授業紹介・ゼミ活動

PBL

天野ゼミ

天野ゼミ 2022年度卒業研究要旨

2023/03/14

2022年度卒業研究要旨リンク集

赤岡ゼミ鰺坂ゼミ天野ゼミ榎並ゼミ
大野ゼミ大森ゼミ尾関ゼミ株本ゼミ

肥後ゼミ平井ゼミ福井ゼミ藤本ゼミ

 

 手話のためのエデュテインメントシステムの提案 

本研究では、ゲームを通して手話を効率的かつ効果的に習得する方法を提案する。具体的には、キャラクタを手話で操作するゲームを制作する。つまり、コントローラではなく、Webカメラを通した手話によりキャラクタを操作する。このゲームでは、より多くの手話を知っている方が有利になるため、ゲームに勝つためには手話を覚える必要がある。また、ゲーム内容を工夫することで、必要性の高い手話を効率的に学ぶことを可能にする。

 音階の錯聴を利用した音源の制作 

錯聴とは、音や外部の刺激に対して誤った知覚を得てしまう現象である。本研究では、片耳で聞くと法則性のない音の羅列にしか聞こえないが、両耳で聞くと2つの音階が同時に聞こえてくるという現象を応用し、両耳で聞いた際に2つの曲が聞こえてくる音源を制作する。具体的には、ジャンルを問わずリズムやコード進行が比較的類似している曲に着目して実験を行う。本研究により、よりユニークな聴力検査への利用などが見込まれる。

 プレーヤーの高い没入感や深い感情移入を実現するノベルゲームの実現手法 

ノベルゲームはテキストを読み進め、選択肢に応じてさまざまなシナリオが楽しめるゲームであるが、登場人物(ゲームのキャラクタ)に動きがなく、操作の実感が乏しいため、ゲームに対する没入感や物語への感情移入がしにくいという問題がある。本研究では、ノベルゲームにアクションゲームの要素を導入することでゲームの進行に応じて登場人物の見た目や技能を変え、プレーヤーの高い没入感や強い感情移入を実現する。

 聴覚情報のみを頼りとするリズムゲームの提案 

現在、リズムゲームは多数存在するが、既存のそれらは画面に表示されるノーツと呼ばれる視覚的な情報を頼りにプレーをする仕組みになっている。本研究では、聴覚情報のみを頼りにプレーをするリズムゲームを実現する。具体的には、立体音響を用いて上下左右の4方向から音を出し、音が聞こえた方向に対して素早くマウスをクリックすることで、音が聞こえてからマウスクリックまでの反応速度を点数化し加算する仕組みとする。

 シーンに応じたロールプレイングゲームのシナリオを自動生成する手法の研究 

ロールプレイングゲーム(RPG)においてシナリオの展開は非常に重要である。最近では、AIを使ったゲームシナリオの自動生成なども行われており、AIの活用において様々な研究が存在する、本研究では、シーンに着目したシナリオの自動生成を目指す。具体的には、ファンタジー系のRPGを想定し、戦闘シーンや日常シーンなど様々なシーンに応じたシナリオをネット上で取得した文章から構成する。Pythonによるプロトタイプの実装も行う。

 

 VRを活用したTRPG支援ツールの作成 

TRPGとは、「テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」の略で、会話で物語を進めていくゲームである。本研究では、ゲームの状況整理やダイスの目の算出などを行うTRPGの支援ツールをVRで作成する。TRPGは元々、会話とダイスなどの道具のみで行うアナログのゲームであるが、現在ではオンラインツールも普及しており、物語に沿った世界をVRで用意することで、物語の世界観に没入しやすくする目的がある。

 バーコードリーダーを使ったユニークなゲームの提案 

本研究では、ハンディ型のバーコードリーダーを入力装置としたユニークなゲームを提案する。具体的にはバーコードやQRコードを読み取り、その結果から組み合わせのペアを見つけ出す神経衰弱のようなゲームや読み取り結果から生成されるポイントで競う対戦型のゲームなどを実現する。我々の生活にありふれているQRコードやバーコードリーダーなどの新たな楽しみ方を提案し、好奇心をかきたてるようなゲームを作る。

 現実空間と仮想空間を融合した逆スリットアニメーションを実現するライブコーディングの提案 

スリットアニメーションとは、スリットシートを動かすことで実現する簡易アニメーションである。本研究では、現実世界に多数存在するスリット(フェンスなど)に対して、ライブコーディングで仮想空間に生成したスリット抜き画像を動かし、スリットアニメーションを実現する。具体的には、スリットの色やサイズに応じた画像を生成するプログラムパターンを複数作成し、リアルタイムに呼び出すことができるに仕組みを実現する。

 痛バッグの制作を支援するARシステムの提案 

痛バッグとは自分の好きなキャラクターや作品のグッズを大量にバッグへつけることで、キャラクターや作品への愛情を表現するものとして用いられる。しかし、グッズをつける場所や個数などで試行錯誤し、何度もやり直すことも少なくない。本研究では、痛バッグ制作を円滑に行えるよう支援するツールを作成する。具体的には、HTMLとA-Frameを用いて、グッズをつける場所や個数の提案を視覚的に表現する。

 環境音の理解を深めるゲームの提案 

環境音は日常生活において必ず耳にする音である。環境音は多くの場合、雑音として意識されることもないが、意図的に利用されることもある。本研究では、環境音の理解を深めるためのゲームを提案する。具体的には、提示された状況を構成する音を選択して環境音を生成する、様々な音が流れる状況から提示された状況を満たすように特定の音を消去するなどのゲームを実現し、環境音への理解を深めるとともにその応用について模索する。

 MIDIアートの作成を支援するグラフィカルユーザインタフェースの開発 

MIDIアートは電子楽器の楽曲情報(MIDIデータ)を可視化したものであり、絵画としての鑑賞に堪えうるものである。このようなMIDIアートは楽曲として音楽的な鑑賞にも堪えうるものでなければならず、音楽と絵画が共存するユニークなアートである。本研究では、ドットの配列で構成される絵画表現であるピクセルアートを作成する要領でMIDIアートを作成することができるユニークなグラフィカルユーザインタフェースの実現を目指す。

 シーンや気分に応じた色を求める手法の提案 

色は人の印象や気分に大きな影響を与える。最近では、個人に似合う色(パーソナルカラー)を診断するアプリもあるが、服や化粧品の色などはシーンや気分などの要素も考慮する必要があり、パーソナルカラーだけでは十分ではない。本研究では、シーンや気分を考慮した適切な色を提案する手法を考える。具体的には、パーソナルカラーに加え、シーン・場所・気分などの要素を数値化し、適切な色を算出するアルゴリズムを考案する。

 AIによる作曲を支援する楽曲情報の抽出と簡易ユーザインタフェースの作成 

芸術分野への適用が進むAIの事例として、MagentaシステムによるAI作曲が注目されている。Magentaは単音のシンプルな曲から複雑な現代音楽風の曲までをコマンドで生成するシステムであるが、コマンドの指定が煩雑かつユーザの意図を反映した作曲も容易ではない。本研究では、特定ジャンルの曲を構成する音楽情報を精査・抽出し、違和感のない自然な音楽をMagentaで生成することを目指す。また、そのための簡易ユーザインタフェースも作成する。

 MMDを用いたタットダンスのアニメーションライブラリの作成 

MMDとは3Dモデルを操作しコンピュータアニメーションを作成する3DCGソフトウェアのことである。MMDで手を使った表現を再現することは初心者にとって難しい。そこで本研究では、手や手首、肘、腕だけを動かして表現するタットダンスのアニメーションライブラリを作成する。具体的には基本となる動きのパターンを作成し、それらを組み合わせて様々な技を構成させる。そしてこのライブラリを用いてタットダンスのパフォーマンス動画を柔軟に作成可能とする。

トップへ戻る