天野憲樹教授ゼミ3年⽣の田中樹里さんが、テクノアイデアコンテスト「テクノ愛2019」(主催:テクノ愛実⾏委員会)で最終書類審査を通過し、健闘賞を受賞しました。
テクノアイデアコンテスト「テクノ愛」とは、⾝近な⽣活に役⽴つ技術から最先端技術まで、技術に関する幅広いアイデアを募集し、専⾨家による書類審査の後、⾼校の部、⼤学の部それぞれ9チームが最終発表でプレゼンテーションを⾏い、グランプリを決めるコンテストです。
また最終発表を行わなかったテーマのうち、書類審査で健闘したと認められた高校の部11テーマ、大学の部4テーマに対して健闘賞が授与されます。そして今回、大学の部で全38テーマの応募があった中、田中さんの企画「快適電車」が見事、健闘賞に選ばれました。
田中さんが考案した「快適電車」は、電車がホームに到着する前に、車両の混雑状況をあらかじめ知ることができるというアイデア。具体的には、各車両にカメラを設置し、AIによる画像・映像解析で乗車率を分析。電光掲示板やホームの足元乗車位置案内、乗り換えアプリで、これから来る電車の各車両の混雑状況を表示するという提案です。
このアイデアは、いつも何気なく列に並んでしまい、一部の車両に人が集中する現象を、この表示を参考にすることで人が分散し、少しは混雑が改善されるのではないかという自身の経験から発想したそうです。
コンテストを通して、田中さんは「まさか賞をいただけるとは思っていなかったので驚きました。もしこのアイデアが実現した時には、改札に切符や定期券を通すだけで、混雑状況と連携するような、さらに便利なシステムができればいいなと思います」と話してくれました。