井上重信講師ゼミの2年生、田中純奈さん、宮本栞里さん、森垣日菜子さん、山本優花さんの4名が、マーケティングコンテスト「ワカスタビジコン2017」(主催:株式会社アサツーディ・ケイ 以下ADK)の中間選考を通過し、平成30年2月24日(土)に東京都虎ノ門ヒルズ森タワーにあるADK本社で開催された決勝プレゼンテーションに出場しました。昨年は2チームがエントリー、一次選考に残ることができませんでしたが、2度目の挑戦で決勝プレゼンテーションまで進みました。
「ワカスタビジコン2017」はADKが若者のチカラをもっと世の中に活かしたいという想いから、大学生の中でも特に意識の高い学生たちと一緒に企画したマーケティングコンテストで、今年で4回目の開催となります。このコンテストは「若者が若者を動かす」というコンセプトのもと、3つの業界の企業が実際に抱える問題について、参加した学生たちがチームで課題解決を行うというもので、今回の応募チーム数は112チーム、うち一次選考を通過したチームは21チーム、そして決勝プレゼンテーションまで進んだチームは6チームでした。今年は株式会社デサント、株式会社早稲田アカデミー、本田技研工業株式会社の3社がクライアント企業として参加しており、田中さんのチームは株式会社早稲田アカデミーの課題解決に取り組みました。
課題は「より多くの学生に早稲田アカデミーで教える仕事をしてみたいと思ってもらえるような仕掛け」。田中さんたちはこの課題について10月頃から取り組み始めました。
彼女たちは、企業から提示された課題の「より多くの学生に」という点に着目し、社会で勝ち抜きたい大学生をターゲットにした「本気の若者を応援する~本気になれば自分の中で何かが変わる~」という企画を考案しました。この企画は、大学生時代を社会人の準備期間として有意義に過ごしたい人や向上心の高い学生に向けて、株式会社早稲田アカデミーが春と秋の2回、参加者のスキルアップができるイベントを開催するというものです。
春に開催するイベントは「『春の早稲フェス』~本気になりたい若者たちへ~」。スキルアップ講座・ワークショップ・早稲田アカデミーのアルバイト説明会の3つを併せたイベントで、向上心の高い学生を対象に社会人基礎力につながる講座を開き、かつ一度に大人数の講師を募集するというイベントです。
そして秋に開催するイベントは「『秋の早稲コン』~本気になった若者たちへ~」。このイベントは、生徒・保護者・講師が学生塾講師の行う授業風景を見て良かったと思う塾講師に投票し、各校舎から1名ずつ代表者を選抜します。選抜された1名は本社で模擬授業を行い、その中で各教科の1位の講師が部門賞、総合1位の講師は創業者の名前を冠した称号を与えられます。そして、参加した講師全員に授業内容の評価をフィードバックを行い、今後の講師のやる気と指導力向上につながっていくというコンテストです。
田中さんたちは、この二本柱の企画を、ADKの指導役(メンター)の若手社員からのアドバイスで更にブラッシュアップし、決勝プレゼンテーションに臨みました。
今回は惜しくも受賞を逃してしまいましたが、チームリーダーの田中さんは「普段の生活では、絶対に出会うことができなかった、同世代の人のレベルの高いプレゼンテーションを見ることができたり、私たちの企画に対して企業の方々から率直な意見を頂けたりしたことが今までになかったので、とても良い経験となりました」と話してくれました。
また「ワカスタに求められていたのは『学生らしさ』や『若者の感性』だったので、いろいろ難しく考えるよりも学生の自分だからこそ思いつくアイデアなど、自由な発想を大切にするべきなのだなと思いました。またいろいろな方のお話を聞いた中でワカスタの代表者の藤本耕平さんから『早稲田アカデミーの社員が考えた企画みたいだった』と指摘されたことがショックでしたが、今は代表の方が言った通りであったと、改めて振り返ってみて反省しました。ですので、またこういった機会があれば、実現性や分析を行いながら考えるのも大事だとは思いますが、それだけに固執せずに、もっと夢のある企画を考えたいなと思います」と次に向けての意気込みを話してくれました。
今回の経験を通じて、たくさんのことを学んだ2年生たちの今後の活躍に期待です。