こんにちは、とうふです。特別学期はみなさんどのようにお過ごしだったでしょうか。私は情報SAとして、新しい授業を創ってきました! 今回は、学内ボランティアの情報SAの取り組みについてご紹介したいと思います。
情報SAとは、情報スチューデントアシスタントの略で、学生広報スタッフなどと同じ、学内ボランティアの一つです。SAは、授業の教育効果を高めるために、教員と学生の間の立場で学習支援を行っています。具体的な活動としては、共通教育の情報科目に入って、授業の支援と改善に取り組んでいます。SAはSAのロゴが入った茶色のエプロンを身につけているので、見覚えがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
特別学期の授業の中に、「就活基本! メモ取りノウハウ」という授業があったことを、皆さんはご存知でしょうか? メモを取ることは、就職活動中でも、社会人になっても必要なスキルです。この授業では、社会人のワンシーンを想定し、ロールプレイング形式でメモの取り方を実践的に学べるようになっています。
この授業はSA活動の一環として、SAが新たな授業を創るという企画のもと、生まれました。SA数人で構成された企画チームと情報教育研究センターが連携して、約半年前から準備をしてきました。授業タイトルの考案、授業内容の組み立て、演習用の教材準備、教室のレイアウト設計など、授業に関する全てにSAが関わっています。まずSAで案を出し合ってまとめた後に、担当の先生とのミーティングを何度も重ねて、授業を創り上げていきました。
担当の先生はSAの意向を汲んでくださり、授業時間の一部の進行をSAに任せてもらえることができました。
授業前の教室
授業本番は2月15日の3限、図書館6階のC-603教室で行われました。それまでに担当の先生と何度も打ち合わせをしたり、2限を使って機材の確認やリハーサルをしていたので、下準備はきっちりできていると思っていました。しかし、実際に授業をやってみると緊張して上手く話せず、自分が担当していた部分の進行がぎこちなくなってしまうことがありました。また、機材トラブルが何度か起こり、対応に焦りが出てしまいました。
先生や他のSAメンバーに助けてもらいながら、なんとか授業を計画通りにこなすことができました。受講した学生さんからは、「メモを取るときに何が大事か考えるようになった」「メモを取る習慣をつけていけそう」というコメントをもらうことができました。反省点は多かったものの、授業の目的は概ね達成できたのではないかと感じています。
授業を創る側に立ったことで、1から授業を組み立てていく難しさを学びました。普段シラバスを書いて15回授業を行っている先生方は、毎回どれだけの準備をして頭の中でシミュレーションしているのだろうと思うと、気が遠くなりそうになりました……(笑)。私たち学生は普段何気なく授業を受けているかもしれませんが、その授業1回の準備にたくさんのエネルギーが注がれていることに気付きました。
SAは学生と教員の間の立場と位置付けられていますが、学生の立場は知っていても教員の立場には立ったことがありませんでした。今回の体験からどちらの立場も経験したことで、今後のSA活動をより良いものにできるのではないかと思います。
学生が授業を創るという企画は、今まで企画は挙がっていてもずっと実現しないままだったそうです。今回は初めてのことばかりで上手くいかなかったことも多かったですが、反省を元に改善して、もう一度挑戦する「次」の機会を作れるよう、これからも頑張ろうと思います!