授業紹介・ゼミ活動

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株本ゼミ

株本ゼミ 2021年度卒業研究要旨

2022/03/18

2021年度卒業研究要旨リンク集
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 シンデレラ3作品におけるジェンダー観の変遷 

  本研究の目的は、シンデレラ3作品(ディズニーアニメ版・実写版・アマゾンプライム版)それぞれの公開当時のジェンダー観がシンデレラ像に影響を及ぼしているのかを明らかにすることにある。松田奈穂子は「シンデレラ像の変化に見るディズニー映画の課題と展望」(2015)で、ディズニーアニメ版と 実写版のシンデレラ像の比較を行い、アニメ版では自我と意志が強く、実写版では義務感や辛抱強さという特徴を明らかにしたが、映画公開当時のジェンダー観がシンデレラ像に影響を及ぼした可能性については述べていなかった。 そこで今回、本研究では、ディズニー2作品にアマゾンプライム版を加え、3作品におけるシンデレラの言動を映画公開時のジェンダー観と共に分析した。 1993年の育児介護休業法FMLAの制定、2017年のme too運動が広まったことで、女性が社会進出し、更に声をあげられるようになった。このようなジェンダー観の変遷がシンデレラ像の変化に影響を与え、時代に沿ったシンデレラが生み出された。

 ジャニーズアイドルが持つ『二面性』 

 本研究の目的は、すべてのジャニーズアイドルが「疑似恋愛対象」と「育て上げる対象」の二面性のギャップを持っているというカキン・オクサナの解釈を反証することにある。 カキンは「日本社会における『未熟さ』の商品化」 (2018)で、ジャニオタにとってアイドルは「疑似恋愛対象」でも「育て上げる対象」でもあると解釈していた。しかし、この解釈は未熟な若手のグループのファンを対象に行なった調査に基づいており、すべてのジャニーズアイドルに二面性のギャップがあるとは断言できない。 そこで本研究では、アイドルやアイドルオタクに関する文献調査を行ない、ジャニーズアイドルでは 「未熟さ」の魅力と「成熟」した魅力を持っているグループが異なることを見出し、すべてのジャニーズアイドルが「育て上げる対象」のギャップを持っているわけではないことを明らかにした。

 若者のパーソナリティ特性とインテリアエレメントの嗜好色との関係性について 

 本研究の目的は、若者のパーソナリティ特性とインテリアエレメントの嗜好色の関係性を明らかにすることである。色彩嗜好と服の色との関係は研究されているが、色彩嗜好とインテリアエレメントの関係は研究されていない。そこで、松田博子らの研究で示された色イメージを媒介とした特定のパーソナリティと色彩嗜好の関係性を用いて、若者のパーソナリティ特性とインテリアエレメントの色彩嗜好を照合した。その結果、パーソナリティ特性とインテリアエレメントの色彩選択に相関は見られなかったが、「好きな色」をインテリアエレメントに取り入れたい人が一定数居ることを明らかにした。

 保護犬の殺処分を防ぐ〜ドイツの取り組みと比較して〜 

 本研究の目的は、日本の犬猫の殺処分を減少させるための方策を提案することにある。 近年、日本では飼い主の身勝手な飼育放棄で野生化したペット、動物を商品としか考えていない悪徳なブリーダーの無計画な繁殖の結果、行き場を失った動物が保健所に保護され、殺処分されていることが問題となっている。本研究では、殺処分ゼロを実現しているドイツにある民間の動物保護協会の施設 「ティアハイム」と日本の愛護団体の活動を比較することで、日本の殺処分の現状を分析した。そして、民間と行政の協力体制の構築をすることが日本の課題であることを明らかにした。

 アバターを用いたオンライン授業の効果」  

 本研究の目的は、オンライン授業にアバターを用いることで、教育効果が向上するのかを明らかにすることである。そのため、アバター(女性型、動物型)による授業と実在の講師による授業を行ない、理解度調査を行なった。結果、理解度が一番高いものは女性アバターであった。また、講師の印象と理解度は関係がなく、「親しみやすさ」の一つである表情の分かりやすさが重要であった。これらのことから、表情が分かりやすい人型アバターを講師が利用することは、遠隔授業の教育効果の向上に有効的であることが明らかとなった。

 岩橋善兵衛の地球中心説『宗天図』の理論的基礎 

  本研究の目的は、江戸時代の望遠鏡製作者岩橋善兵衛の地球中心説「宗天図」の理論的基礎は何かを明らかにすることにある。海野一隆は「岩橋嘉孝の『平天儀』」において、宗天図に対する司馬江漢の九天之図の影響を指摘しているが、両図の詳細な比較に基づいた見解とは言えない。 本研究では宗天図を、善兵衛が学んだ可能性の高い宇宙像と詳細に比較し、宗天図の理論的基礎は『天経或問』の昊天一気渾論変化図にあることを明らかにした。

 SNSによって変化したオタクの人間関係と生きづらさ  

 本研究の目的は、SNS がオタクの人間関係にどのような影響を与えたのかを明らかにすることにある。中島梓は「コミュニケーション不全症候群」(1991)で、オタクはコミュニケーション不全症候群の典型であり、オタクでは自分たちが理解されないという人間関係の悩みを抱えていることを明らかにした。本研究では、SNSの発達によってコミュニケーション方法が大きく変化していることを踏まえ、正木大貴が「SNSは人間関係を変えたのか?」(2019)で示した見解はオタクの人間関係に当てはまるのかを検証し、SNSによってオタク特有の人間関係が多様性として受け入れられ、彼らの生きづらさが緩和されていることを明らかにした。

 酒離れの中で行うべき、効果的なマーケティング戦略  

 本研究の目的は、日本酒消費量を増加させるための効果的な戦略を明らかにすることにある。井手敏博(1986)は日本酒離れの対策として、日本酒カクテルなどの若者向けの商品を展開する必要があると述べている。しかし、若者の好む味には遠く、それを通して日本酒に対する興味に繋がっていない。今回、木崎康造(2002)の年代別の酒類嗜好調査を元に、成功例である焼酎サワーと日本酒の違いを調査した。焼酎サワーは若者でも飲みやすい度数・味であり、また、日本酒は30代以降の男女に好んで飲まれることが明らかになった。その結果、性別、年齢ごとの嗜好を把握し、消費者の嗜好にあわせて日本酒を販売する必要があることを明らかにした。

 

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