こんにちは、とうふです。就活についての連載もついに最終回です! (先月号『就活って何なんだ! <2>就活開始編 』)。
今回は選考についてと内定を取った後のことを取り上げていきます。今回も盛り沢山な内容です……!!
①グループディスカッションってどうすればいい?
グループディスカッションとは、企業から与えられたテーマを元に、4〜6人程度のグループで議論をする選考です。グループディスカッションを選考に使うところは、企業の規模に関わらず多いように感じました。何故かというと、仕事をするときに会議は欠かせないものなので、このグループディスカッションで行われる会議に、いかに仕事を想定して振る舞えるか。そこを企業は注視しているからです。ただグループディスカッションを実際にやってみると、出されるテーマとグループのメンバーによって結果がかなり左右されるので、私は苦手意識がとても強かったです……。
苦手意識のあった私が実際に経験して、グループディスカッションで重要だと思ったことは、「時間の区切りを先に決めること」と、「情報を出し切ってから議論すること」でした。
まず「時間の区切りを先に決めること」については、最初に、制限時間を見ながら話し合う時間、まとめる時間、発表の練習時間の配分を決めておくと、スムーズに進み、意見がまとまりやすくなるように私は感じました。
そして、「情報を出し切ってから議論すること」については、話し合うときには必ず自分達が持っている情報(企業側から与えられた情報、自分が知っていることや考えたことなど)を出し合い、整理してから意見をまとめていくことをおすすめします。よくあるのが「順番にみんなの意見を言っていこう」とグループの司会の人が言うパターンなのですが、そうしていると時間が足りなくなることがあります。そのため、思い思いに情報や意見を出し合っていく方が、早くまとめ段階に入れると私は感じました。とは言っても難しいんですけどね……! テクニックの1つとして頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
また、グループディスカッションをする際に、司会や書記、タイムキーパーなどの役割があります。役割を率先してやるともちろん印象は良くなりますが、無理してする必要は無いと思います(私は無理に役割を請け負って盛大にこけました……)。役割というのは話し合いの場を円滑に進めていくための1つの立場に過ぎないので、自分に合った議論の参加方法を見つけていくことをおすすめします。
集団で議論する選考はグループディスカッションが一般的ですが、グループワークというものも中にはあります。前者は答えが無い場合が多いので、グループで考えを決めていきます。それに対して後者は答えがある場合(計算して答えを導きだす問題など)が多いため、グループで正解まで辿り着かなければなりません。議論する形式に差はありませんが、グループワークと言われたときは「何か一つの答えを出さないといけない問題なのかも」と注意することが必要だと思います。
②小論文はある?
選考で小論文があるところはあまり見かけない印象でしたが、少なからずあります。もし小論文での選考があったときのために、心の準備だけはしておいた方が良いかと思います。私はIT業界に絞って受けていたので他の業界ではどうなのか分かりませんが、3回書く機会がありました。
小論文は期日までにメールで提出か、筆記試験などと同時にその場で書くという形式で出されると思います。テーマは複数から選択する場合が多いので、一番書きやすいと思ったもので書きましょう。自分の体験から話を膨らませられそうだと感じたテーマにするのがおすすめで、私は「コミュニケーション力とは何か?」というテーマがあれば選ぶようにしていました。
小論文は履歴書などと違って長い文章を書くので、読みやすい工夫が特に必要です。自分の考え→複数の根拠→結論で締めるなど、全体の構成を考えることが重要です。また、段落分けなどの文章を書く基本ルールはきちんと把握しておきましょう。
③面接では何を聞かれる?
面接はグループ面接と個人面接の2種類があります。大きめの企業の選考では、大人数の志望者を少人数に絞り込むために、まずグループ面接を行うことが多かったです。面接形式によって微妙にルールやマナーが異なったりしますが、どんな企業でも面接は必ず行うので、まずはきちんと受け答えができるように練習しましょう。
グループ面接では、複数人で同時に面接をするため、履歴書をなぞるような質問がほとんどです。時間は20~30分程度(実質自分が話すのは5~10分)で終わることが多いです。そのため、基本的なポイント(簡単な自己紹介、志望動機、自己PR、学生時代頑張ったことなど)を抑えておくと良いと思います。また、自分が話さない時間がどうしても長くなってしまうので、気を抜かずに落ち着いて待機するようにしましょう。
個人面接では、上記の基本的なポイントに合わせて、自分の経験や性格、仕事観などについて深く質問されます。今まで自分はどんなことを考えて生きてきたのか、自分はどんな性格で長所や短所は何か、どんな仕事をしてどんな人になりたいのかなどをしっかりと整理して挑みましょう。時間は20~30分の場合もあれば、最終面接まで行くと1時間以上かかることもあります。私が体験した面接では、人事と社長で面接→OGとの対談→開発部員と社長で面接という流れで2時間以上の面接をしたことがあります(1~3次面接くらいまで一気に行うという珍しい企業だったので滅多にないと思います)。面接が30分を超えると時間の感覚が分からなくなってきますが、集中力を絶やさないように頑張ってください……!
面接の受け答えに明確な正解は無いと思います。自分ではうまく話せたと思っていても、企業が決めた基準によっては不合格になります。どんな結果になっても後悔しないくらい、「自分がどんな人間で、何を考えているのか」を面接で話せるようになれば良いのだと私は考えています。面接は慣れた分だけ話せるようになると聞きますが、私も実際そうでした。私は口下手で緊張癖が激しいのですが、何度も失敗し続けた結果、「もう何でも聞いて!! 何でも答えるから!! そして私を好きになって!!」という心意気で挑むと、自然と受け答えが出来るようになりました。また、どうしても緊張してしまうという人は「緊張しています!」と最初にアピールすることをおすすめします。私はいつも迫真の顔で言っていたのですが、言うと場が和んだようにも感じました(笑)。
④内定をもらったらどうすればいい?
電話かメールで内定通知が来て、後から内定承諾書が郵送されることがほとんどだと思います。もしまだ就活をしていたいと思うなら、内定通知のお礼をするときに合わせて自分の思いを伝えておくのがセオリーです。場合によっては内定承諾書の提出期限を延ばしてもらえることもあるので、もし期限が短くて困った時は交渉してみてください。内定承諾書を出す=その企業に就職する意思表示となるため、提出前に自分の進路をしっかり考えてみましょう。
私の周りでは内定が1社出た時点で就活をやめる人が多かったです。私は就活を始めた頃に、行きたいと思っていた企業にことごとく落とされたのが悔しかったので、6月末まで粘りに粘って就活を続けました(笑)。私は内定が出るようになった頃に就活のコツを掴んだのか、そこからするすると他社の選考も通るようになり、最終的には5社の企業から内定をいただき、その中から1社を選べるようになりました。内定が出てからこそ見えてくるものもあるので、個人的には内定が出てからも就活を続けることをおすすめします。
これで就活についての連載は終了です。いかがでしたか……? 「就活でしんどい思いをたくさんしたんだから何か形に残しておかないと!!」という思いで始めましたが、いざまとめてみると難しかったです。もう少し面白いネタを混ぜて軽いテイストにしたかったのですが、どうしても真面目な雰囲気になってしまいました(笑)。
正直に言ってしまうと就活はとても辛かったです。自分を見つめ直し、他者に認めてもらうのが就活というものなので、いつも自分の劣等感との戦いでした。ですが、辛いだけではなく、たくさん学んだ事もありました。また、メルマガに書き足りないくらいのネタ収集もできました(笑)。
この記事が就活に不安を感じている3年生の皆さんの、就活と向き合う手助けになれば幸いです。頑張ってください……!!