肥後ゼミ3年生11名が「交通安全啓発」を目的としたラッピングバスの共同プロジェクトに参加しました!
このプロジェクトは、交通事故低減を促進させるために、阪神バス、兵庫県警、肥後ゼミと教育学科 藤井ゼミが連携・協力する取り組みです。阪神バスと兵庫県警が交通安全啓発に焦点を当てたテーマを企画し、それに沿った2台のラッピングバスのデザインを、それぞれのゼミが担当しました。
肥後ゼミが携わったテーマは「飲酒運転撲滅」。
デザインを考案するにあたり、当時未成年であり運転免許をほとんど取得していなかったゼミ生は、飲酒と運転をする人の気持ちが分かりませんでした。そのため肥後ゼミは、プロジェクトが開始した11月から、国内外の飲酒運転防止に関するデザインを、ポスターやバスラッピングなど媒体を問わず調査。想像だけでものを作らないように、調査を通じて「なぜ飲酒運転をしてしまうのか」という心情について理解を深めました。そのプロセスを経て肥後ゼミ生は、飲酒運転は恥ずべき行為であると、ドライバーや周囲の人達に「再認識」してもらうというコンセプトに決めました。
12月上旬には阪神バス尼崎営業所に足を運び、ゼミ生が大の字になってバスと並んで写真を撮り、バスのスケール感を把握して、デザイン案を練り上げていきました。
学生一人ひとりがデザインを考案した後、12月末に複数の案のデザインと解説文を阪神バスへ提出し、様々な試行錯誤を経て、2月にバスのデザインが決定しました。
ラッピングバスのデザインを担当した津島青依さんは、「よくありそうだけれど今までにない、一風変わった、個性的だと感じられるものを作ることができました。1番勉強になったのは、ラッピングバスで使ってはいけない表現についてです。バス識別用の数字にデザインの線が入らないようにすることや、人のイラストが切れてしまうのを避けること、赤、黄色などの警告色やバスの全面が真っ黒などの暗いイメージ、汚れが目立つ白色の背景を避けることなど、クライアントの要望に対応する貴重な経験ができました」と話してくれました。
完成したバスの披露を兼ねた発車式は、平成31年4月8日に阪神甲子園駅前広場にて行われました。
当日は、本学附属幼稚園、附属保育園の子どもたちや、バトン・チアリーディング部も参加し、会場は大いに盛り上がりました。
肥後ゼミが担当したラッピングバスは、尼崎市内線(12番、13番、14番、15番など)を約5年間運行する予定です。