか面白くないな、というあなたも、思い切り笑いたい! というあなたも、ぜひキンプリを観てみませんか? プリズムのきらめきがあなたを待っています! 鑑賞し終えた後、世界が輝いて見えることでしょう。この記事が掲載される頃には劇場での上映が終了しているかもしれませんが、ご安心ください。6月にはDVD、ブルーレイの発売が決定しています。上映期間が終わってしまった、でもどんな映画なのか気になる……という方は、ぜひご自宅でプリズムのきらめきを味わってみてください!

 みなさん、『KING OF PRISM by Pretty Rhythm』を観ませんか?

 (公式サイト:http://kinpri.com/

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