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『俺スカ』はただのコメディードラマじゃない!/エルカ(1年)

 はじめまして! 新たにメルマガ隊に入隊した1年生のエルカです! 早速ですが、みなさんはLGBTという言葉を知っていますか? LGBTのLはLesbian(レズビアン、女性同性愛者)、GはGay(ゲイ、男性同性愛者)、BはBisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、TはTransgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。

 そのLGBTをテーマの1つとしている、2019年4月から6月にかけて、毎週土曜日に放送されていたドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(通称『俺スカ』)を、みなさんはご覧になりましたか?
 俳優の古田新太さんが演じる主人公の原田のぶおは、ゲイの女装家です。「ダイバーシティ(多様性)」宣言を掲げた私立高校が舞台になっており、のぶおが死ぬまでにやりたいことの1つである高校の教師になって、ハチャメチャなやり方で生徒の心を解き放っていくという学園コメディードラマです。

 私は、このドラマに好きな出演者がいたので、放送を毎週楽しみにしていました。初めは、ただただ笑えるドラマなのかなと思っていました。ですが、ただのコメディードラマではなく、私の人生にとって大切なドラマとなったのです。

 のぶおが担任になるクラスの生徒たちは、最初はのぶおのことを担任として認めたくない、と思っていたのです。しかし、のぶおと接していくうちに、学校が楽しいと思える生徒が徐々に増え、のぶおとも打ち解けていきます。なぜのぶおが生徒の心を動かせたのかというと、のぶおの熱い気持ち、素敵な言葉が関係していたと私は思います。その素敵な言葉たちは、私の人生にとって、大切だと思えるものでした。そこで、特に私の心に刺さった言葉を紹介します。

  • 「理解できない他人をそんなに怖がる必要ないよ。自由にやってみたら?」
  • 「嫌いなら嫌いでいいのよ。嫌いな人を遠ざけるっていうのも、楽しく生きるコツだから」
  • 「相手の気持ちを想像するくらいやらないと、心がどんどんおブスになるわよ」
  • 「嫌なことは人生の差し色」

 コメディードラマのはずなのに、とても感動してしまいました。私はありのままの私でいていいのだ、前向きに明るく生きていこう、そう思えるのぶおの言葉に、毎週胸が熱くなりました。

 ここで印象に残った話の一部をご紹介します。
 のぶおのクラスには、実は女の子になりたいと思っていた男子生徒がいました。男子生徒は悩んでいましたが、のぶおに背中を押され、勇気を出してクラスのみんなに本当の気持ちをカミングアウトすることになります。周りのみんなは勇気あるカミングアウトを、その子の個性として、今までと変わらず優しく受け入れる、というストーリーです。
 私は、のぶおのクラスのように、「ダイバーシティが存在して当たり前」「カミングアウトしたとしても、みんなは今までと変わらない友達」といった考えが、世間にももっと広がればいいなと思いました。このドラマは、ダイバーシティの大切さや、LGBTに対する理解を広めようというメッセージも込められていると思います。また、視聴者ひとりひとりを応援してくれているとも感じました。

 このドラマが気になった方はぜひ、動画配信サービスで視聴したり、2019年10月2日に発売するDVD-BOXを買ってみたりしてはいかがでしょうか? 
 みなさんも、のぶおの言葉で、気持ちが少しでも明るく前向きになってもらえたら良いなと思います!

 参考URL:
 ■『俺のスカート、どこ行った?』日本テレビ公式サイト https://www.ntv.co.jp/oresuka/
 ■「東京レインボープライド2019」 https://tokyorainbowpride.com/

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