平井拓己准教授ゼミの3年生が神戸新聞社主催の「Mラボ 課題解決ラボ2021」に参加し、審査員特別賞を受賞しました。
「Mラボ 課題解決ラボ」とは、企業が抱える問題に対して、ゼミの専門性を活かして調査・研究を行うプロジェクトで、企業と大学生のマッチングを目指すMラボの中核事業となっています。課題は、ゼミの研究活動における専門的な知見を踏まえ、企業と相談して設定。ゼミと企業の担当者が協力して、調査や研究を進めていくのが、Mラボの大きなポイントとなります。
平井ゼミは、ネイル商材を販売している株式会社TATとマッチングし、ネイル業界での課題解決に向けての提案を、10分間のプレゼンテーションで発表しました。
平井ゼミが発表した提案は、「海洋プラスチックネイル~爪の先からSDGs貢献~」です。プラスチック消費が多いネイル業界の問題と、G20大阪サミットでの海洋プラスチックごみによる新たな汚染を、2050年までにゼロにすることを目指す『大阪ブルー・オーシャン・ビジョン』の指針に着目し、海洋プラスチックごみから作るネイルチップを提案しました。海洋プラスチックをそのまま活かしたネイルチップのデザインや、海洋プラスチックネイルが話題になることで、ネイルをする人口が増えることを、今回の提案での魅力として発表しました。
審査員の方からは、「環境問題をクローズアップした異色のアプローチ」「関連会社へのヒアリングを通じて、企画生産の可能性についても裏付けをとる努力」「学生チーム自身の関心により課題設定を行っている」と、三つのポイントが評価され、審査員特別賞を受賞しました。
平井ゼミ3年生は、「伝えたいことを10分間にまとめて発表することが大変でした。中間発表と最終発表がありましたが、最終発表ではスライドと音声のみの動画で評価されるため、表情やジェスチャーがなくても、私たちが絶対に伝えたいポイントが分かるよう工夫して発表しました。今回課題に取り組んだ全員、自分の役割担当に積極的に取り組み、チームワークが良かったと思います。自分一人だけではできないことが、社会人になっても増えていくと思うので、目的を共有して複数人で力を合わせて取り組む力を、さらに身につけていきたいと思います」と話してくれました。