授業紹介・ゼミ活動

PBL

和泉ゼミ 2024年度卒業研究要旨

2025/03/18

2024年度卒業研究要旨リンク集

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「色のジェンダーバイアスを低減したランドセルウェブサイトのデザインと保護者の評価」

本研究は、ランドセルウェブサイトにおける色のジェンダーバイアスを低減するデザインと、そのデザインに対する保護者の評価を検討することを目的とする。従来のランドセル市場では、性別に基づく色の選択が強調され、特定の色が男児用、他の色が女児用とされる傾向があった。しかし、現代の多様な社会では、色のジェンダーバイアスを低減し、すべての子どもに自由な選択肢を提供することが重要である。本研究では、ジェンダーバイアスを低減するためのデザイン指針を策定し、この指針に基づいたデザインを提案する。保護者を対象に、提案されたデザインに対するアンケート調査を実施し、デザインの視覚的魅力、使いやすさ、ジェンダーバイアスの低減に対する評価を収集する。得られたデータを統計的に分析し、デザインの有効性と保護者の評価を明らかにする。最後に、研究結果に基づいて具体的なデザイン手法とその社会的意義について考察する。

 

「武庫川女子大学中央キャンパスのアクセシビリティマップの作成-全国812大学のマップ設置調査を基に-」

内閣府では、年齢・障碍などに関わりなく共生・共助社会の実現に資するビジョン、目標、施策の方向性を政府の基本方針として定め、政府一体の取組として強力に推進し、2018年にはユニバーサル社会実現推進法が制定されている。なかでも、内閣府実施の意識調査では、学校でのバリアフリー・ユニバーサルデザイン化が必要であることが示されている。本学では、バリアフリーマップ作成の目標未達や、建物間の移動が困難という課題がある。そこで本研究では、全国812大学のバリアフリーマップの設置状況、掲載情報、使用アイコンなどの情報を調査するとともに、車いすを利用した実地調査の結果を用い、障碍に関係なく本学に必要な情報を掲載したアクセシビリティマップおよび専用ウェブサイトの作成を行った。

 

「青色の食べ物に対するネガティブイメージの再検討-2016年の調査と比較して-」

近年、青い食べ物がSNS映えすることで話題となっている。大手レシピサイトでは、バタフライピーを利用した多くの青いスイーツや料理のレシピが投稿され、2021年には「食トレンド大賞」を受賞した。しかし、過去の調査研究では、青色は食欲を低下させる効果があることやネガティブなイメージを抱く人が多いことが明らかにされており、その要因は青い食べ物の喫食経験に関係していることが示唆されている。ここ数年のSNSおよび大手レシピサイトの影響で、青い食べ物の喫食経験やSNSによる認知度が向上し、ネガティブイメージが低減しているのではないかと考えた。そこで本研究では、過去の調査研究と同様の手法を用いて調査を実施し、結果を比較検討する。

 

「日本の衣服リユース市場の活性化に向けた古着の購入意欲向上策の検討-若年女性をケースに-」

途上国における衣服のゴミ山は深刻な環境問題となっている。この問題の背景には、先進国から途上国に大量の不要になった衣服を送り続けていることが挙げられ、日本もその一因である。衣服リユース促進を目指すためには、日本国内で古着を消費することが必要であると考える。そこで本研究では、衣服の購入頻度が高い若年女性を対象とした古着購入経験の有無による古着へのイメージの違いや、未購入者の障壁を分析し、これらを基に効果的な促進策を検討する。特に着用するファッションアイテムでその傾向を分類し、若年女性を対象に古着消費の促進に寄与する具体的な方法を提案する。

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