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就職座談会2018レポート~就活ノウハウ集

 今年度の「就職座談会2018」は昨年12月14日(金)に行われました。体験談を伝えてくれる4年生も、それを聞く3年生も、大変有意義な時間を過ごせました。今回は、その様子をレポートにしてお伝えしますので、当日参加できなかった人もこれからの就職活動の参考にしてください!

 

4年生パネリスト
Aさん(井上ゼミ) アパレル(Webデザイナー)
Bさん(井上ゼミ) 航空(グランドスタッフ)
Cさん(肥後ゼミ) 印刷(DTPオペレーター)
Dさん(赤岡ゼミ) 損害保険(総合)
Eさん(丹田ゼミ) アパレル(総合)
Fさん(福井ゼミ) 銀行(一般)
Gさん(大森ゼミ) IT(SE)

自己紹介

  1. 「こんにちは。井上ゼミのAです。アパレルブランドのウェブ事業部のウェブデザイナーとして内定をいただきました」
  2. 「井上ゼミのBです。航空会社のグランドスタッフとして内定をいただきました。よろしくお願いいたします」
  3. 「肥後ゼミのCです。内定先は、印刷会社でDTPオペレーターという職種です。お願いします」
  4. 「赤岡ゼミのDです。損害保険のエリア総合職として内定をいただきました。本日はよろしくお願いします」
  5. 「丹田ゼミのEです。内定先は、アパレルブランドの総合職です。本日は、よろしくお願いいたします」
  6. 「福井ゼミのFです。銀行の一般職で内定をいただきました。よろしくお願いします」
  7. 「大森ゼミのGです。内定先は、システムを扱うIT企業です。SE職として内定をいただきました。本日はよろしくお願いいたします」

いつから就職活動を始めたか
司会「就職活動はいつ頃、何から始められましたか? また、就職活動の流れを教えてください」

  1. 「9月頃からマイナビなどに登録をし、12月~1月頃から自己分析を始め、履歴書を買ったり髪の毛を暗くしたりしました。2月に入ってから、エントリーシート(以下、ES)を先生に見てもらっていました。そして3月から、企業の個別の説明会に回り、そこから面接といった流れでした」
  2. 「私は、インターンシップのESの提出を3年生の6月ぐらいから始め、初めてインターンシップに行ったのは8月の初めでした。そこから複数の企業のインターンシップや説明会に参加させていただき、そのまま2月の末に面接を受けました。ただ経団連に入っている企業の面接は、6月頃からスタートするので、それまでに何社か面接を受けていました」
  3. 「私は、3月まで部活動をしていたので、冬に実施される1DAYのインターンシップに行っていました。そして3月の上旬に、合同説明会に行き、志望順位の高い企業のパンフレットをもらうなどして情報収集を行っていました」
  4. 「私は、3年生の1月から就職活動を始めました。始めるのが少し遅かったので、1DAYや3DAYSのインターンシップに行くことが多かったです。3月からは合同説明会や企業の個別説明会に参加し、エントリーをしていました。3月末から4月にかけて面接が始まり、最終的に6月上旬に内定をいただき、就職活動を終えました」
  5. 「私は、3年生の11月頃から学内の就活セミナーに参加していました。ですが、この頃はあまり就活の実感がなく、本格的に意識し始めたのは、年明けの頃からでした。そして本格的に行動に移し始めたのは2月からで、合同説明会へは3~4月に行きました。5月末に内定をいただきましたが、納得がいくまで続けようと思い、6月まで就職活動をしていました」
  6. 「私は、3年生の2月から就職活動を始めました。本格的に動き出したのは、3月に行われる合同説明会からです。合同説明会の後は、自分の志望順位の高い企業の個別説明会に参加しつつ、他の説明会に参加しながら面接を受けていました。そして6月末に内定をいただいて、就職活動を終えました」
  7. 「私が、本格的に就職活動を意識し始めたのは3年生の11月頃で、その頃から少しずつインターンシップに参加しました。年明け頃に、インターンシップで行った企業から面接のお話が入ってきたため、年末のちょうど今ぐらいの時期からエントリーシートの対策を始めました。最終的には、3月に就活解禁になって、合同説明会や企業の個別の説明会など30~40社ぐらい足を運び、3月下旬には一社、内々定をいただきました。そして4月中旬に第一志望の会社から内定をいただいたので、4月下旬頃には就職活動を終えていました」

自己分析について
司会「自己分析はどのようにされましたか?」

  1. 「学校内でR-CAPを受け、自己分析をしました。また、ゼミ内で互いに分析しあい、その分析結果をもとに、自分が周りからどのように思われているかと自分がどう考えているかを照らし合わせながら、どのような職種が向いているかを考えました」
  2. 「私はエアラインのスクールに通っていたので、そこで自己分析をしました。先輩からいただいた『ガクチカ(“学生時代に力を入れたこと”の略語)』という、自分が小学生から大学生までに頑張ってきたことや出来事などを書き出すシートを利用して自己分析をしました。またかなり早い段階で受けていた、人材派遣会社の面接でついてくださったリクルーターに相談し、自己分析について教えていただきました」
  3. 「私もR-CAPを受けました。R-CAPは様々な職業の情報が掲載されています。自分に合った職業のランキングを見て、志望していた職業と似た様々な職業があることを初めて知りました。また自己分析と適正な職業をR-CAPを通して勉強しました。しかし、いざ履歴書を書くとなると、何を書けばいいのかが分からなくなってしまい、キャリアセンターに相談しに行きました。すると、キャリアセンターの方が、部活についてはどうだったとかや、学内のコスチュームに参加してどうだったかなど、色々な思い出を聞いて、私の強みを見つけてくださいました。ですので、自己分析はキャリアセンターでかなりまとめることができました。また友人と一緒にした他己分析もやって良かったです」
  4. 「私もR-CAPに参加し、その適性の結果を見て、私はどのような人間であるかということを知りました。R-CAPの様々な質問がある中で、なぜ自分がそのように答えたのかまでを考えました。また、リクナビやマイナビが実施している自己分析の適正テストを利用しました。R-CAPと同様に、これらの結果だけを見るのではなく、『なぜそのように答えたのか』を考えることで、自己分析をしていました」
  5. 「私も同じように、R-CAPに参加して自己分析を行っていました。また、キャリアセンターに足を運び、ESの書き方について細かく相談に乗っていただきました。そして学内の模擬面接のセミナーにも参加し、講師の方からフィードバックをいただいて、なぜ自分がこのような考え方なのかを深く掘り下げて考えるようにしていました」
  6. 「私は、キャリアセンターを活用していました。キャリアセンターの方に話を聞いてもらいながら自分の過去を振り返ったり、リクナビやマイナビの性格診断や自己分析ツールを使ったりしました。さらに、友人との他己分析を通して、自己分析を深めていきました」
  7. 「私は、リクナビやマイナビが実施している自己分析の診断を特に活用していました。それから、自分がしてきたことを書き出して診断結果と見比べました。ただ結果を見るだけでは、これからどう動けばいいのかわからなかったので、まずは学校の履歴書を完成させることを目標に設定しました。すると、自分の性格や答えられない質問が分かるようになりました」

業界研究や企業研究について
司会「業界研究、企業研究について具体的にどのように調べていましたか? また、業界は絞って受けていましたか?」

  1. 「私は、Webデザインをしたかったので、業界をかなり絞って受けていました。中でも、色んな企業のウェブサイトを作っている会社ではなく、自社でウェブサイトを運営している会社を志望していました。マイナビでも業界を絞ってチェックし、いいなと思った企業のウェブサイトを隅々まで見て、どういう会社なのかを知ろうとしました。また、口コミサイトに載っている過去の面接内容も参考にしました」
  2. 「私も業界を絞っていました。もともと航空業界のみに絞っていましたが、航空業界は就職活動の始まりが遅いので、それまでは金融や人材の企業も見ていました。企業研究・業界研究は、新聞を読んで、その業界・企業にまつわる記事を見つけ出し、記事を読んだ感想も併せて自分でスクラップブックにまとめていました。また、ネットで調べたことやウェブサイト、説明会や座談会で聞いたことを企業ごとにまとめていました」
  3. 「私は、就活を始めるのが遅かったので、手始めに合同説明会に行きました。すると、ブースを見るだけでも、男女の割合や分野の企業の雰囲気が少し分かりました。私は印刷物を作りたかったので、印刷会社に絞り、紙を製造している企業を見ながら研究をしていました。企業研究はウェブサイトや口コミサイトを見たり、説明会に行ったりしていました。説明会では、企業ごとにアピールポイントを分かりやすく教えてくださったので、そこで熱心に勉強したという記憶があります」
  4. 「私は『業界地図』という本を購入して、業界の勉強をしていました。その中で、約80種類の業界に興味を持ちました。それから、様々な業界が集まる合同説明会に話を聞きに行きました。そして、さらに関心を深めた企業へは、会社説明会に行くことで業界研究を含め、その企業の強みや特徴を勉強していました。業界を絞っていたかという質問に関しては、2月ごろまでは5つの業界に絞っていたのですが、就職活動が始まってからは3つの業界に絞って進めていました」
  5. 「私は、合同説明会や学内の説明会に参加して、業界を知ることから始めました。就活を始めるにあたり、企業についての知識があまりなかったので、とにかく足を運んで色んな業界を見ることに徹しました。その中から、自分の志望順位の高い業界について調べました。具体的には給与や福利厚生、募集人数などの詳細をマイナビを使って情報収集をしていました。業界を絞って受けていたかという質問に関してですが、私はB to BよりB to Cの企業に興味があったので、モノを扱う小売業を中心に受けていました。ですが、そのほかの業界も受けていました」
  6. 「私は就職活動を始めるのが遅かったので、合同説明会に行き、志望順位が低い企業も含めて話を聞きに行っていました。業界を絞ったというよりも、合同説明会で自分が興味を持った企業をピックアップしました。企業研究は企業のウェブサイトに掲載されているCSRを読んでまとめていました」
  7. 「業界研究や企業研究は、はじめから絞ることはしていませんでした。私は業界や企業について何もわからない状態だったので、まずは合同説明会に行き、話を聞いたうえで絞りました。アドバイスとしては、最初の段階では業界を絞らないほうがいいと思います。業界に対して思い込みやイメージだけで絞ってしまうと、非常にもったいないです。最初は全部の業界を見に行って、そこからだんだん絞っていくという方法がおすすめです。皆さんもおっしゃっていましたが、どこか一社いいなと思うと、まずその会社や似ている会社について調べてみようとなります。これが、企業研究になると思います。志望順位の高い企業を見つけ突き詰めて調べていくこと自体が業界研究になるので、何をすればいいかわからない人は、まずは合同説明会に行き、大変かもしれませんが一社一社見てください」

就職先の決め手について
司会「この業界に進もうと思った最終的な決め手は何ですか?」

  1. 「私は、就職活動をするにあたり『大学での学びを活かしたい』という軸を設定していました。特にWebデザインをしたいという思いが強く、制作に携わりたかったので、この業界に決めました」
  2. 「私はすごく単純な理由ですが、幼い頃から航空業界に憧れがあり、年々その思いが強まっていったので、この業界・職種に決めました。また、航空はインフラであるため簡単に無くならない、安定した職業だと考えたことも理由の一つです」
  3. 「私は、やってみたい仕事に就きたいということが一番の決め手です。就職活動の途中で周囲から、業種を絞りすぎではないかという意見もあり、そこで、次に興味のあった小売業の選考に行ってみました。ですが、選考の途中で熱意が湧かなくなってしまい、自分の性格上、就職しても仕事が続かなさそうだと判断し、業種を絞ることにしました。その結果、今の内定先に決まりました」
  4. 「私は、将来長く働けそうなところがいいと考えたので、この業界にしました。エリア総合職であるため、転勤がないことや女性が多く活躍している印象があること、福利厚生や給与などの面も考慮し、長く働ける環境であると判断しました。また会社自体も大手であるため、安定しているであろうと考え、この企業を選びました」
  5. 「私は、アパレルの企業を2社に絞って受けました。もともと自分が行きたいと思っていた、小売業の新しいものを発信・提案することに興味を持っていました。ですので自分が興味を持っていることを活かせると思い、この業界に進むことを決めました」
  6. 「私は、もともと就職活動をするときに業界を絞っていませんでした。銀行や公務員などのような堅実さが求められる仕事、将来も安定している仕事に興味がありました。そこで、長く仕事を続けたいと思っていたので、私は金融に絞りました。公務員は勉強も大変ですし、採用が決まるのが遅かったという理由から、金融に絞りました」
  7. 「私が、就職先を選ぶ基準は『安定性』でした。IT業界は、今後無くならない、安定した業界ですし、景気の影響を受けにくい業界でもあると私は考えました。システムを提供するだけで終わらず、運用などでのお付き合いがあるということは、会社にその分の収入があるということだと思います。そういった点を踏まえてやはり安定性という面で選びました。私は最初、特にこの仕事がしたいというのがありませんでした。同じような人も多いのではないかと思います。『特にしたいことはないけど、就職活動どうしよう?』となったときに、私は自分のライフプランを考えました。将来的に、結婚や出産もしたいので、福利厚生を重視しました。SE職についてですが、私は大森ゼミに所属しているので、もともとプログラミングをしていません。ですが、専門職であるSE職は会社に入ってから学べるところもあります。手に職をつけると、転職をするときにも備えられると考えました。これらのように色々な保険を掛けた結果、安定性の高いIT業界のSE職を選びました」

企業を選ぶうえでのポイント
司会「企業を選ぶうえで何を重視しましたか? また、そう考えた理由は何ですか?」

  1. 「私は、仕事内容を重視しました。先ほども述べたように、自分の得意なことを活かしたいと思い、Webデザイナーを志しました。Webデザインをするなら、希望順位の低い職種ではなく、自分の好きな洋服やアクセサリーに関するウェブサイトを作ったほうが仕事へのモチベーションが保たれるのではないかと考え、『仕事内容』に重きを置きました。また、勤務地も東京より大阪のほうがいいと考えていたので『勤務地』も重視しました」
  2. 「企業を選ぶうえで重視したのは、社員や会社の雰囲気です。どんなにやりたい仕事であっても、周りの環境が良くなければ、すぐに辞めてしまったり仕事が辛く感じてしまったりすると思うので『環境面』を見て選びました。また、航空業界は女性が活躍できる職業であるので、長く働けると考え、この企業にしました」
  3. 「私は、どうしても関西で働きたかったので、関西で働ける出版・印刷会社を探しました。また、転勤もしたくなかったので『転勤なし』という条件も絶対に外せませんでした。というのも、私の先輩に関東で勤務している先輩がいるのですが、友人がいない中で新生活をしていると、一人だと辛くて土日になるたびに帰ってきているという話を聞きました。ですので私は友達にすぐに会えるようにしたいと思い、関西に残ることを決めました。また家族が転勤族なので、転勤はお金がかかることも知っていました。ですので、行きたい企業でも『転勤あり』と書いてあると、諦めていました。私は『働く土地』を大切に考えたうえで選びました」
  4. 「私は『女性が多く活躍している』ことを重視して選びました。私も将来、結婚をして子どもを産みたいので『育休・産休がしっかり取れるか』や『その後も職場復帰できるかどうか』を考えました。また、企業や社員の雰囲気も見ていました。しかし、人事の方は、学生に受けが良いように振る舞うので、どの企業の人も素敵に見えてしまいます。ですが、途中の面接で会う面接官や座談会でお会いする社員の方は、企業によって異なると感じられたので、人事ではない、他の社員の方たちの雰囲気を見ていました」
  5. 「私が選ぶ基準は『給与』と『福利厚生』、それから『勤続年数』、『年間120日前後の休日』や『育休・産休制度』は必ずチェックしていました。また、人事の方や会社の雰囲気は行ってみないとわからないので、説明会や面接を通して自分に合うかどうかや働き続けられる環境なのかどうかなどを念頭に置いて見ていました。それから、本社の立地も重視しました。交通の便が悪いところだと通勤が大変だと思い、本社が東京か大阪であることも条件でした」
  6. 「私は、地元にすぐに帰ることができる近い場所がいいと思っていたので、地元の企業に絞っていました。私の地元は田舎で、企業も少ないので金融か公務員に絞って決めました。最終的には、育休・産休を取ってから復帰しやすいかどうかを考えて選びました」
  7. 「私が今の会社を選んだ一番の理由は『人』ですね。今から定年まで働くことを考えると40年間を一緒に働くことになります。どれだけ大変な仕事であっても、周りの環境が良ければ乗り越えられると思ったので、私は『人』を重視しました。また、関西で働きたかったので勤務地が関西であること、そして福利厚生が充実しているかで選びました。つまり『人』『立地』『福利厚生』の3点ですね」

面接対策について①
司会「面接対策はどのようにされましたか? また、実際の面接でどのような質問をされましたか?」

  1. 「面接対策は、キャリアセンターには行かず、マイナビが提供していた動画やYouTubeで『面接対策』と検索するとかなりヒットしたので、それらを見ながら、もし同じ質問をされたらどのように答えようかなどを考えて、イメージトレーニングをしていました。実際に面接であった質問は、自己紹介や自己PR、なぜこの業界に絞っているのかなどです。また、情報メディア学科は何を学ぶ学科なのかを問われることも多かったです。それから、アルバイトの内容やゼミ活動についても質問されました」
  2. 「面接対策は、キャリアセンターで予約をして模擬面接をしたり、エアラインスクールにある合格者レポートから、過去の質問内容を書き出して、自分の考えをまとめて友人同士で模擬面接の練習をしたりしていました。面接では、学生時代に頑張ったことやアルバイトで行ったこと、自分の強みや弱みなどのパーソナル的な質問をされました」
  3. 「私は、人前で話すことが苦手です。面接の前日になって、キャリアセンターに駆け込みました。そこで厳しい言葉をいただいたのですが、ノックをゆっくりすることなど、今からでも実践できるマナーも教えていただいたので、教えてもらったことをしっかりメモに取り、家に帰ってから練習していました。私の場合、面接を経験するごとに学んだといったほうが正しいかもしれません。実際の面接に行くと、話すほかない状況に追い込まれるので、とてもいい練習になったと思います。次に、質問で聞かれたことについてですが、多くの面接官はESや履歴書に書いてあることを質問するので、それらに書いてあることを聞かれると思います。そこで、私が言いたいことは『履歴書のコピーを必ず取っておくこと』です。企業ごとに良いと思ったことを書くのですが、忘れてしまうと、提出した書類と面接で話す内容にズレが生じるので、履歴書のコピーを取ることはとても重要です。それから、変わった質問の事例として、面接終了後、面接官3人に『僕たちのことをご存知ですか?』と聞かれました。私は、知らなかったため答えられず、選考に落ちてしまったのだと思います。したがって、三次面接や社長面接を受ける際は、企業研究を細部まで徹底してください」
  4. 「面接対策は、学内で実施されている面接対策セミナーに参加しました。早いところだと、3月頃から面接が始まります。面接に行った後、良かった点や悪かった点、こう答えればよかったといった改善点を出し、自分で振り返りをしました。そのようにして、どんどん面接に慣れた結果、納得のいく面接ができるようになったと思います。面接でよく聞かれた質問は、ストレス耐性についてです。『ストレスをよく感じますか?』『ストレスの発散はどのようにしていますか?』『どういうときにストレスを感じていますか?』などです。他に私が聞かれて困った質問は、学生時代に頑張ったことを述べた後に聞かれた『そこで、周りにどのような影響を与えたのか?』という質問でした。このような流れでなくても、普通に『今まで周囲に影響を与えたことは何か?』という質問は多かったように思います。なかなかそういう経験をしたことが無かったので、漠然と『私の行動がゼミをアットホームな雰囲気にし、意見を言いやすい場になった』と答えると『そういう意味ではなくて、意見が言いやすくなってどうなったの?』と返ってきました。この場合、面接官が納得した答えは『今まで2位だった成果が1位になった』といった数値的なデータや『周りがこのような発言をするようになった』という具体的な声でした。なので、何かが変わったことを示すことのできる具体的なエピソードを持っておいたほうが良いと思います」
  5. 「私は、初めて面接を受けるときに、何を聞かれるかが全くわからなかったので、キャリアセンターを利用して模擬面接の練習をしていました。それから、過去にどのような質問をされたかなどが書き込まれている『みん就(みんなの就職活動日記)』という就活の口コミサイトを参考にしていました。口コミサイトということもあり、半信半疑な部分もありますが、おおよその流れを頭に入れていました。基本的な質問は、自己PRや自分の強み、学生時代に頑張ったこと、志望動機、入社後に何がしたいかなどです。変わった質問だと『自分を漢字一文字で表すと?』や『増税はいつから始まるか?』『日本の税金の制度についてどう思うか?』などの政治に関する質問も聞かれました。また、ある企業では、最終面接で社長に手紙を書きました。よく聞かれる質問をしっかり掘り下げられても答えられるように備えておくと大丈夫だと思います。それから、企業への関心が問われるので、私が必ず対策していたことは、企業のウェブサイトを見て、逆質問を用意することです」
  6. 「私は大学が行っている面接対策やグループディスカッションをする講座に参加し、面接の対策をしていました。面接対策をする前、私は企業研究など全く準備ができていない状態で面接に臨みました。何とかなるだろうと思ったのですが、何も答えられず散々な結果となってしまいました。業種によるかもしれませんが、先ほどの経験を通して、事前準備の重要性を感じました。事前準備として、インターネットの掲示板を参考にしました。すると、面接をする人数が多い企業では、掲示板に書かれている内容がそのまま質問されるというケースがあることを知りました。したがって、過去の質問を見て、事前に考えておくことも大切だと思います。それから、私はゼミに関する質問が多かったです。卒業研究でVRを作っているのですが、それについて触れられた後に『私たちの企業のホームページを見て、どう思いましたか?』と聞かれ、うまく応えられなかったことがありました」
  7. 「私が最初にしたことは、キャリアセンターに駆け込んで色々な話を聞くことでした。また、キャリアセンターが年明け頃に主催している、一週間程度の就活対策講座にも行ったり、模擬面接の練習もしていただいたりしました。その他には、ぶっつけ本番で場数を踏んで慣れていこうと考え、ひたすら面接を受け続けました。私がそこで役に立ったと感じたことがあります。私は面接を受けた直後、面接で聞かれた質問事項をすべて書き出し、併せて自分がその質問に対しどのように答えたのかも書き出しました。そこでは、ここはこう答えればよかったというように、振り返りをしました。過去の質問内容は絶対に忘れてしまうので、面接を終えて会社を後にし、電車に乗ったら、その電車の中で書き出していました。多く聞かれる質問に関しては『以前はこう答えたな』と、だんだん自分の中でテンプレートができていくので、それを見つけられるように努力しましたね。また私も、先ほど皆さんが言っていたように『みん就』を見ていました。企業ごとに載っている過去の質問を書き出し、面接を受ける前に質問に対する答えを準備していました。企業名を検索せずとも、できることはあります。面接の質問集50項・100項にも完璧に答えられるように備えていました。慣れてくると答えられるのですが、最初はなかなか難しいと思います。ですので、質問に対する答えの準備は必ずしていました」

面接対策について②
司会「面接のコツを教えてください」

  1. 「面接のコツは、面接官の目を見て、自信を持って話すことです。圧迫面接のところもあれば、和やかな雰囲気の中で面接をしてくださるところもありました。ですが、面接はやはり緊張するので、どうしても顔がこわばってしまいます。間違っていても大丈夫なので、笑顔ではっきり話すことが大事です。無言になってしまうのが一番よくないです。聞かれてすぐに、考えながらでもいいので喋ることです。私はとにかく間を繋がないといけないという意識を持って話していました。相手の目を見ながら、はっきりと話すことがコツではないかと思います」
  2. 「同じになってしまいますが、とにかく笑顔でハキハキと簡潔に話すことが大事だと思います。面接官は、何百人・何千人と同じような学生の話を聞いています。ですので、初めに結論から話して、笑顔を絶やさず話すことが大切だと思います」
  3. 「私は目を見て話すことと、簡潔に話すことに重点を置いて練習していました。初めの段階では、グループ面接が多いのではないかと思いますが、そこで感じたことがありました。学生が並んでいて、自分が真ん中にいるとき、先に当てられた人の話が長いと、面接官が眠そうにしていました。一文一文を簡潔に話さないと、聞いている相手は眠くなってしまうのだと感じました。印象を残すためにも、私は簡潔に話すことを心がけていました」
  4. 「面接のコツは、皆さんと被ってしまうのですが、笑顔と相槌を打つこと、そして、ハキハキと簡潔に話すことですね。それから、面接官から一方的に質問されるのではなく、会話を心がけていました。ですので、面接官が言ったことに対して、『そうですね』と言って相槌を打って、リアクションをしていました。また、長すぎない会話も意識していました。集団面接をしていると、隣の人の話が長く感じることがありました。隣で聞いている私でさえ、結局この人は何を言いたのだろうと分からなくなりました。面接官は、私の経験にそこまで深く興味を持っているわけではないと思います。ですので、経験談に重きを置いて話すのではなく、私の話す姿勢や人柄、考え方が伝わるような話し方を意識していました」
  5. 「私も同じで、面接のコツは、面接官の目を見てハキハキ話すことですね。リラックスした方が良いと言われても、志望順位が高いほど緊張してしまいます。ですので、緊張しているなりに、自分の思っていることを伝えられるように、必死で頑張っていました」
  6. 「私も他の人と同じになりますが、笑顔でハキハキと話すことが大切だと思います。それから面接官の目でなくても、顔をちゃんと見ることです。焦って分からなくなるかもしれませんが、面接官の質問の意図を読み取りながら、落ち着いて答えることが大切です」
  7. 「面接のコツは、自分の話す内容にどれだけ納得しているかだと考えています。先ほどの質問にて、私が質問集に対しての答えを用意するという話をしていましたが、その分をそのまま話すだけでは、絶対に相手に伝わりません。まず、自分が納得できる根拠を見つけます。自分がなぜそう考えたのか、自分自身が納得して初めて、相手に言いたいことが伝わるのだと思います。ただ、文をそのまま読むだけでは相手には伝わらず、会社の人は『この人はどういう人なのだろう?』と自分のことを理解してくれません。面接を受けるときは、ちゃんと自分の発する言葉に対して納得しながら、話してください。そうすれば、緊張のあまり話の順番が前後してしまっても、企業の人は受け止めてくれます。ですので、自分の納得できる根拠を見つけて話すことが大切だと思います」

自分の強みの見つけ方について
司会「似た志を持つ人の集まりの中、『自分はここが違うぞ!』というところは何ですか? また、その強みをどうやって見つけられましたか?」

  1. 「私は、人見知りなので人前で話すことが苦手なタイプなのですが、大学一年生からずっと接客のアルバイトをしていました。就活では面接官が複数人いる集団面接のときに、そのことについて話しました。面接で一緒になった隣の人は、アルバイト先を転々と変えていたので、私の強みは、苦手なことでも頑張れるということだと感じ、企業の方にアピールしました。苦手を強みに変えられるということを面接の中で見つけました」
  2. 「私が面接で話していたことは、『何事にも前向きに粘り強く取り組めるという強みを会社に入ってから活かせる』という思いを伝えることでした。経験談として、現在、アルバイトをしているアパレルブランドで学んだことをお話しました。それは、他の学生のアルバイトではなかなか経験できないことだと考えました。働いているショップが商業施設の中にある店舗なのですが、その商業施設内のカードの案内などをしたことで、個人成績がトップ3に入ることがありました。これは、かなりインパクトを与えられる内容だと思ったので、その経験談をもとに自分の強みをどのように会社に活かせるかを話しました。この強みの見つけ方についてですが、先ほどの話にもありましたように、自分の今までしたことを書き出すことから得られたものでした」
  3. 「私が面接の中で話していたことは、チャレンジ精神です。同じようなことを言う人は他にもたくさんいると思うので、具体的に何をしたのかという話と併せて説明していました。私は、大学に入る前までは、文化部で控えめな性格でした。しかし、大学に入学してからは多くの団体に参加するようにしました。主な参加団体は部活やコスチューム、ボランティア、アルバイトなど、他にもたくさんしました。勧誘されたら意欲的に参加するように、自分を変えていきました。ですので、これらをチャレンジ精神や好奇心に言い換え、他の人がやりたくないことでも積極的にできることをアピールしました」
  4. 「私は、プラス思考であることが自分の強みであると言っていました。そう考えた理由を経験談をもとに話し、物事に失敗してもそれをマイナスと捉えず、自分にとっていい経験に転換することができると主張していました。この強みは、R-CAPや自己分析を通して見つけました」
  5. 「私は、当事者意識があることと、様々な角度から物事を見られることを強みにしていました。私は甲子園球場のアルバイトやゼミ、サークルなど、チームの中で活動することが多かったので、見つけるというより日常から意識をして過ごしました。自分の役割を認識して、自分の苦手な分野でも積極的に取り組んだり、他の人の意見も聞いて自分の視野を広げたりすることを心がけていました」
  6. 「私は、几帳面であることを強みとしていました。私は、金融機関を受けていたのですが、中学や高校の頃に、教室の戸締りを担当したことや、課題に早くから計画的に取り組むこと、アルバイトでの経験などを話に交えて、几帳面であることをアピールしました」
  7. 「私は、傾聴力をアピールしていました。これは、リクナビやマイナビなどの自己分析シートの結果から分かったことです。友人が就職活動に行き詰っていた時に、話を聞くだけではなく、どうすればその人の良さを活かせられるかを真剣に考えました。このような経験は、会社に入ってからも必要不可欠な協調性にも通じるところがあると考えました。ですので、私は会社に入ってからも色んな人と仲良くできるということを話しました。また、会社の人も協調性は大事であるとおっしゃっていました。周囲との関わり方を強調していましたね」

企業から見た情報メディア学科の印象について
司会「情報メディア学科は企業からどんな印象を持たれているか、就活中に感じたことがあれば教えてください」

  1. 「面接で情報メディア学科であることを話すと、理系であるか文系であるかを必ず問われました。そこで、情報メディア学科は、あまり馴染みがないのだと感じました。学科で学んでいることを聞かれ、プログラミングや色彩にまつわること、マーケティングについても勉強していることを伝えると、学習分野の幅の広さが認められ、他大学の経営学部や社会学部よりも好印象だったように思います」
  2. 「私も同じなのですが、情報メディア学科と答えるだけでは、何を学んでいる学科なのか、多くの面接官があまりピンと来ていない印象でした。ですので、実際に、何を勉強しているのかを質問されることが多かったです。そこで、授業で取り組んだCM制作や、化粧品会社とコラボしたゼミ活動について話すと、すごく興味を持って聞いてくださいました。ここで全部を話してしまうと、話すネタがなくなるので、話しすぎないように気を付けていました」
  3. 「私も同じく、必ず面接官から『何をしている学科なの?』と聞かれました。ここで説明が長くなると、時間が無くなってしまうので、3つの分野に分かれていることを簡単に述べ、ゼミごとに特徴があることを話しました」
  4. 「私も重複するのですが、何を学ぶ学科かを説明を求められる機会が多くありました。そこで、あらかじめ情報メディア学科のウェブサイトを見て、どんな学科であるか1分程度で説明できるように備えていました。そこから派生する質問では『3つの分野がある中で、何に気を付けながら履修を組んでいたか』や『なぜマーケティングのゼミを選んだか』などがありました」
  5. 「私も同じで、情報メディア学科といっても具体的に何を学んでいるのか、企業側はあまり理解されていない印象がありました。ですので、授業やゼミの専門的な内容を分かりやすく説明できるように準備をしていました。同時に、(illustratorやPhotoshopなどの)ソフトを使えることもアピールしました」
  6. 「私も一緒になりますが、情報メディア学科がどのような学科なのかをイメージすることができないと言われることが多かったです。ですので、自分で情報メディア学科のサイトを見て、何を勉強しているのかを客観的に見直したうえで、マーケティングなどの様々な学びができることを話していました」
  7. 「みんなと被りますが、まず、何を勉強している学科なのかを問われます。学べる分野を説明し、その中でも特に自分が勉強していることを話しました。ここで早めに切り上げておかないと、ゼミで身につけた強みについて話すことができないので、簡潔に述べることがポイントですね。友人と情報交換をしていて判明したのですが、ITパスポートの資格を持っているか否かで、質問内容が異なるようです。この資格は、マーケティングやプログラミングの内容を含み、そして企業への認知度もあります。ITパスポートを取得している私は『情報メディア学科とは?』という質問は3社程度からしか受けませんでした。ITパスポートを持っていると、自分の言いたいことをアピールできる時間が増えるかもしれません」

企業見学や面接について
司会「興味を持っている職種以外も見学や面接に行きましたか? また、そこで参考になったことがあれば教えてください」

  1. 「面接は、志望順位の高い企業に絞って受けました。見学は、職種を限定せずに、興味のあった広告やアパレルへも行きました。職種が異なると、参加者の雰囲気も違うため、参考になりました」
  2. 「私も、様々な業種の説明会や面接に行きました。4年生になる前の2月に、人材の業界に行きました。人材の面接は、とても自分を深堀りしてもらえる内容だったので、初めに受けていて勉強になりました。そこで自己分析もでき、以後の面接にも役立ちました。また第一志望の航空業界の面接が始まるまで、色んな業界を見学しました。そこで、やはり航空業界が良いと思えたり、反対に『この業種の方が向いているかも』と、自分の向き・不向きが分かったりしたので、色々な分野の業界の見学や面接に行くことをお勧めします」
  3. 「見学は様々な分野の業界を見てまわりました。それは主に、合同説明会で、大企業が行っている説明会のことです。そこでは、その企業のことに限らず、社会人の基盤となる重要なポイントを教えてもらえるところもあり、大変勉強になりました。私は志望順位の低い職種であっても、説明会や面接に行きました。総務や経理などの事務職を受けたとき、30分間こちらから質問をできる機会があったのですが、仕事内容をきちんと理解していなかった私には厳しく、5つほどしかできませんでした。なので、事務職を受けようと考えている人は、質問時間が持つように質問をあらかじめ用意しましょう」
  4. 「興味を持っている職種以外にも、見学や面接に行きました。私もBさんと同じく、人材の会社を受けていました。人材の会社の面接では、自分について1時間程度かけて質問をしてくださる会社が多かったので、そこで、自己分析や新たな自分を知ることができたので、行ってよかったと思います。志望順位の低い業界を見て、比較することで、損害保険の会社を志望する理由がはっきりとわかったので、色々な職種を知ることは大切だと思います」
  5. 「私は、そもそも『何が分からないのか』が分かりませんでした。そこで、合同説明会に足を運びました。様々な職種が集まる合同説明会に行くことで、なんとなくですが好みを知ることができました。まだ自分のやりたいことが分からない人は、合同説明会へ行き、消去法で軸を定めていくことも一つの手段ではないかと思います」
  6. 「私も、志望順位の低い職種の説明会へも参加しました。主に、それらの企業へは合同説明会のときに行きました。色々な職種を見ることで、それぞれの良さを再認識できます。また知らなかった情報を得ることで、新たに興味を持つ職種もありました。ですので、偏見を持たず様々な企業の見学へ行くことは大切だと思います」
  7. 「志望順位の低い職種の見学にも行きました。それが、SEでした。最初は全く興味が沸かなかったのですが、実際に説明会へ行くと『意外といいかも!』『自分に適している』と感じました。ゼミ担任の大森先生がおっしゃっていたのですが、イメージだけで決めないで、まずは、様々な業界へ行ってみることが大切です。ですので、全く選択肢になくても、志望順位が低くても、ひとまず一回は説明会に行ってみてください。そうでないと、自分の可能性を狭めてしまうことになります。また色々な企業に行くと、会社の比較ができます。そして、それが企業研究や業界分析にもつながります。志望順位の低い職種を見学することは、絶対に時間の無駄ではありません。必ずプラスの経験になるので、足を運んでみてください」

会場からの質問
質問者「デザイン系の職種で就活をされた方で、ポートフォリオなどは作成しましたか?」

  1. 「私は、Web関係の会社を受けていたのですが、基本的にポートフォリオの提出がありました。肥後先生の授業で制作したポートフォリオをそのまま提出するのではなく、自分で新たに作品を加えました。具体的には、ホームページの写真とその横に説明文を書きました。Webやデザイン、広告などの業界では、ポートフォリオの提出が求められます。なので、今までの授業で制作したものや自分の作品は持っていくと良いでしょう」
  2. 「私も肥後ゼミなのですが、ポートフォリオを作りました。今日、実際に実物を持ってきたのでご覧ください。本当は、印刷会社に委託して印刷をしたかったのですが、選考の一週間前に、印刷ではなくデザインの仕事の職種に就く可能性もあり、ポートフォリオを用意するように話をいただいたので、一週間で作成しました。このような事情があるため、こちらは、ゼミ室で印刷をして画用紙で挟んだものです。『デジタル表現入門』の授業を履修した人は『ぷっちょ』のデザインをしたと思います。それらのラフスケッチも含めて、ポートフォリオにまとめました。また肥後ゼミでは、文化祭や卒業研究で作品に取り組むので、それらについてページ数を多く使って詳しく紹介しました。ポートフォリオについて言いたいことは『私の才能では、デザイナーとして生活できないだろうから、あきらめよう』という思いで作るのは、非常にもったいないということです。私はDTPオペレーターという、デザインを補正する職業に就いたのですが、選考の中で感じたことがあります。私は、初めからこの職業を第一志望に決めて臨んでいたのですが、選考の途中、デザイナーとして就職できる可能性もあることが分かりました。したがって、最初からデザイナーを志望していれば、デザイナーになれたかもしれません。今になって、自分の可能性を自分で狭めてしまったことを後悔しています。なので、印刷や服飾など、他の職業でも同じことが言えますが、今のうちから作品集を用意しておいて損はないと思います」

質問者「皆さん多くの企業を受けられていましたが、選考はどれくらいの期間がかかりましたか? また、複数の内定をいただいたとき、今の会社に決めた最終的な決め手は何であったかを教えてください」

  1. 「選考期間は企業によって異なります。私は、大企業ではなく中小企業に絞って受けていたのですが、一ヶ月や一ヶ月半以内には決まっていました。大企業だと、面接を受けてから二ヶ月ほど期間があると思います。私は、初めから今の会社を第一志望に決めていて、内定をいただいたらそこで就職活動を終える予定でした。その前にいただいた内定は、もし第一志望がうまくいかなかったときの保険として、ぎりぎりまで答えを保留していました」
  2. 「期間は、企業によって異なります。また就職先を決める際、私が受けた企業は、二週間以内に返事をしなければならなかったのですが、当時ほかにも選考中の会社が残っており、返事の期間を延ばしてほしいという旨をお伝えしたところ、一ヶ月ほど待ってくださいました。その時の対応のありがたさも含め、今の会社に決めました」

質問者「今、この冬休みの時期に何かしていたことはありますか?」

  1. 「私は、冬休みに毎日マイナビを見て、どこの企業が良さそうかをチェックしていました。行きたい職種が決まっていなければ、そちらを決めるのが最優先ですし、決まっていれば、エントリーシートの氏名や住所などの変わらない箇所を書き始めるなど、それぞれのペースに合わせた準備をして、冬休みの時間を有意義に過ごしてもらえればなと思います」
  2. 「私は、英語が必須である航空業界を志望していたので、TOEICの勉強をしていました。資格が必要な業界ならば、その勉強をしていました。また、SPIやWebのテストは必ずあると思うので、一般常識や数学・国語・英語の勉強を始めていました。それから、新聞やネットニュースを毎日見て、自分の志望順位の高い業界に関係するニュースについてまとめていました。私の場合、航空と決めていたので、二大大手である全日本空輸(ANA)・日本航空(JAL)の企業研究は始めていました」
  3. 「私は部活動で忙しかったため、あまり何もできていませんでしたが、唯一参加したインターンシップが、この時期でした。1日だけの、気軽に参加できるインターンシップも開催されているので、行ってみると就職活動へのモチベーションがアップすると思います。私の行ったところでは、グループワークをしたのですが、そこで自分の強みも見つけることができました。就職活動への意識の高い人たちから刺激を受けたので、行ってよかったと思っています」
  4. 「私は1月から就職活動を始めたので、冬休みは特に何もしていなかったのですが、そのことを後悔しています。具体的に何をしておけばよかったかというと、ゼミの先生から教わったのですが、学業にまつわる話と、サークルやアルバイトのことなどの『学生時代に頑張ったこと』を2つ、そして、自分の強み2つほどをそれぞれ400字程度に文章にしてまとめておくことです。学校の履歴書を完成させることも言われていました。また2~3月になると、キャリアセンターが混雑し、簡単に予約できる状況ではなくなります。ですので、それまでに出来るところまではやっておくべきだと思います」
  5. 「私も、インターンシップに参加したのが2月だったので、もっと早くに行っておくべきだったと思います。ですので、今のうちから志望順位の高い企業のインターンシップには積極的に参加しましょう」
  6. 「私がインターンシップに参加したのは2月だったので、かなり遅かったと思います。初めは、公務員の志望だったので、それに向けた勉強をしていました。SPIとは内容が異なるので、両方の勉強をしていました」
  7. 「私は、この時期から就職活動を意識し始めたので、SPIの勉強に熱心に取り組みました。SPIで行き詰ってしまうとこの先がかなり厳しいと思ってください。ここで落とされることも少なくないので、SPIを軽く見てはいけません。私は一人になると怠ってしまうタイプなので、先輩に教えてもらった、エントリーシートの書き方や面接について教えてもらえる場所に行きました。そこでは関関同立など、外部の人と関わることができ、刺激になりました。似たような人たちが多く集まる武庫女の中に閉じこもっているよりも、色んな人と接するほうが、面接での経験値を上げるためにも良いと思います。外部の方からみると、武庫女の学生は就職活動への意識付けが遅いそうなので、早いうちにそういう場所へ行くことも大切だと思います」

司会「ありがとうございました。時間となりましたので、これで就職座談会を終了とさせていただきます」

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