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「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ――線の芸術」に行ってきました!/とーや(1年)

 皆さんこんにちは、とーやです。メルマガ146号で、堺市文化館で行われたミュシャ展について紹介したことを、皆さん覚えていらっしゃいますか? 9月上旬に東京に行く機会があり、また趣向の違ったミュシャの展覧会が、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて行われていたので、紹介したいと思います。

 「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ――線の芸術」は、ミュシャ本人の作品だけでなく、彼が生きていた時代にどんな芸術の流行があったのかを示す作品や、後世においてミュシャに影響を受けた様々なアーティストによる作品を、一連で展示する展覧会となっています。

 今回の展覧会では、ミュシャが20代の時の貴重なスケッチや、ポスターを描く際に参考にしたモデルの写真などが展示されており、どんな風に作品を描いていたのかが、ありありと伝わってきました。ミュシャが所蔵していた中国の壺や日本の浮世絵なども展示されているので、当時のヨーロッパの流行も知ることができます。

 ミュシャの有名なポスター作品が展示されている中で、一部の作品が撮影可能となっており、美術展なのに珍しいと思いました。このスペースでは、世に知られたミュシャの作品も撮影でき、下の画像のようなミュシャの作品に多く使われる、花や植物などのモチーフも撮ることができるので、デザインをする人にとってはとても参考になると思います。

 そして展示会副題「ミュシャからマンガへ」の通り、ミュシャの作品に影響を受けたレコードのジャケット、漫画やゲームのイラスト、文芸誌の表紙など様々な分野の作品が展示されていて、特に1970年代の少女マンガを知る人にはたまらない内容でした。個人的に漫画家の山岸涼子さんや波津彬子さんの、繊細で優雅なイラストが印象に残りました。また『ファイナルファンタジー』や『ロードス島戦記』、『アルスラーン戦記』などに関連した作品展示もあるので、この中で好きな作品がある方は観に行ってみても良いかもしれません。

 またミュージアムショップでは、ミュシャの作品の複製原画や、展示されていた漫画の複製原画、不二家のペコちゃんとのコラボクッキー、ミュシャの作品をプリントしたマスキングテープが並んでいて、見ているだけでも楽しむことができました。特にミュシャにゆかりのある、漫画家のコミックが販売されていたことが、ミュシャから広がっていった現代の作品について深く知ることができるので、大変興味深かったです。

 この展覧会は、10月12日から来年1月13日まで京都文化博物館にて巡回展が行われています。会期が4ヶ月と長いので、メルマガを読んで興味を持たれた方は、ぜひ行ってみて欲しいと思います。


参考文献:
■みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の芸術 公式HP https://www.ntv.co.jp/mucha2019/outline/
■展覧会図録

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