情報メディア学科2年生6名(岩本ひよりさん、岩崎楓実花さん、國仙紗也香さん、志方未来さん、花野早紀さん、濱崎夏帆さん)は、「鳥羽国際ホテル」「NEMU RESORT」などを運営する伊勢志摩リゾートマネジメント株式会社に招かれ、20代女性の集客向上を目的とする旅行プランとウェブデザインを提案しました。
この提案は、情報メディア学科のPBL科目、前期「情報メディア演習」の成果によるものです。授業ではホテル・旅館業を中心にウェブコンサルティングを手掛ける株式会社キャブの代表取締役の苦田高志氏が、同社のクライアントである伊勢志摩リゾートマネジメント株式会社と情報メディア学科の間をコーディネートし、受講者に向けて「集客向上のためのSNSやウェブサイトの活用方法」として課題を発表。受講者は提案作成に取り組み、7月下旬には成果発表会が行われました。
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成果発表会で優勝した岩本さんらグループ(肥後有紀子准教授が指導)は、伊勢志摩リゾートマネジメント株式会社のセールス&マーケティング部と伊勢志摩の現地でミーティングができる機会を獲得。緊急事態宣言により延期となっていましたが、コロナ禍も落ち着きをみせた12月6日(月)、ようやくその機会が訪れました。
提案名は『よくばりさんとまったりさんの女子旅プラン』とし、「鳥羽国際ホテル」「NEMU RESORT」の20代女性の集客向上をテーマに、
・現行サイト(「鳥羽国際ホテル」「NEMU RESORT」)の現状把握
・20代女性を中心とした「旅行」や「癒やし」に関する調査データの分析
・20代女性に支持されるデザインや視覚的要素、SNSの傾向に関する考察
・20代女性旅行客を行動パターンを大きく二つに分類
などを経て、伊勢志摩での旅行プランや、ウェブサイトに組み込む仕掛けやランディングページのデザイン案を発表しました。提案の後のディスカッションでは、プレゼンテーションの内容に絡めて、「10代、20代前半の視点」を中心に、さまざまな意見が交わされました。
伊勢志摩リゾートマネジメント株式会社総支配人惣明福徳(そうみょうふくのり)氏からは、「本当に素晴らしい内容でした。私たちがこれから必要としている新たな顧客開拓にもつながるウェブサイトの導線やデザイン、そしてニーズのとらえ方、プレゼンテーションへの努力と感性に感動しました。ぜひプラン掲載の具現化に向けご一緒しましょう」と話されました。
また、これまで情報メディア学科のPBL科目に協力いただいている株式会社キャブの苦田氏からは「過去6年間の学生からプレゼンテーションで一番、クライアントを分析し提案した内容でした。プレゼンにおける礼節や残心も心に残っています。」と過去を振り返りつつ話されました。そして同社ディレクターの伊藤衣理氏からは「学生の方々と近しい客層をターゲット層にされていたため、非常に納得感のある提案内容でした。調査・分析も丁寧にされており、学生の方々の本気が伝わる良いプレゼンテーションだったと存じます」と話されました。
今回参加した学生は「短い授業期間のなかで、ターゲット層へのニーズを把握し、旅行のモデルプランとデザインの両方を企画することはとても難しいものでした。鳥羽国際ホテル様で行われたプレゼンテーションとミーティングでは、実際にマーケティングチームの皆様とご一緒に、課題に対してアイデアを出し合いました。難しい印象のマーケティングを身近に感じることができた良い機会でした」と話しています。
以下、各学生のコメントです。
岩本:主に担当したウェブデザインを評価していただけたことがとても嬉しかったです。提案したプランを実際に実現するためにアイデアをさらに練っていきたいです。
濱崎:プレゼンテーションやミーティングへの取り組み方、伝えることを意識したスライドの構成・デザイン作りなど、多くの学びを得られて今後に活きる良い経験になりました。
志方:「伝える相手」や「実践するシチュエーション」など考慮することが多く難しかったです。メンバーで何度も調整し、肥後先生にアドバイスも頂いた結果、とても満足できるプレゼンテーションにすることが出来ました。
國仙:企業の方々とのミーティングに参加させていただくという滅多にない機会は、難しく考えがちなマーケティングを身近に感じることができる良い機会でした。
花野:モデルプランとデザインの両方を企画するのは大変だと感じましたが、やりがいや楽しさの方が大きく良い経験になりました。
岩崎:私たちのプレゼンテーションを真摯に評価して頂けたことが本当に嬉しく思いました。
<おわり>