1日目 2月2日(木) 丸山ゼミ|松野ゼミ|株本ゼミ|太田ゼミ|伊佐治ゼミ
2日目 2月3日(金) 尾関ゼミ|赤岡ゼミ|福井ゼミ|丹田ゼミ|大森ゼミ
3日目 2月4日(土) 肥後ゼミ|中村ゼミ|藤本ゼミ|天野ゼミ|井上ゼミ
What’s イケメン
近年、TVや雑誌などで「イケメン」という言葉を聞く機会が増えた。「イケメン」とは「女性の目線で容姿が魅力的である男性」という意味だが、最近では容姿だけではなく内面なども表す言葉となっている。本研究では現在の若い女子大生が持つ「イケメン」の基準を調査するため「外見」「性格・行動」の二つの側面についてそれぞれ調査を行った。「外見」は最近の若いイケメン俳優の顔25人を試料として各パーツの比率を測定し、ブサイク顔10人と比較した。その結果、イケメン顔の特徴としてブサイク顔よりも目と眉の距離や目と目の距離が近く、唇も少し厚めで顎の長さが短いことが分かった。全体的にパーツが間延びしているブサイク顔に比べると、イケメン顔はパーツが中心に集まっていた。「性格・行動」においては形容詞を用いたSD法の結果から「大人っぽい」「強い」からなる性格や、誠実で配慮のある行動が好まれることが分かった。反対に「活発」「熱い」「華やか」からなる性格や、強引に迫るよう行動は好まれないことが分かった。
女子大生のオシャレ感
本研究では、他人からおしゃれだと思われるファッションとはどんなファッションなのか検討するために、女子大生のファッションに対するおしゃれ感についての調査を行った。まず、女子大生のオシャレに対する意識を調査した。その結果、自身をおしゃれだと思っている人が1割だったのに対し、9割の人がおしゃれになりたいと思っていた。また、おしゃれだと思う女性像は、自分に合った服を着ている人、色の組み合わせが上手な人、逆に、ダサいと思う女性像は、だらしなく見える人、自分に合ってない服を着ている人という結果になった。次に、他人からおしゃれに思われる要因を明らかにするために各種ファッション雑誌の中から最近の主なファッション傾向を示す6個のサンプルを選択し、おしゃれに関係する12個の形容詞を用いてSD法で評価してもらった。その結果、幼さや、かわいらしさ、さわやかさなどは、おしゃれ度を低下させる要因であり、大人っぽさや、さわやかさ、落ち着き感はおしゃれ度を高くする要因である事が分かった。
本当はしんどいSNS
SNSが普及するに伴い、私達はSNSの利便性ばかりを追求しているが、SNS利用時にはストレスを引き起こす一面もあるのではないかと考えた。本研究では、まず、ストレスなくSNSを利用するための投稿方法や投稿内容を提案するため、女子大生がストレスを受けやすいSNSの投稿について調査した。 SNS利用の実態調査から、自分では、他人に直接対面する場合とSNS上の自己表現を使い分けてはいないと思っていても、他者からは、直接対面とSNS上の印象に差を感じられていることがわかった。そこで、架空の投稿を設定し、SNS利用者がストレスを感じる投稿や、その程度を明らかにした。最もストレスを感じるのは、愚痴やポエムの投稿であった。また、ストレスを与える投稿の特徴は、語尾に”(笑)”がついているものや、まわりくどい長文での表現であった。これらの結果を用いて、女子大生がSNS上でストレスを授受しない方法を提案した。
オタク図鑑
最近の女子大生のオタクに関する実態を調査し、各々のオタクに対するイメージの改善点を提案することを目的とした。実態調査から、女子大生の半数以上は自分をオタクだと思っていて、オタク・非オタクのコミュニケーション能力にはあまり差はないことがわかった。そこで、女子大生のオタクの種類を調べ、オタク別のコミュニケーション能力の特徴を把握することにした。女子大生自身が思っているオタクの種類は、主にアイドルオタク、アニメオタク、音楽オタク、ゲームオタク、漫画オタク、声優オタク、ディズニーオタクの7種であり、オタクの種類ごとにコミュニケーション能力に違いが見られた。さらに、女子大生の各オタクに対するコミュニケーション能力の要因を知るために、SD法によるイメージ分析を行った。その結果、オタクのコミュニケーション能力の要因は主に、フレンドリー因子、熱弁因子であることが分かった。これらの結果から、オタクの種類別にイメージの改善案を提案した。例えば、アイドルオタクの人は、より落ち着きを持ち、周囲に気を配れば、魅力的なアイドルオタクになれるのではないかと提案した。
女子大生を魅了するカフェ
女子大生がカフェに求めるものについて明らかにし、理想のカフェを提案することを目的とした。
カフェ利用の実態調査結果より、8割以上の人が行きつけのカフェはないが、6割の女子大生が月2~8回カフェを利用していることが分かった。そこで、カフェに行く場合に女子大生が重視するポイントを明らかにするため、重要視項目10個について一対比較による順位づけを行った。その結果、女子大生がカフェについて最も重視するポイントは、「長居できるか」と「清潔感」だったが、重視されないポイントは「店内の広さ」と「騒音」だった。また、特殊なサービスを提供するカフェ(特殊カフェ)の認知度は7割であり、実際に行ったことがある人は約4割だった。そして、女子大生が希望する特殊カフェについて調査したところ、動物系カフェ、星カフェ、自然系カフェが挙げられた。これら動物系カフェ、星カフェ、自然系カフェに関する要望や期待から、動物との接し方を考えた個室の動物カフェ、室内がプラネタリウムになっており女子一人でも気軽に利用できるような星カフェ、友人と長居ができ店内の内装や使用用具に清潔感を重視した自然カフェを提案した。
“キャラ付け”は一体何処からくるのか?
女子大生につけられる「キャラ付け」とは、何処から付けられるのか、どうしてキャラ付けがされるのかを明らかにすることを目的として、まず、個人に付けられたキャラや生活態度、性格について調査した。その結果、キャラ付けされたキャラの種類と個人の性格の間に有意な差が見られ、性格とキャラ付けに関連性があることが分かった。例えば、真面目キャラは、完璧主義者の性格に多く見られ、いじられキャラは、「調停者」や「達成者」の性格の人に多く見られた。完璧を求める人は、基本的に真面目で真面目キャラと見られ、調停者や達成者のような性格によるいじられキャラは、自身がいじられキャラになることで人間関係をうまく結ぶためだと考えられた。女子大生の特徴としては、「調停者」や「達成者」の性格が多く、いじられキャラを付けられる人が多かった。つまり、いじられキャラを付けられることで、集団での居場所を得ることや、できるだけ争いを避けるようと考えている人が多いのではないかと推測した。