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充実☆夏休み/さんどイッチ(1年)

 メールマガジンをご覧いただきありがとうございます。
 お久しぶりです。さんどイッチです。

 前回のメルマガから今回までの間に、夏休みが始まって、過ぎ去って、季節は秋めいてきました。みなさんはどのような夏を過ごされましたか? 私は、大学に入って初めての夏休みを満喫できました! 遊びとバイトの予定を詰め込んだので、予定のない日はほとんどありませんでした。そんな思い出の詰まった夏休みの中でも、私が一番、「夏」を感じた、香川県へ旅行に行った話を書こうと思います。よろしければ最後までご覧ください。

 香川旅行に行ったのは、夏休みも終盤に差し掛かった頃で、中学卒業後から、あまり会っていなかった友人と久々に集まり、3人で行きました。香川に行く手段は、車か新幹線が一般的なようですが、私たちはせっかくの旅行なので船で向かうことにしました。「ジャンボフェリーあおい」という、神戸港から出ている船です。船が8時発だったこともあり、家を出たのは朝焼けが若干残っているような時間帯でした。私は大きな客船に乗るのは初めてで、どんな感じなのかすごくワクワクしていました。切符は雑魚寝席をとっていたので、乗船前は狭くて、私語禁止で、床で寝そべるくらいしかすることがないのだろうと予想していました。ですが、いざ乗ってみると想像の200倍くらいシートが綺麗で広かったです。それに、うるさくない程度なら、会話をしても問題なかったです。相部屋の方も笑顔で挨拶してくださって、想像していたよりもフレンドリーで快適な船旅でした。
 船は5時間かけて、ようやく昼過ぎに香川県の高松に到着しました。港から高松駅に移動して、さっそく昼食にうどんを食べました。香川県はやっぱり「うどん県」というだけあって、うどん屋さんが多く、どのお店にしようか悩んでしまいました。たくさん悩んだ末、通りかかったときに偶然店員さんと目があったお店に入りました。私は、野菜天ぷらうどんを注文しました。注文した途端に、とんでもない早さでうどんが提供されたので、食べる前からうどん県の凄さを実感しました。楽しみにしていたうどんは、信じられないくらい麵にコシがあって、もちもちしていて、とても美味しかったです。
 うどんで満腹になった私たちは、バスに乗って、宿をとっている庵治町方面に移動しました。高松駅から宿のある庵治温泉までは、1時間近くかかりました。友人たちはバスに乗るとすぐに眠ってしまったので、私はひとりで外の景色を見ていました。海や山の景色を見て、「香川県は自然豊かなところだな~」と癒されているうちに、満席だったバスも、途中のバス停で大半の乗客が降りていき、車内には私たちくらいしかいなくなっていました。そうこうしているうちに、バスは宿泊地の庵治温泉に着きました。
 予約していたところは、古き良き旅館という感じのところだったので、中学の修学旅行で泊まった古い旅館を思い出して、懐かしい気持ちになりました。部屋の窓からは、ちょうど海を一望することができました。夕飯まで時間があったので、運動も兼ねて、3人で浜辺まで散歩をしに行きました。

 浜に行くと、海の水が本当に透き通った水色をしていて、自然の繊細さを感じることができ、その非日常感にとても感動しました。それから、庵治町は、石材と漁業が有名らしく、浜から少し歩いた沖合に、漁船がたくさん止まっていたのはかなり新鮮でした。あと、フナムシも初めて見ました。コロナ禍に暇つぶしでやっていたゲームの「どうぶつの森」で海にいるフナムシを何度も見たせいか、現実では初めて見たのに感動の再会のような気持ちになりました。
 波を見つめながらぼーっとしているうちに日は暮れて18時を過ぎた頃に私たちは、夕飯にまたうどんを食べに行こうと考え、旅館のバス停まで戻って出発しました。

 しかし! ここでハプニングが……! なんと、目的のうどん屋さんにつくなり、「うどん売り切れ」と書かれた張り紙があり、営業終了していたのです。

 街灯もない夜の田舎道で、次のバスは1時間後……私はもう絶望していたのですが、友人たちは前向きに、「1キロ歩いたところにコンビニがあるから、そこまで行こう」と提案してくれました。みんなでスマホのライトをつけて夜道をひたすら歩きました。こういった場面で前向きに事を把握できる人は本当に強い人ですね…….私も友人を見習って、どんな場面でも諦めない人になりたいです。やっとの思いで辿り着いたコンビニで夕飯を買ったあと、やはりまだバスは来ないので、徒歩で宿まで戻りました。ヘトヘトの中で食べたおにぎりは、普段食べているおにぎりよりも美味しかったです。そのあとは温泉に入って、お菓子を食べて……
 みんな高校の進学先はバラバラで3年近く会話していなかったのに、まるで中学を卒業したあとも一緒にいたかのように、たくさんおしゃべりをして寝ました。

 翌朝、6時に町の放送でチャイムが鳴り、「何の音……? 」と考えているうちに目が覚めました。どうやら庵治町では、毎朝6時に防災無線のチャイムが鳴るそうです。自分の住んでいる地域にはない習慣で、少し物知りになった気がしました。
 旅館の朝食には、炊き立てのご飯とそのお供に「しょうゆ豆」という香川のおいしい郷土料理があり、旅行に来るまで知らなかった香川の魅力を新たに知りました。
 朝食を済ませたあと私たちは、庵治町の隣の地域である屋島に行き観光をしました。海に近い庵治町とは対照的に屋島では、山が近くに感じられました。山上の展望スポットから香川県を見下ろしたり、屋島で観光案内をしているボランティアのおじいさんたちと立ち話をしたり、お寺に参拝したり、お土産屋さんに寄ったりと、あまりプランを考えていなかったのですが反ってどこかのんびりとした屋島の空気と自然に癒されて、心身ともに幸せな観光ができました。
 屋島観光の中で一番楽しかった場所は、「四国村ミウゼアム」という、重要文化財にもなっている昔の建物が、たくさん展示されてある屋外の博物館です。大学生なら、学生証を見せると800円で入場できる上に、じっくり見ると1日では回りきれないほどの見応えがあるのでおすすめです。今回は途中で帰る時間になってしまい、全部をじっくり見学できなかったので、機会があればもう一度行こうと思っています。写真は貼れないですが、江戸時代の建物や、明治時代の建物、家具などが展示されていて、歴史の重みが感じられるところです。日本史が好きな人や、古い建物に興味がある人にはぜひ行ってみてほしいです!

 帰りは岡山から新幹線に乗って帰りました。行きに5時間かかったことが噓のような速さで、気がつくと自分の家の最寄り駅に着いていました。
 今振り返っても久々の友人たちと本当に楽しい旅になって良かったです。

 今回の旅で学んだことは、旅にはアクシデントがつきものだと常に念頭に置くことと、旅館のご飯は食べたことのない料理が振る舞われたりするので、今回のように朝食だけつけるのではなく、夕食と朝食の両方付いたプランで予約することです。また今回のような癒し旅をしたいと思います。
 香川県は、関西から新幹線で直通ではないものの、結構近くにあるので、読んでくださっている方の中にまだ行ったことがない方がいれば、絶対に一度行ってみてほしいところです。この秋は普段見られないような、自然に囲まれた旅に出られてはいかがでしょう か?

 長くなりましたが、庵治町で撮った、きれいな海の写真を載せて終わりたいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。

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情報メディア学科では、在学生・卒業生・教職員、さらにはこれから本学を目指す高校生、企業や地域の方々を含む幅広い交流を目的として、学科独自のメールマガジン「やりとり」を発行しています。編集は本学科の在学生有志と助手と教員で行い、学科ニュース、学生エッセイ、スタッフの社会活動などの情報を発信しています。

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