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ヨーロッパ旅行記/AKI(4年生)

 皆さんお久しぶりです。4年生のAKIです。去年の11月初旬、友人と2人で念願のヨーロッパ・バックパッカーで7泊10日の旅をしてきました。

 東欧を中心に、ドイツ・ベルリン→ポーランド・ワルシャワ、クラクフ→チェコ・プラハ→ベルリンの順番で回りました。航空券とベルリン→ワルシャワ間の鉄道での移動以外は何も予約せず、リュック1つで移動する、とても自由な旅でした。行く前は楽しみ半分、不安半分。前日はドキドキして眠れず、そんなことは小学校の遠足以来でした。私は韓国とタイには、個人旅行で何度か行ったことがあります。しかし、こんな長期間、しかもホテルも予約せずに行くなんて初めてでした。無事帰国した今、この旅行の感想を言うなら「最高だった」の一言に尽きます。天気も良く、行きたいところに全て行き、見たもの全てに感動しました。そして勿論、不安になったことやちょっとしたトラブルもありました。

 きれいな景色や建築物を語ろうと思えば語りつくせないのですが、検索すればいくらでも出てきます。そのため、今回のメルマガでは、旅行中に起こったハプニングや不安になったことをランキング形式でお伝えしたいと思います。皆さんの旅行に行くときの参考になれば、なお嬉しいです。

 第3位「買えない! ポーランドの切符」

 第3位は2日目に訪問したポーランドのワルシャワにて早朝、電車に乗るときに起こった出来事です。
 ポーランドの切符は電車もバスも同じ種類の切符で、しかも乗車する区間ではなく時間で値段が変わります。目的地までの区間や乗車時間は事前に調べていたので、あとは切符を買うだけ。そう思って、券売機にお札を入れました。しかし、何度お札を入れても戻ってきてしまい、一向に切符が買えません。お札の種類を変えても同じで、友人が試してみてもお札は戻ってきます。もしかしたら、お札を入れるところはあるけど硬貨じゃないと買えないのかも。そう思って売店を探しましたが、早朝に空いているお店はありません。近くに駅員さんもおらず、別の券売機を探して駅構内を歩き回りました。ですが、別の券売機を見つけても、お札は使えず、切符は買えません。見つけた券売機にお札を入れて返ってくるたびに「いや、お札入れるとこあるやん」と2人でツッコミを入れるのにもいい加減疲れてきたその時、やっと別のお客さんを発見しました。ちらちらと切符を買う様子を観察していると、なんとクレジットカードを使って切符を買っていました。250円の切符を買うのにカード払いなんて、日本ではあまり馴染みがなかったので思いつきませんでした。
 見知らぬ土地でクレジットカードはなるべく使いたくなかったのですが、ポーランドはキャッシュレス社会で、実はこの券売機事件の後も、売店や飲食店で現金支払いを何度か嫌がられました。その後、後から来た別のお客さんもクレジットカードで切符を買っていったので、私たちもクレジットカードを使うことにしました。こんな少額でクレジットカードを使うのは初めてで、しかも海外なので少し緊張しました。

 そして、ついに切符を手に入れ、その後は無事、バスと電車で移動し、ワジェンキ公園や旧歴史地区の散策を楽しみました。11月のポーランドは紅葉がきれいで、本当にこの季節に行ってよかったと思います。

ポーランドのワジェンキ公園
ポーランドのワジェンキ公園

 第2位「部屋はどこ? フロントなしアパートメント」

 第2位は今回の旅行で活躍したアパートメントの宿泊での出来事です。アパートメントの宿泊とは、アパートメントの一室を宿泊できるようにした民泊のような宿泊施設です。ホテルとは違い、宿泊客だけでなく、住人の方がいたり、フロントがなかったりします。宿泊費が安いにもかかわらず室内は広く、洗濯機やキッチンがついていたりと利便性もよく、とても気に入ったので、今回の旅行で大好きになりました。

 私たちはなるべくフロントがあったり、管理人がいる所を選んでいましたが、ポーランドのクラクフでは管理人がいないアパートメントに泊まることになりました。管理人とはメールでやり取りができたので、正直あまり不安はありませんでした。

 しかし、アウシュヴィッツ収容所などの観光を終え、やっと宿泊先に着いたとき、私たちはフロントがなく管理人も近くにいないことに怯えることになってしまいました。メールに表記された門の暗証番号の記号が実際のキーには見当たらないのです。メールが文字化けか何かで正しく表記されなかったのでしょうか。焦って何度もメールを読み返しましたが、鍵には数字のほかに記号は4種類しかありませんでした。ならば、順番に押してしまえばいいと思い、ボタンを押していくと無事開くことができました。

 しかし、ほっとしたのも束の間、なんと玄関のドアにも暗証番号があります。そんな話はメールで書いてありません。どうしようと思いつつ、試しに門と同じ番号を入力しましたが、ドアは開きません。この時点ですでに私たちは泣きそうだったのですが、友達がもう一度同じ番号を入力するとなぜかドアが開きました。私の押し方が甘かったのか、焦って押し間違えたのか分かりませんが、ひとまず良かったと安心しました。

 それにしても、このアパートに私たちは弄ばれているのでしょうか。メールで記載されている部屋がないのです。メールには、予約した部屋は門を入って向かいにある部屋だと、記載されていました。ですが、門の向かい側を見てもそんな部屋はどこにも存在していません。階段と壁があるだけです。このアパートは見たところ6階ぐらいの高さでした。全ての階の、全ての部屋の暗証番号を入力する体力もなく、他の人が見れば、不審者だと思われてしまうかもしれません。それを英語で説明するほどの英語力も私たちにはありませんでした。

 諦めて別のホテルを取ろうと話し合っていた時、2人のカップルがアパートに帰ってきました。最後の望みだと、私たちは勇気を振り絞って声を掛けました。「Where is this room?」とメールを見せながら話すと、「OK! Come on.」と女性の方に言われ、まさか案内してもらえるとは思わずびっくりしましたが、付いていくことにしました。案内されたのは3階の左端の部屋。メールにはそんな記載、一切ないように思ったのですが、恐る恐るキーを入力するとなんとドアが開いたのです。それにしても、この親切なカップルは一体このメールの文面のどの部分でこの部屋だと分かったのでしょうか。そして偶然にも、案内してくれたカップルは隣の部屋に宿泊しているようでした。私たちは何度も何度もカップルにお礼を言い、やっと暖かい部屋に入ることができました。

 部屋は一泊2000円と格安なのに、20畳はあるリビングに、かわいいキッチンとバスルーム、おまけにベットルームが2つある部屋で、観光とアパートの部屋探しでクタクタだったはずなのに、あまりの広さに2人とも急に元気になって、部屋を満喫しました。

クラクフのアパートメント
クラクフのアパートメント

 ちなみにこの経験でフロントがないところは、もうこりごりだと思った私たちは、それ以降の旅行では必ずフロントのあるアパートメントを選びました。中でもプラハで泊まったアパートメントは24時間体制のフロントで、広くて安いうえに、駅やスーパーが近く、観光地にも歩いて行くことのできる距離と好条件が揃っていて、また利用したくなる宿でした。

 第1位「ちゃんと確認しようね! 空港乗り継ぎ問題」

 栄えある第1位は、空港での乗り継ぎでの出来事です。

 行きの飛行機でまず大変だったことは、北京空港での乗り継ぎが10時間もあることです。私たちはこのことに旅行の2週間前まで気づいておらず、キャンセルするとキャンセル料が発生するため、この時点で空港泊が決定し、とても気分が落ち込みました。私はタイ旅行に行った時も、香港空港での乗り継ぎに10時間かけるという同じ失敗をしているのです。しかも、北京空港には2つ恐れていたことがあります。まず、中国は政府の規制によって自由にインターネットを利用することができず、LINEやTwitterなどのSNSやGoogleが使えないということ。そして、北京空港の手荷物検査が厳しいということです。インターネットの問題は日本でWi-Fiを借りる際に、料金を別に払って手続きをすることで使えるようになりました。あとは、手荷物検査を通るだけです。北京空港は液体物の制限に加えて、電池やバッテリーの制限もとても厳しいのです。

 いよいよ検査のために並んでいると、私の前にいた人が、スタッフにお土産のオルゴールを開封させられて、目視で確認された後、もう一度検査機に通されていました。さすが噂に聞いた通りの厳しさです。しかし、私はモバイルバッテリーや時計の電池など全て確認してきました。問題はないはずです。そして、順番がやってきて、何も悪いことをしていないのに、とんでもなく緊張しながら検査を通りました。モバイルバッテリーのみ目視で確認されましたが、何も言われず通ることができて一安心しました。

 しかし、後ろを振り返り、友人の方をみるとまだ何か話し込んでいました。スタッフの手には、友人の小型の防犯ブザーが握られていて、友人が何やら説明を受けているようでした。そしてスタッフは、一通り話し終えると検査機の横にあったケースに防犯ブザーをポイっと投げ入れたのです。検査を終えた友人に話を聞くと、防犯ブザーに内蔵されている電池は持って入れないと言われたそうです。この一件ですっかり疲れた私たちは、空港内にある24時間営業のスターバックスで、「幸先の悪いスタートだね」と言いながら、残りの長い乗り継ぎ時間を潰すのでした。

 さて、幸先の悪さはまだまだ続きます。乗り継ぎ10時間のあとは、乗り継ぎ最低時間への挑戦です。北京からミュンヘンに到着後、ドイツの国内線でベルリンに向かう予定でしたが、その乗り継ぎ時間は1時間10分です。ミュンヘン空港の乗り継ぎ最低時間は1時間から1時間30分。条件をクリアしているからチケットが取れていることは間違いないのですが、混雑状況によっては乗り継ぎに時間がかかることは勿論あります。そして、その不安は的中しました。到着後すぐに走って入国審査に並びましたが、その列を見た瞬間、無理かもしれないという考えが浮かぶほど混雑していました。しかし、黙って並んでいるわけにはいきません。並んでいる人たちにチケットを見せて早く行かなければならないことを必死にアピールして順番を変わってもらい、手荷物検査もスタッフに「I want to go fast!!」とあっているかもわからない英語でアピールし続け、なんとか通り抜けました。そして、搭乗口に着いたのは、なんと出発の15分前。順番を代わってもらってこの時間だったので、まじめに並んでいたらどうなっていたことやら。

 そんなこんなで行き道から疲れ果てていた私たちは、ベルリンに着くと観光もままならないまま、とりあえず昼間からドイツビールを買って、カフェと移動の電車で仮眠をしました。こうして私たちの旅はハラハラドキドキぐったりのスタートを切ったのでした。

移動中に飲んだドイツビールとシナモンロール
移動中に飲んだドイツビールとシナモンロール

 ランキングを作ってふり返ってみると、全体的に慣れていない最初の方にハプニングが集中していました。今思えば、航空券を買ったときがすべてのトラブルの始まりで、お互いアルバイト終わりや飲み会続きで疲れている時に、安いという理由だけでチケットを取ってしまっていたのです。これからは乗り継ぎ時間は必須で確認しようと思います。

 最後に、私がプラハで撮ったお気に入りの写真を載せておきます。プラハはあまりハプニングがなかったので、今回の記事では取り上げませんでしたが、街並みが可愛くて、また訪れたい国の1つです。

プラハの時計台からの景色
プラハの時計台からの景色

 大変なことがたくさんありましたが、とても楽しくて思い出に残る旅行になりました。皆さんも一度バックパッカーに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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