尾関基行准教授ゼミ3年生が、徳島県危機管理環境部とくしまゼロ作戦課が主催する「フェーズフリーアイデアコンテスト」のソフト部門で、優秀賞を受賞しました。受賞したのは、塩津公望さん、大西由萌さん、畠菜摘さん、皆本綾さん、宮本暖菜さんの5名です。
尾関ゼミ3年生は、青山学院大学の村田ゼミとの共同研究として複数のチームに分かれ、「フェーズフリー」をテーマにアイデアソン※を実施。それぞれの最終結果を今回のコンテストに提出しました。
「フェーズフリー」とは、日常で使っているモノやサービスを災害時でも役立てることができるという考え方です。「フェーズフリーアイデアコンテスト」では、日常と非日常を繋ぐフェーズフリー製品やサービスのアイデアを競い合います。ソフト部門では、「学生」「一般」の各区分に「優秀賞」が数点、2区分の中で最も優れたアイデアには「知事賞」が進呈されます。今大会のソフト部門では、全76テーマの応募があった中、尾関ゼミ3年生が提案した「物々交換アプリ『ひゅっと』」のアイデアが優秀賞に選ばれました。
提案した「物々交換アプリ『ひゅっと』」は、同じ地域の市民同士で物々交換ができるアプリです。日常的に消費しきれない食材などを交換するなど、現在問題になっているフードロスの解消が考えられます。災害時では、避難所モードに切り替えることで避難場所が設定でき、同じ避難所にいる人に限定した物々交換ができるようになります。災害時では配給物が選べないことがあり、アレルギーや好みでないものが配布され、ストレスに感じる人もいます。そんな災害時でも避難所から移動することなく、違う物品と交換することができるアプリです。日常時と災害時の設定は、ボタン一つで切り替えられるようになっており、使いやすさも考慮されています。
代表者の塩津さんは、「日常で使う面において、他のアプリとの差別化を考えることが大変でした。このアプリで同じ地域の人達の関わりが深まり、災害が起こった時も一致団結して乗り越えることができればと思います」と話してくれました。
■物々交換アプリ『ひゅっと』提案動画URL
https://www.youtube.com/watch?v=ulxUKhqxrps
※アイデアソン…「アイデア」と「マラソン」が掛け合わせられた造語。特定のテーマを決め、そのテーマについてグループ単位でアイデアを出し合い、その結果を競うというイベント。