授業紹介・ゼミ活動

PBL

肥後ゼミ

肥後ゼミ 2015年度卒業研究要旨

2017/04/20

『STUDENT GUIDE』の活用促進のための学習漫画コンテンツ制作

 活字離れという言葉を耳にするが、本や文章を読むことを面倒とする若者は増えている。武庫川女子大学の学生も例外ではなく「STUDENT GUIDE」(以下SG)を読まない人が多く存在している。SGを読まないことで起きる様々な問題を少しでも減らすべく、教務部協力のもと、SG活用促進のための学習漫画制作(4コマ)を行った。

中高生を対象とした吹奏楽への導入コンテンツ

 近年小説やアニメをきっかけとして、中高生の中で吹奏楽がブームとなっている。その反面、興味を持っても、誤った理解によって尻込みし、吹奏楽を諦める学生も少なくない。本研究では、吹奏楽への誤解を明らかにし、吹奏楽に対する誤解や不安を取り除くためのデジタルコンテンツ制作を行った。

『What is the emotion?』 ~AR技術を用いた感情の可視化~

 近年、スマートフォンが普及したことにより、AR(Augmented Reality)技術を用いたアプリケーションを目にする機会が増えたが、広告やナビゲーションなど実用的な利用方法が多いと感じる。そこで本研究では、我々の身近に存在する影とAR技術を組み合わせ、人間の感情を視覚的に表現するアート作品を制作することで、AR技術での芸術表現の可能性について考察する。

『SyncH』 ~スマートフォンの普及がもたらした日常生活に潜む危険性について~

 得られる情報の量と種類が増加しつつある中、スマートフォンによって、欲しい情報の受信・送信はより容易なものとなった。この優れた利便性が原因で、私たちの意識は常にスマートフォンに集中しており、依存状態に陥る人も少なくはない。本研究制作は、この依存が引き起こす「取り返しのつかない損失」を招くリスクが、私たちのすぐそばに存在することを、映像を通して表現するものである。

メディアを使用した負の感情の視覚的・聴覚的表現

 怒り・悲しみ・嫉妬など、誰もが言葉では表現しきれない「負の感情」を持っている。本作品はそれら「負の感情」を表現するにあたり、映像・音楽から視覚・聴覚に訴えかけることに主眼を置き、楽曲・ミュージックビデオおよびそれらを収録したCD・DVDを制作した。ミュージックビデオは動画投稿サイトYoutubeで公開、アルバムは音楽配信サイトiTunes, moraで配信している。

『nostalgic』 〜ロトスコープ技法を用いたアニメーション制作〜

 本作品は、忘れていたような記憶を瞬時に思い起こさせる「香り」がテーマのアニメーション作品である。アニメーション技法としてロトスコープ(実写映像をイラストでトレスしアニメーションをおこす技法)を用いている。実写映像をベースとしたリアルな動きから得られる既視感と、「香り」から触発される鑑賞者の過去の記憶の双方によって、より鑑賞者が共感できるような作品を目標とした。

色認識を用いたメディアアート制作

 本研究制作は、ウェブカメラを用いて色を認識し、その認識情報(色、座標)の変化によってグラフィカルな表示を行うものである。表示にはプロジェクターを使用し、空想的な世界を視覚的に表現した。

『Tall and Short』 ~身長と視界の関係性をテーマとしたメディアアート作品~

 私達の身の周りには情報が溢れかえり、その表現方法は様々である。しかし、人々の視線はそれぞれ異なるものであり、特に身長によっては、受け取る情報の種類や量が異なるのではないだろうか。本作品では、身長による視野をテーマとし、文字による情報表現を排除し、色や幾何学模様を用いた表現を試みた。

『Pleasant Drop』 ~二値画像処理を用いたインタラクティブアートの制作~

 本作品は、雨をテーマとしたインタラクティブアート作品である。雨は負の感情を連想させる場合が多いのに対し、私は雨を楽しいと思うことが多い。そのような「楽しい雨」を表現するため、参加型で楽しめるインタラクティブアートを制作するに至った。ウェブカメラにより取得した画像を二値化処理し、ターゲット(傘)の座標を求め、その座標にむけ映像を投影する仕組みになっている。

『a glass of water』 ~液体表現を用いた映像作品~

 本作品は「グラス越しから見える液体」をテーマとした映像作品である。After Effectsの液体表現のエフェクトと、実写による液体表現の双方を用いることにより、液体の持つ透明感や変化の様子を色濃く見せることを試みた。

『Four seasons and Girls』 ~アニメーション表現手法の拡張としてのプロジェクションマッピング~

 どのようなシンプルなストーリーであっても、受け手によって視点や解釈が異なることがある。本作品はそのような事象をコンセプトとし、「本の中の世界、平面的な《仮想》」と「実際に起きていること、立体的な《現実》」という二つの世界に描き分けた短編アニメーション作品である。
 ※本作品は尾関ゼミの学生と合同制作している。

 

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