情報メディア学科では、アメリカなどの英語圏およびヨーロッパを訪問する海外研修を毎年実施しており、「情報英語研修」と「海外の生活情報研究」の2つの科目を隔年で開講しています。これまでには、イタリアのファッション情報、北欧の最新デザイン情報、スイス・フランスの観光マーケティング、アメリカやイギリスでの英語研修など、情報メディア学科独自のプログラムを実施してきました。
2015年度の今年は、開講科目「情報英語研修」で、1~3年生までの35名が受講し、8月30日(日)~9月8日(火)の10日間、研修に行ってきました。
今回の研修先は、地中海に位置する島国のマルタ共和国とイギリス・ロンドンで、英会話力の向上と英語圏の情報産業の最先端の現場を視察することが研修目的でした。
マルタ共和国(通称:マルタ)は、「英語を勉強する場所」としてヨーロッパでは有名な国です。マルタでの研修は、午前中に語学学校で英語研修を受け、午後には研修の成果を活かすため、フィールドワークに出掛けました。語学学校では、少人数制の国際クラスで世界各国の留学生と一緒に英語を勉強しました。研修中、日本の文化や「孫の手」といった日本でよく使われている製品について英語で説明する場面があり、研修を受けた学生たちは「英語で説明するのはとても難しく、うまく伝えられなかった」と話していました。
フィールドワークではマルタ政府観光局を訪問し、グローバルな観光マーケティングや英語での情報発信についての講座を受けました。さらに、マルタ陶磁器の絵付け体験やマルタの首都であるバレッタも訪問し、アッパー・バラッカ・ガーデンや聖ヨハネ大聖堂などを視察しました。全日程の6日目にあたるマルタでの研修最終日には、一日かけて、ゴゾ島とコミノ島を訪れ、英語をつかったフィールドワークを行いました。ゴゾ島では、ピラミッドよりも古いと言われるジュガンティーヤ神殿を訪問し、歴史的建造物に触れました。さらに長年の波風が作り出したアズールウィンドウやローマ時代から使われている塩田も見学し、自然の凄さを目の当たりにしました。コミノ島では、多くの映画のロケ地にもなった透明な青い海・ブルーラグーンを訪れ、研修の合間の楽しいひと時を過ごしました。
研修7日目からはイギリス・ロンドンに移り、世界最大級の放送局であるBBCを視察。現場担当者からレクチャーも受け、最先端のメディア業界を体感しました。さらに、イギリスの伝統的な喫茶習慣であるアフタヌーンティーも体験、夜には、これまでの研修で学んだ英語を活かしてミュージカル『レ・ミゼラブル』を鑑賞しました。日本での事前研修で、映画版『レ・ミゼラブル』を鑑賞していた学生たちは、ミュージカルの本場で、代表作ともいえる作品を生で見ることができ、上演が終わった後には感動のあまり泣いてしまう学生が出るほど、とても感動していました。
そして、9月8日(火)、無事に全員帰国しました。初めて受ける海外での英語研修に始めは戸惑いながらも、今回の研修を通して、グローバル時代における英語の必要性を肌で感じ、世界の情報産業の共通語としての英語の重要性を強く認識したことでしょう。参加した学生たちにとって、この10日間は忘れることのできない貴重な体験になったのではないでしょうか。
語学学校でのオリエンテーションの様子
マルタ政府観光局を訪問
首都・バレッタ
マルタ陶磁器絵付け体験の様子
完成したマルタ陶磁器
聖ヨハネ大聖堂の内部
ジュガンティーヤ神殿
アズールウィンドウ
アズールウィンドウ前で集合写真!
塩田
ブルーラグーン
BBCの合成スタジオ
BBCのスタジオで集合写真!
アフタヌーンティー
『レ・ミゼラブル』のパンフレット