授業紹介・ゼミ活動

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大森ゼミ

大森ゼミ 2021年度卒業研究要旨

2022/03/18

2021年度卒業研究要旨リンク集
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 『それいけ!アンパンマン』にみる乳幼児期にアニメが与えるジェンダー観 

 男女平等達成のため、日本においても様々な政策がとられてきた。しかし、乳幼児に関しては家庭内での教育や保育に依存しているのが現状である。それに加え、乳幼児を対象としたジェンダー関連の研究は少数であった。本論文では、乳幼児が対象のアニメ「それいけ!アンパンマン」の映画から、キャラクターの情報や言動から描かれている性差やジェンダー表現を調査し、乳幼児に対してどのような影響を与えるのかを考察する。

 播州織の再活性化についての考察 西陣織と今治タオルの例から- 

 播州織は、かつて輸出向けの先染織物の産地として日本一のシェアを誇るなど、絶頂期を迎えていた。しかし、輸出環境の悪化や安い海外製品の流入などの影響を受けて以降、様々な取り組みを行っているが、不況から抜け出すことができていない。そこで本論文では、播州織と同様、繊維産業である西陣織と今治タオルのそれぞれの取り組みについて、先行研究を整理、比較し、それを元に播州織の再活性化について考察していく。

 テレビドラマからみえる年代ごとのジェンダー意識の違い 男性登場人物に注目して- 

 「男は仕事、女は家庭」という意識が強く根付いていたが、それにも変化がみられてきているのが現状である。このようなジェンダー観に強く影響を与えてきたのが、テレビの存在であるが、中でもテレビドラマは時代に密接しており、その時代のジェンダー観を強く反映しているといわれている。そこで本論文では、1990年代以降、年代ごとのテレビドラマを内容分析することによって、男性描写にも変化があったのかを考察する。

 野球マンガにおける女子マネージャーの役割 -あだち充『タッチ』『MIX』の比較- 

 近年、スポーツのジェンダー平等に向けて様々な取り組みが行われている。日本の大きなスポーツイベ ントである、全国高等学校野球選手権大会においても規則違反としていた女子マネージャーのベンチ入りを記録員として認めるなど変化を見せている。そこで本論文では人気野球マンガ『タッチ』と同作者あだち充の最新野球マンガ『MIX』を比較し、野球マンガにおける女子マネージャーの役割の変化について考察する。

 フードバンク活動からみる日本の社会的背景や価値観 

 近年、食品ロスが問題となっており、フードバンクへの関心が高まっている。しかし、海外に比べると日本のフードバンク活動は規模が小さくそれほど普及していない。そこで本論文では、大阪のフードバンク団体を調査した結果から日本と海外のフードバンク活動を比較し、日本と海外とでフードバンクの普及率に差がある要因を明らかにする。また、日本におけるフードバンクの普及の阻害となっている日本の社会的背景や文化を考察する。

 兵庫県西宮市におけるコンテンツツーリズムの可能性 

 近年、日本では物見遊山的な観光からコト体験型の観光へと変化している。そのなかで「コンテンツツーリズム」という旅行のかたちが存在する。兵庫県は映画・ドラマのロケ地等の観光資源化を掲げており、兵庫県西宮市では「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズの舞台となっている。そこで本論文ではコンテンツツーリズムの成功事例、また関係者のインタビューから兵庫県西宮市のコンテンツツーリズムの可能性について考察する。

 サラリーマンの生活からみる余暇の変容 『クレヨンしんちゃん』野原ひろしに着目して- 

 コロナウイルス感染拡大において社会生活が一変したが、最も変化を及ぼしたのは余暇活動であると考える。また、余暇の環境は労働環境の変化とともに移り変わっていった。本論文では、大きく余暇活動が変容をしていったと考えるサラリーマンに着目し、余暇はどのように密接に関わってきたのか、そして『クレヨンしんちゃん』に登場するサラリーマン野原ひろしの描写においても、生活の変遷と共に余暇活動は移り変わってきたのかを明らかにする。

 コント番組『LIFE!~人生に捧げるコント~』からみる女性の職業表象 

 近年、お笑いの需要は増加傾向にあり、テレビ番組の中でもお笑いは重要な要素である。テレビ番組における働く女性表象はジェンダー問題を意識して変化はしているが、古い女性観は根強く残っている。 本研究では、女性の社会進出を推進する現代において、テレビ番組の中でもお笑い要素を含んだコント番組の働く女性表象の時代による変化を、コント番組『LIFE!』を分析して考察する。

 日本の現代ヨガに対する社会意識の変遷 ヨガに関する新聞記事を用いて考察 

 今日、とりわけ女性によって実践されているインド発祥の古典的なヨガとは異なり、ヨガはグローバリゼーションによってアメリカで発展した現代ヨガと呼ばれるものである。戦後以降、日本では大きく分けて3回のヨガ・ブームが起こった。ブームごとにヨガの実践スタイルは、社会・文化の中で変化し異なった特徴を持つ。この論文では、ヨガに関する新聞記事をブームごとに比較することで、ヨガに対する社会的意識の変化を考察する。

 第二次世界大戦から現代における行商を取り巻く環境の変化について 

 闇市は第二次世界大戦終戦前より登場し、戦後に日本各地に点在したことで市民の生活を支えたが、都市環境の整備に向けた規制と共に姿を消した。本研究は都市計画としての建築学的観点ではなく、経済・政治的観点で第二次世界大戦から現在に至るまで行商の形態や立場に変化を与えた要因を整理する。また国内や海外の闇市や露店活用に成功した観光地と神戸の闇市を比較し、行商の観光利用に必要な事項や可能性について考察する。

 

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