授業紹介・ゼミ活動

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大森ゼミ

大森ゼミ 2023年度卒業研究要旨

2024/03/14

2023年度卒業研究要旨リンク集

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 ブックスタートに用いられる絵本のジェンダー的視点からの内容分析 

絵本というメディアはロングセラー作品が多く、ジェンダーのステレオタイプが多く残っていることが先行研究で明らかになっている。本論では、性役割認知以前の0歳児を対象にしたブックスタート事業に用いられる「ブックスタート赤ちゃん絵本」を対象とし、キャラクターの性別、役割、特徴の量的分析によってどのようにジェンダー観が表れているかを考察する。

 

 就業状況の違いからみる家事労働の負担 

日本では「男性は外で働き、女性は家庭を守る」という伝統的な性別役割分担意識が現存している。しかし近年、女性活躍のためのさまざまな法整備が行われ性別役割分担意識が薄まってきているといえる。よってこの研究では、計14本のテレビドラマを就業状況の違う女性の家事労働の負担を比較し、時系列的分析を行うことで就業状況と家事労働の負担の関係について考察する。

 

 一次産品の地域ブランド化における課題発見とその考察 ー兵庫県丹波篠山市デカンショ豆を事例としてー 

近年、日本の地方の観光振興策として地域ブランド化に注目が集まっている。しかし、地域ブランド化の成功事例は六次産品の活用が多く、一次産品を活用した成功事例はあまり見られないことが先行研究から明らかになった。そこで本論では、一次産品を活用した地域ブランド化に焦点を当て、丹波篠山市のデカンショ豆を用いた地方創生イベントを実施した。その効果を先行研究から抽出した指標を基に評価し、一次産品の地域ブランド化における課題を発見すると共に考察する。

 

 学習指導要領から見る、和歌山県の社会科副読本の変遷 

近年の学習指導要領の改訂では、学校教育において地域学習がより重要視されるようになっている。特に小学校中学年の社会科では、身近な地域の学習を行うことが定められている。しかし教科書では主要都市を事例に扱うことが多いため、それぞれの県や市町村で作成されている社会科副読本が併用されることが多い。本研究では、先行研究の少ない和歌山県の社会科副読本を対象とし、学習指導要領改訂に伴う内容の変化を分析することで、その地域ならではの特徴とその背景を考察する。

 

 男性ファッション雑誌からみる日本の男性化粧の変化 

近年、ジェンダーフリーにより男性でも化粧をすることが一般化された。かつてはアーティストを中心になされていた化粧が、現在では一般男性にも馴染み深いものになった。化粧と日本の男性の美意識をつなげるメディアとして、今回は男性ファッション雑誌に着目した。男性ファッション雑誌における化粧品広告について、さまざまな角度から年代別差異を見ることで、日本の男性の美意識の変化を読み解いていく。

 

 金融リテラシーとジェンダー ー金融教育についての一考察ー 

ジェンダーへの取り組みが進む中で、金融リテラシーに男女差があることが明らかになっており、その形成は幼少期からであることがわかっている。その一方で、これまでの先行研究ではそれが十分に論じられていなかった。そこで、本論文ではヒアリング調査を通じて得られたデータを分析し、幼少期からの教育が金融リテラシーに及ぼす影響あるか、ジェンダー差がこの時から生まれているのかを考察する。

 

 地域の内発的発展における移住者の役割 ー丹波市の移住者インタビューから考察ー 

日本では過疎化が進み、政府は地域活性化のために政策を展開してきた。これまでの国主導政策に代わり、自治体や住民の力によりそれぞれの地域の特性を生かした地域創生を行う「内発的発展」が求められている。また、都市から地方への移住者が注目されており、観光政策においても移住者が重要な役割を果たし、先行研究によると、近年の移住者はライフスタイルの転換を求めている傾向が見られる。本論では、移住者視点から地域の内発的発展とライフスタイルの転換を求めた移住の関係を見ることを目的とする。そのために、兵庫県丹波市の事例から、移住者が地域と関わっていくプロセスを明らかにし、ライフスタイルの転換を求めた移住者が地域の内発的発展に寄与していくのかを考察する。

 

 テレビドラマにおける働く女性の「仕事か、結婚や恋か」の選択の違いー職業に対するジェンダー・ステレオタイプの影響についてー 

日本では男女平等に関する数々の法律が制定されているが、メディアにおいて未だ性別役割分業やジェンダー・ステレオタイプが描かれていることが明らかになっている。また、メディアに描かれる女性像の中でも近年はドラマ内の働く女性の描かれ方についての研究が増えてきている。そこで本論文では、テレビドラマ「コード・ブルー」を用いて量的分析と質的分析を行うことで、男性向きの職業である医
者と女性向きの職業である看護師の「仕事か、結婚か」や「仕事か、恋か」の選択を迫られた際の描写にどのような違いがあるのか、また、時代による変化はあるのかを考察する。

 

 野球漫画のマネージャー像からみるジェンダーイメージの変遷と考察-少年野球漫画「タッチ」「H2」「ダイヤの A」比較より- 

世界的に見てジェンダーギャップが少ないとされる日本の教育であるが、ジェンダー問題を扱う先行研究において未だに学校教育を問題としているものは多い。学校におけるジェンダー問題として隠れたカリキュラムと教師のジェンダー観があり、なかでも教科外カリキュラムである運動部活動は教師の働きかけに大きく依存していると明らかにされている。本研究では少年野球漫画 3 作品を用いて、ジェンダー意識の変遷・表現の変化を読み取り、現状と課題について考察する。

 

 ひよこクラブにみる男性育児の変化 

近年は、男性も育児に参加することを当たり前とするための取り組みが行われている。しかし男性育児に関する多くの先行研究では、男性育児の課題を解決し日本人の性別役割分業意識を根本的に変えられているのかといえばそうとも言い切れないということが明らかになっている。本論では、男性育児に対する取り組みが行われた後どのように世の中が男性育児に対しての意識を変えていったのか、育児雑誌を通じて昔から現代までの変化の比較を行なうことを目指す。

 

 

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