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知られざる東京の庭園/鳥居(1年)

 みなさま、はじめまして! このたびメルマガ隊に入隊しました鳥居です。自由を勝ち得た大学生活、高校時代から夢見ていた一人旅を綴っていきたいと思います。よろしくおねがいします。

 さるゴールデンウィーク。私は、人生で初めて東京へ一人旅に出ました。思い立ったのは出発の二日前、せっかくのゴールデンウィークを惰性で過ごすのは勿体ないと、学校から家に帰って新幹線の予約をし、あれよあれよと出発の日を迎えました。
 東京に住んでいる親戚の家に泊めてもらう約束をしてリュックに荷物を詰め込んで、初めて東京の地面を踏んだ私は、電車の乗り間違いと人酔いという洗礼を受け、出鼻をくじかれました。けれどそこでくじけない。私は歴史が好きなので、明治時代にゆかりのある場所に行きたいと思い、ある場所へ向かいました。
 まず最初に立ち寄ったのは、JR山手線駒込駅を降りてすぐ、木々に囲まれた広大な庭園です。六義園と呼ばれるそこは、江戸時代に柳沢吉保(やなぎさわよしやす)が設計したものです。訪れたのがみどりの日だったので、入場料は無料でした。ありがたい。写真は庭園の中央に位置する出汐湊(でしおみなと)と呼ばれる池です。木々のさざめきと水の波紋の美しさに、心打たれました。

出汐湊
出汐湊

 

 次に向かったのは、六義園から歩いて10分ほどの距離にある旧古河庭園です。こちらも六義園と同じく、みどりの日であったため無料で入場することができました。こちらはその名の通り、大正時代に十五大財閥の一つでもある古河財閥によって建築された西洋館と庭園です。私が行った時期には、ちょうど庭園で「春のバラフェスティバル」が開催されていて、広々とした庭中に、和洋さまざまな種類のバラが咲き誇っていました。あまり人前に出ない珍しい花も咲いていたらしく、カメラを持った方もちらほらと見かけました。西洋館の方は、予約制だったので残念ながら見学は叶いませんでしたが、その豪奢な外観を見ているだけでも当時の絢爛さを思い描くことができました。

バラフェスティバルの様子① バラフェスティバルの様子②
バラフェスティバルの様子①/バラフェスティバルの様子②

 

 六義園も旧古河庭園も、知っている人はあまりいなかったのではないでしょうか。この機会に、ぜひ東京の素晴らしい歴史のひとかけらを知っていただければ幸いです。

 あっという間に過ぎた初めての東京一人旅。新宿や品川、お台場などまだまだ訪れたい場所はたくさんあります。次は夏休み、どこへ行くのかはまだ未定ですが、一生に残る素敵な旅をしたいと思います。

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