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大森ゼミの3年生が「日中韓大学(院)生アイデア公募展」に日本代表として参加、奨励賞を受賞しました。

 大森いさみ教授ゼミの3年生3名が「日中韓大学(院)生アイデア公募展」に日本代表のうちの1組として参加し、提案書部門で奨励賞を受賞しました。

 このアイデア公募展は、第9回日中韓観光大臣会合の関連行事である「日中韓未来世代フォーラム」にて、未来の観光人材である大学生・大学院生の交流を目的に、令和元年8月29日(木)~31日(土)の3日間、韓国・仁川市で開かれました。

 奨励賞を受賞したのは、大野涼佳さん、奥田結菜さん、安永かのんさんのチームです。元々別のコンペティションに参加予定だったところ、企画が行き詰まり、大森先生から「この大会が向いているのではないか」と勧められたことをきっかけに、参加を決めました。
 話し合いを重ねるうちに、様々な案が出され、当初予定していたものとは違うアイデアで進めることに決定。締め切りまでの期間が短い中で、提案内容が大きく変わったため、準備時間の捻出に苦労したそうです。韓国について調べる際、ハングルが使えず、ネットで情報収集することが難しい時には、ゼミで繋がりのあった韓国人の交換留学生に、直接話を聞くこともありました。
 そして7月末に1次審査を通過し、日本代表の10組に選ばれたことが発表されました。テスト期間と重なっていた1週間で本番資料を作成、提出する必要があるため、朝早くからゼミ室に集まる日々が続いたといいます。

 3人が提案した企画のタイトルは、「食の巡礼スポットをつくりMaaS」。観光資源として見込むことができる「食」と、「MaaS(Mobility as a Service)」を組み合わせて、日韓両国の課題である地方への観光客誘致のため、東アジアを巡礼する旅の手続きを、1つのアプリで完結させるアイデアを提案しました。
 巡礼する慣習のある、欧米圏からの観光客をターゲットに、食の巡礼スポットとして「well being」「健康美」「麺」という3つのテーマを設定。観光客の求めるテーマに沿って、寺院の精進料理、発酵食品、ラーメンや冷麺など、日韓の地方に共通する文化を巡る旅をアプリが提案し、さらにそれらのコンテンツに基づいた体験、宿泊と交通機関の予約決済も、一括で行うことができるシステムとなっています。企画書では、アプリの画面イメージのイラストを掲載し、最新の技術を分かりやすく紹介しました。

 大会は3日間開催され、最終日のプレゼンテーション本番までの日程では、他国の学生との交流行事が行われました。韓国伝統菓子を調理したり、K-POPダンスレッスンを受けたりするなど、異文化体験を楽しみました。
 各国の環境大臣も出席した晩餐会では、3人はそれぞれ別のテーブルに座り、韓国と中国の学生と交流を深めました。映像部門に出場した学生に映像を見せてもらったり、国内で流行しているスマートフォンアプリを紹介しあったりするなど、周りに日本人がいない中、英語で会話を広げたそうです。
 最終日の発表では、各国の代表が自国語でプレゼンテーションを行うため、同時通訳が聞こえるレシーバーを装着しました。初めての経験に楽しさを感じるとともに、左右それぞれの耳に違う言語が流れ込む感覚には、慣れるまでに時間がかかったそうです。
 中国語や韓国語が行き交う中、大森先生にアドバイスを受けた3人は、堂々とした姿勢で発表に臨みました。

 大野さん達は、「準備が大変でしたが、韓国にいけるかもしれない、という思いを胸に頑張りました。セキュリティが厳しく、発表当日しか先生が会場に入場できないという出来事もありましたが、3日間を通して大会を楽しむことができました。次のコンペティションに向けて、今回の経験を活かしたいです」と話してくれました。

※MaaS(Mobility as a Service)
ICTを活用して交通をクラウド化し、マイカー以外のすべての交通手段による移動を1つのサービスとして繋ぐ新たな概念のこと。スマートフォンのアプリを用いて、交通手段やルートを検索、利用し、運賃や宿泊費等の決済を一括して行うことができる技術等を指す。

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