こんにちは、しらすです。
紫陽花が綺麗に色付く季節になりましたね。とは言っても、このエッセイを書いている時期が5月中旬なので、家の庭にある紫陽花はまだ蕾のままです。今年も綺麗に咲くことを祈り、皆さんに去年の紫陽花をおすそわけします。
はじめての街を散策
4月半ばの晴れたお昼時、ポカポカと暖かい日差しを浴びながら、夙川(しゅくがわ)の周辺を散歩しました。夙川とは、兵庫県西宮市にある川の名前です。私も知らなかったのですが、友人に連れられ、大阪駅から20分ほど電車に揺られながらそこに向かいました。駅周辺には住宅街や小さなカフェが立ち並んでおり、少し歩くと並木道が広がり、時期の終わりかけた桜の花びらが風に乗って降り注いでいました。夙川駅前の並木道は、春には桜が咲き乱れ、秋にはイチョウが茂り、壮観なのだそうです。どちらの時期も、カメラを持って観光に訪れる人が後を絶たないと友人から聞きました。
夙川沿いには、「夙川公園」という、非常に広々とした公園があります。平日の公園は人がいないので、遊具を独り占めし放題です。童心にかえり、小一時間ほど遊び倒しました。どこか懐かしい動物の遊具は、ところどころに錆があり、その年季の入った様子から、夙川公園が人々に長い間愛されてきたのだということを感じさせてくれました。
ブランコを漕いでいると、小学生くらいの見知らぬ女の子に「どっちが高いところまで漕げるか対決」を挑まれました。ブランクがあるとはいえ、幼少期から常にブランコ対決において勝利を総ナメしてきた私です。そう簡単に負ける訳がありません。……普通に負けました。有無を言わさぬ圧倒的な敗北でした。女の子は勝ち誇ったような笑みを浮かべ、迎えに来たお母さんと共に公園を去っていきました。いつか再会したら、再戦を申し込もうと思います。
夙川は浅い川で、水が冷たくて気持ちよかったです! まだ少し肌寒かったので、さすがに靴を脱いで足をつけるわけにはいきませんでしたが、風に乗って飛んできた桜の花びらがたくさん水面に浮かび、光の反射も相まって非常に幻想的でした。
夙川駅から線路沿いに歩いていくと、雑貨屋さんらしきお店を見つけました。中に入ると、カフェが併設されており、アンティーク家具と雑貨に囲まれながら軽食を楽しめるようになっているようです。お店の道路に面した大きな棚には、涼しげな透明のグラスが並べられており、外からでも中の空間の雰囲気が伝わってきました。注文したカフェオレは、自分でコーヒーとミルクを混ぜるタイプのもので、混ざり合っていく様子はいつまでも眺めていられました。
今回は、夙川駅からさくら夙川駅の間を寄り道も挟みつつ散歩しました。秋になったら、イチョウ並木を見に行きたいです。
参考文献:「夙川とは」https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%99%E5%B7%9D(2022/5/25アクセス)