はじめまして!1年のN7と言います。メールマガジンを見てくださってありがとうございます。私はこれが初めて書くエッセーなので、つたない文章ですがご容赦ください。
夏の記録的な猛暑が終わり、秋風が心地良いかと思えば、肌寒さを感じる今日このごろです。
いきなりですがみなさんは、JRが企画している秋限定の電車きっぷ「秋の乗り放題パス(通称:秋パス)」というものをご存知でしょうか? これは、一定期間、全国のJR線の普通・快速列車が乗り放題になるきっぷです。夏季長期休暇に発売される「青春18きっぷ」よりもさらに値段がお得なきっぷとして知られています。
1年も後半にさしかかり、私は大学生活に慣れてきたことに加えて、日頃得られない刺激を求めて、「秋の乗り放題パス」を利用して一人旅をしてきました。10月に運よく「秋の乗り放題パス」の実施期間に合わせられる連休ができたため、2日前という急なタイミングでしたが、このきっぷを活用した一人旅を企画することになりました。自分のギリギリな貯金で工面したため、出費を抑えるためにリーズナブルな宿を予約するなどして準備しました。
在来線での移動を目的とし、特に目的地を決めず、交通に便利な関東地方を目標とした私は、珍しく前日に早寝をし、翌朝5時に起きました。6時頃発の最寄りのJR普通車に乗り、途中新快速に乗り換えて、静岡を目指すことにしました。静岡へは、大阪、京都、滋賀、岐阜を経由し、そこからJR東海道線をつかい浜松市へと向かうルートで移動したため、約5時間とかなりの時間を要しました。その道すがら、愛知県にある名古屋駅のホームで食べられると有名な、ワンコインの「きしめん」を食べました。今時珍しい立ち食いスタイルで、平たい麺とスープの味がとてもあっさりしていました。上にのっている鰹節が程よいアクセントになっていて、とてもおいしかったです。

それから名古屋駅から再び乗車して、浜松市につく頃には15時ごろになっていました。前日に慌てて予約したビジネスホテルには夕方ごろに到着し、荷物をおいて浜松名物うな重を食べに行きました。このうなぎはボリュームがバツグンでした。お吸い物には、初めて食べたのですが、うなぎの肝が入っていました。調べると肝にはビタミンが多く含まれているそうです。食感はガムのようで独特でした。名物というだけあって、これまで食べたうなぎよりも大きく、ボリューム満点で、さすがに食いしん坊な私でも満腹になりました。

食べすぎたので、満腹になった体を休めつつ、ゆっくりと歩いてホテルに戻りました。
横になりスマホをひらいたのは良いのですが、そのまま夜更かしをしてしまいました。気がついた頃には朝4時になっており、さすがに寝なければと思い、就寝することにしました。
夜更かしのせいで十分眠れなかった疲れからか、2日目の起床は昼になってしまいました…… それでもお腹が空いたため、まずはお昼にこれまた有名な「浜松餃子」の定食を食べました。浜松名物の餃子は、王道でありながら、肉汁のジューシーさ、ニンニクの香ばしさがきいており、地元ではなかなか味わえないクオリティのものでした。
浜松での食事を終えてから、沼津に行きました。沼津には日本一深い湾、駿河湾があり、そこに生息しているという深海魚が見れると有名な沼津港深海水族館を訪れました。
そして、一通り見終わったのち、夜6時ごろに水族館の近くで深海魚が味わえる、鉄板のある居酒屋に行きました。折角なので主に深海中層 (200~1000m)にいる、普段目にすることも食べることもない珍しい魚を焼いて食べてみることにしました。

その感想は……
骨が松の枝のようにギザギザで身が少ないけれど、川魚と海の白身魚を混ぜたようななんとも言えない、ふしぎな味わい深いものでした。
沼津での食事は、刺激的で忘れられないものでしたが、東海地方の観光にもかかわらず、富士山が霧のため見ることができなかったのが残念でなりません。
その後、沼津からほぼ終電で神奈川県小田原市へ向かいました。その後、ホテルを予約していなかったため、泊まれるスーパー銭湯で夜を明かすことにしました。本当は2日目の夜には箱根に行きたかったのですが、想像よりも時間がかかってしまったため、このスーパー銭湯で体を癒すことになりました。
3日目の朝は、10時ごろに目がさめました。朝食に合わせて起きるつもりが寝坊したせいで、コースについていた10時半からの朝食がぎりぎり食べられそうになかったため、12時ごろまで二度寝をしてしまいました。さらに休み処は、ベッドではないリクライニングチェアでのざこ寝だったので体が少し痛かったです。空腹で体中が痛かったのですが、気持ちを切り替え神奈川に住んでいる友人に連絡を取ってみることに。すると友人が東京を案内してくれると言うので、荷物をまとめて東京へ観光に向かいました。一緒に14時ごろから東京観光をしました。初めに秋葉原へ向かい、私の好きなゲームのコラボカフェでお菓子を食べました。
そして一時間もしないうちに渋谷へ行きました。当日は雨が降っていたにも拘らず、土曜日と言うこともあって大勢の観光客がいました。せっかくなので、記念にハチ公の写真を撮りました。友人の勧めで「109」というテナントビルでスイーツを食べ、お土産にトゥンカロンを買い、そこで友人とは解散しました。
友人と別れた後はすぐに、東京駅方面から大阪へ帰るべく、熱海行きの電車に乗り込みました。そこから3時間ほど、立て続けに電車に乗り続けました。
たくさんの乗り換えもあって眠気に襲われましたが、寝過ごしてしまうと終電をのがして自宅へ帰れない可能性がある為、珍しく単語帳で勉強したり、車内の広告を読んだり暗闇の景色をぼーっと見ることで時間をつぶしました。
なんとか寝過ごさずに、名古屋に戻ってきて軽食を食べたのち、大阪行き夜行バスに乗車しました。寝ないつもりでいましたが、名古屋・大阪間の4時間見事に爆睡し、気がついたら梅田でした。疲れ果て、いち早くお家に帰ろうと始発電車に乗って定期を使い、兵庫の地元に戻ったころにはもう朝7時前だったと思います。立て続けに電車に乗った疲れと、夜行バスに座っていたため動かせなかった足がパンパンになり、帰ってきたころには疲労が限界に近かったです。
ありがたいことに母がお風呂を沸かしてくれていたため、温かい湯船に入り、体を癒しました。あれほど気持ちのいい朝風呂は初めてでした。
こうして私の在来線一人旅旅は終わりを告げました。ただ、友人と遊んだため、完全な一人旅とはいえないものになってしまいましたが、友達と会えたことはとてもいい思い出になりました。また、元々2泊3日の予定でしたが、思った以上に時間を要してしまい、結局4日もかかってしまったので、次からはしっかりと計画を立てたいと思います。
今回の一人旅で、計画の大切さと、電車が一本ずれることで予定が大きく崩れたり、座位の保持により足が耐えられなくなって、あり得ないほど腫れてしまうようなトラブルをはじめ、普通列車での長距離移動をすることの無謀さが身に染みました。「秋の乗り放題パス」はお得ですが、次はしっかりお金をためて計画的に、新幹線や飛行機も使った旅に挑戦したいです。いつの日になるかはわかりませんが、今回の旅行を上回るような旅をいつかしたいです。
私は、絶景や美食を求めて世界中を旅するのはこの上ないロマンに満ち溢れたものだと思います。皆さんもいいなと思ったことに気軽にチャレンジしてみてください! 貴重な体験になると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。








