こんにちは、とうふです。朝晩が冷え込む季節になりましたね。今回は、芸術の秋ということで、アートに関する展覧会についてお伝えしようと思います。
私は、7月25日~8月23日に尼崎市総合文化センターで開催された「つながるアートのちから -それぞれのコミュニケーションのありかた-」に行ってきました。行こうと思ったきっかけは、学生課に置いてあったフライヤーです。私は「尼崎でこんな面白そうな展覧会をやるのか!」と驚きました。さらに、そのフライヤーには無料入場券が付属しており、もうこれは行くしかないなと決意を固めました。
この展覧会は、“さまざまなコミュニケーションのあり方”をテーマに、メディア・アーティストの金箱(かねばこ)淳一さん、ハイパーニットクリエイターの力石(ちからいし)咲さん、ストップモーション・アニメーション作家のSOVAT THEATER(ソバットシアター)さんら3人のアーティストが新しい美術表現で生み出した作品を展示していました。金箱さんは音と光を利用したインタラクティブアートを、力石さんは世界中の街にある物をニットで包み込む「旅するニットマシン」活動の記録とニットの立体作品を、SOVAT THEATERさんはストップモーション・アニメーションを発表していました。一つ一つの作品に対する感想を書くととても長くなりそうなので割愛しますが、どれもとても素敵な作品でした。
その中でも特に印象的だったのは、SOVAT THEATERさんが制作したストップモーション・アニメーションの『電信柱エレミの恋』です。上映会もされていたようですが、展示では予告編のみ見ることができました。温かみのある背景や登場人物たちのワンシーンが、切ない音楽に乗せて次々登場していく映像に、とても心惹かれました。ストップモーション・アニメーションは独特のカクカク動く感じがありますが、『電信柱エレミの恋』は作り込まれた背景にリアルな動きを組み合わせることで、より滑らかに動いているよう見せていると感じました。
この展覧会では、『電信柱エレミの恋』で実際に使われた人形や背景のセットも展示されていました。間近でじっくり見ると、質感が本物と見間違うぐらいリアルで驚きました。材料を見ると樹脂粘土、石膏粘土、木、金属、プラスチックなどが主でしたが、それらのものからこんな精巧なものが作れるんだなあ……と改めてプロの技というものを見たように思います。
展示を見ていると本編が見たくてたまらなくなり、思い切ってDVDを買ってしまいました。見ようと思って溜めているDVDの山を少しずつ消化しているため、まだ見ることができていないのですが、芸術の秋の間には見たいです……(笑)。
私が行ってきた展覧会は夏に行われたものですが、今後秋が深まるにつれてこういったアートに関する展覧会は増えていくと思います。秋はスポーツや読書、食欲と色々ありますが、少し展覧会に立ち寄って「芸術の秋」を楽しんでみませんか?