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大森ゼミ4年生が「開放特許等を活用したビジネスアイデア学生コンテスト」で審査員特別賞を受賞しました!

 大森いさみ教授ゼミの4年生のチームが、経済産業省 近畿経済産業局主催の「開放特許等を活用したビジネスアイデア学生コンテスト」に参加し、令和2年1月13日(月)に行われた最終審査会で、審査員特別賞を受賞しました。

 審査員特別賞を受賞したのは、大野涼佳さん、奥田結菜さん、青木桃香さんの3人に、クロスアポイントメント制度で交流のある大阪大学大学院生の安藤魁呂さん、芹澤穂南さんが加わった「tapioca」チームです。

 この「開放特許等を活用したビジネスアイデア学生コンテスト」とは、開放特許をはじめとする有用な公開技術情報と大学生の柔軟な発想をハイレベルで融合し、新たな商品・サービスを企画するとともに、それらを事業化した際の市場性も踏まえたビジネスプランを提案するコンテストです。
 今回の大会では、近畿地域の2府5県の10大学から31チームがエントリー。一次審査を経て、11チームがファイナリストとしてプレゼンテーションを行いました。

 「tapioca」チームは、開放特許の中から富士通株式会社の「印刷画像へのコード埋め込み技術」を選択。「印刷画像へのコード埋め込み技術」とは、印刷画像の中に人の目には分かりにくい色処理をしたコードを埋め込み、スマートフォン等でそのコードを読み取ると、対応したコンテンツを表示できる技術です。
 従来技術としてはQRコードがありますが、コード埋め込み技術は印刷画像に情報を埋め込むことができるため、コードのスペースが不要。従って紙面のデザイン性を損なわず、コンテンツを表示できる点が特徴です。

 今回「tapioka」チームは、この技術を「卒業アルバム」に使用するアイデアを発表しました。提案内容は、写真にコードを埋め込み、行事ごとに作られたサイトに誘導。そのサイトには、アルバムに載せきれなかった写真や動画を掲載するというものです。サイトに掲載されたコンテンツは、ダウンロードしてデジタル保存をすることが可能なため、自然災害などで卒業アルバム本体を失ってしまっても、データとして思い出を残せることが魅力の一つです。
 さらに、卒業アルバムとのセットとして、コードが埋め込まれたポストカードを提案。卒業アルバム同様、写真や動画を閲覧・保存することができるため、ポストカードを送ることで、遠く離れた親戚や友人とも簡単に思い出の共有ができます。重たく、持ち運びには不便という卒業アルバムのデメリットを上手く利用した、新たな発想も評価されました。
 大森ゼミは、本コンテストで昨年も受賞しており、2年連続の審査員特別賞の受賞となりました。

 「tapioka」チームの大野さん、奥田さん、青木さんは「今回のコンテストは、前年度よりも参加チーム数が多く、一次審査からレベルの高い提案、発表が続いていたため、最終審査へ進めるかとても不安でした。最終審査に進めると決まった時は、全員で喜び、そこで満足せずさらに良いものにするため、限られた時間で一次審査とは違ったプレゼン方法を考えました。チームワークを深めて取り組んだ結果、審査員特別賞を受賞でき、とても嬉しかったです」と話してくれました。
 また3人は、「他大学の学生と一緒のチームを組むことで、自分達にはない考え方を知ることができました。企業の方からもアドバイスをいただき、知見、価値観が広がったので、今後の就職活動にも繋げていける経験ができました」と、明るく自信に溢れた声で語ってくれました。

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