授業紹介・ゼミ活動
PBL
萩原ゼミ
萩原ゼミ 2025年度卒業研究要旨
2025年度卒業研究要旨リンク集
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「西宮市におけるフリーWi-Fi のセキュリティ課題と構造的アプローチ」
高度情報化社会において、生活に不可欠な公衆無線LAN(フリーWi-Fi)の構造的な課題を調査した。西宮市での実測とアンケートの結果、便利なスポットほど無防備であり、学生は知識不足と手間への抵抗感から、無意識に危険な接続へ誘導されている実態が明らかになった。個人のリテラシー教育には限界があるため、システム側が自動的に安全を提供するという構造的アプローチ(Passpoint やOpenRoaming 等)が、解決の有効な選択肢であると結論づける。
「バス運転手不足問題についての現状と提案」
本研究は深刻化するバス運転手不足に対し、住民目線での解決策を提案した。廃止路線のフィールド調査では、バス停間移動に最大14 分を要し、交通弱者の代替手段が不十分な実態を確認した。自動運転バスの実証実験では、路上駐車への対応等で頻繁な手動介入が必要であり、完全無人化には「受入環境」の整備が不可欠だと分析した。以上を踏まえ、欧州の事例を参考に「8t 限定免許」活用の特例制度や、運転業務のシステム管理化に加え、住民が主体的に関わる意識改革が重要であると提言する。
「地域特性を踏まえた自転車事故防止対策の提案(兵庫県伊丹市において)」
自転車事故の防止が社会的課題となる中、本研究は事故率が高い兵庫県伊丹市を対象に地域特性に応じた対策を検討した。統計分析とGIS による可視化に加え、自転車専用道路の現地調査を行い、店舗出入り口の視認性不足や交差点の危険性を特定した。これらを踏まえ、市立伊丹高校等と連携した「安全マップ」の配布や実地的な交通安全教育を提案する。本成果は自転車利用の多い他都市の事故防止への寄与が期待される。
「オンラインセキュリティにおける人的要素」
近年オンラインサービスが普及し、私たちの生活は便利になった。しかし、この裏側でサイバー攻撃やオンライン詐欺が年々増加している。今まではオンライン詐欺に対し技術的対策に重点が置かれてきたが、本研究では人的要素に着目し、ユーザーの判断要素を調査した。その結果、ユーザーは直感や過去の経験を重視する一方、URL 等の技術的確認を怠る傾向が明らかになった。人間の判断メカニズムを理解し、その弱点を補うことができれば、私たちはより安全なデジタル社会を生き抜くことができるはずだ。
「高齢者向け健康維持支援システムの提案」
日本の高齢化は30%を超え、高齢者の健康維持が重要な社会課題となっている。筆者はスポーツジムでのアルバイト経験により、高齢者が健康管理において直面する課題(運動記録の管理、継続的なモチベーション維持、身体機能の数値化など)を観察してきた。本研究では、この現場体験で得た知見を基に、高齢者にとって使いやすい健康支援IT システムを設計・評価する。具体的には、現場での課題抽出、既存システムの問題点分析、実際の高齢者による使いやすさの評価を行う。これにより、高齢者の生活の質向上に寄与する実践的なシステムを提案する。
「情報量が集中力と気分に与える影響について ―デジタルデトックス検証—」
本研究ではスマートフォンを中心とした情報メディアが大学生の集中力及び心理状態に与える影響を明らかにすることを目的とした。仮説として①スマートフォンを使用しない期間は集中力が向上する②スマートフォンを使用しない生活が続くと気分が安定し、ストレスも減少する、の2 点に設定した。この実験の対象者は学生3 名とし、7 日間スマートフォンを一切使用しない生活を実施し、集中度、気分、ストレス度、睡眠の質を毎日自己評価により記録した。その結果集中度及び気分、睡眠の質については一部の参加者で改善がみられ仮説①は「部分的に支持された」。仮説②は「気分については支持されたが、ストレスについては支持されなかった」。結果からスマートフォンの影響は個人の日々の利用状況によって大きく異なることが示唆された。

