榎本 綾香・角 咲春(演習助手担当)
夏季集中講義として、昨年に引き続き「コンピュータグラフィックス演習」(中川佳子講師担当)が8月8日(火)~8月10日(木)、9月6日(水)~9月8日(金)の6日間にかけて開講されました。 この授業は、前期開講科目の「コンピュータグラフィックス入門」で得た3DCGの基礎知識を応用し、より高度な3DCG制作ソフトウェアの知識と技術を身に付け、自ら新しいコンテンツを制作することを目的として開講されました。またコンテンツ制作に関わる知識や技術の習得の過程で、制作そのものだけでなく、グループワーク等によるプロジェクト管理の手法を身に付けることも目的としています。 学生たちは個人またはグループで企画書を作成し、中川講師よりアドバイスを受けながら、それぞれの制作に取り組みました。3DCGモデル(3次元の立体形状データ)を制作するため、映画製作でも利用されているソフトウェア「MAYA」を使い、制作した3DCGモデルは、映像作品やAR(拡張現実)技術を用いたアプリケーションに使用しました。AR(拡張現実)技術とはカメラなどの媒体を通して、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示する技術です。 学生たちは「3次元の立体物」をコンピュータで制作するという高度な作業や、制作した3DCGモデルを企画したコンテンツで使用する媒体に組み込ませるという作業に悪戦苦闘していました。 講義の最終日には各グループが、自分たちの企画をどのような目的とコンセプトで制作したのかをプレゼンテーションしました。中には、メッセージカードにARを組み込み、どのように表現されるのかを実演した学生もいました。 前期に開講された「コンピュータグラフィックス入門」では、約3か月の期間をかけて3DCGの映像作品を制作しました。この講義では6日間という短期間にも関わらず、日を追うごとに学生たちの制作技術は上がり、3次元空間(リアル×バーチャル)の活用法について考察・理解を深めることができ、素晴らしい作品を制作できるまでに成長しました。以下に授業風景や発表の様子、学生たちの制作した作品の写真を掲載していますので、どうぞご覧ください。
授業風景
講義の様子
作業の様子
発表の様子
WEB作品
『3D映像を利用した教育支援サイト』映像作品
『おもちゃの世界へようこそ』
『虫の気持ち』
『Onnanoko』
『アネモネの花畑』
『バースデームービー』
ARアプリケーション作品
<AR(拡張現実)とは?>
現実空間にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術。現実の情報(マーカーとして設定)とデジタル情報を一体化して表示できる。観光地のランドマークをマーカーとした情報提供や、医療分野での活用など、今後も発展が期待される。
『Island Shark with Orca』
『ARジャケ買い』
『花火大会 飛び出す近未来型ポスター』
『日本の梅雨』
『うごくずかん』
『バースデーカード』
『バレンタインカード』
『Sweets Arrange』
『しばまる』
『チケット企画』
『うみのえほん』