授業紹介・ゼミ活動

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天野ゼミ

天野ゼミ 2020年度卒業研究要旨

2021/03/19

2020年度卒業研究要旨リンク集
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 Apophysisの簡易な利用を可能にするユーザインタフェースの提案 

 Apophysisはフラクタル図形にもとづいたアート作品を思わせるユニークな絵を描くことのできるフリーソフトウェアである。しかし、その独特な記述方式は初心者にとって直感的な理解が難しく、日本語の情報も少ないという問題がある。本研究では、特定の機能に焦点を絞り、HTMLとJavaScriptを用いてApophysisの簡易な利用を可能にするグラフィカルなユーザインタフェースの設計とプロトタイプの部分的な実装を行った。

 LiveCodeLabの簡易な利用を可能にするユーザインタフェースの提案 

 LiveCodeLabはWebブラウザ上の即興的なプログラミングにより音や映像をリアルタイムに生成するライブコーディングのツールである。そのプログラムはProcessingに似たコマンドとCoffeeScript風の構文で構成されているうえ、簡易な例題があるだけでマニュアルもヘルプもない。本研究では、特定の機能に焦点を絞り、LiveCodeLabの簡易な利用を可能にするユーザインタフェースの設計とプロトタイプの部分的な実装を行った。

 Mitaka Plusの簡易な利用を可能にするユーザインタフェースの提案 

 Mitaka Plusは仮想宇宙空間のシミュレーションソフトウェアであるMitakaの派生版であり、プログラミングによる柔軟な操作が可能である。Mitakaは多機能なため、初心者が意図したとおりに操作することが難しく、Mitaka Plusもプログラミングに不慣れなユーザが扱うには難しい。本研究では、特定の機能に焦点を絞り、初心者でも直感的にMitaka Plusを操作することができるグラフィカルなユーザインタフェースを設計し、プロトタイプの部分的な実装を行った。

 ドローンによる音楽の表現と演奏に関する研究 

 本研究では、ドローンのユニークな活用方法や利用可能性の模索を行い、ドローンの軌跡による音楽の表現と演奏について探求した。具体的には、ドローンの飛行高度や動きにより音階や休符などを表現するとともに、ドローンの飛行により音楽を奏でる仕組みについて検討し、プロトタイプシステムを実装(一部)した。これにより、単機のドローンによるシンプルな音楽の表現と演奏を可能にした。

 クラドニ図形の拡張表現にもとづく音の可視化に関する研究 

 本研究では、粉末状の媒質による物体の固有振動や音の可視化で現れるクラドニ図形の拡張について探求し、より複雑な音の可視化を試みた。具体的には、単音のクラドニ図形を組み合わせることで和音のクラドニ図形を構成するといったアルゴリズムなどを考案した。また、本研究で提案した拡張版のクラドニ図形をアニメーション表示するプロトタイプシステムの実装(一部)も行った。

 段階的なアプローチによる無理のない医療系VRコンテンツの提案 

 本研究では、暗所・閉所・高所などの恐怖症を無理なく克服することを目指し、VR技術にもとづく医療系コンテンツの提案を行った。具体的には、徐々に暗さ・狭さ・高さなどを変える段階的なアプローチにエンターテインメントの要素を加味する手法を考案した。さらに、本研究の手法にもとづいて暗所恐怖症を克服するVRコンテンツのプロトタイプを一部実装し、スマホで体験できるようにした。

 既存の楽曲から新たな雰囲気・曲調の楽曲を生み出す手法に関する研究 

 本研究では、既存の楽曲を部分的に変えることで曲の雰囲気や曲調にどのような影響を与えるかを探求し、その延長としてユニークなアレンジの手法について模索した。具体的には、既存の楽曲のメロディ(一部)を抽出し音色数を変える、楽器パートを入れ替える、楽曲のテンポやメロディを変える、音の長さやリズムを変えるといった実験を行い、新たな曲調を生み出す手法を探求した。

 ドローンによる書字システムの提案 

 本研究では、ドローンのユニークな活用方法や利用可能性の模索を行い、ドローンによる書字の探求を行った。具体的には、ドローンの軌跡により文字を表現する手法を考案し、そのアルゴリズムを設計(一部)した。さらに、Scratchを用いたプロトタイプの部分的な実装を行い、片仮名五十音やアラビア数字の軌跡を描くドローンの動きを実現し、シミュレータによるそれらの書字(描画)を確かめた。

 柔軟なオーダーメイド機能を持つ通販サイトの提案 

 本研究では、売り手と買い手の両者が利用しやすい通販サイトの仕組みについて模索した。オーダーメイド機能とは、通販サイトにおいて購入者が購入物品のカスタマイズを行う機能であるが、自由度の高いカスタマイズを可能にするには手間がかかる。本研究では、購入物品を複数の部品(画像)から構成して、購入者が動的に組み合わせる手法を検討し、プロトタイプの部分的な実装を試みた。

 オノマトペの抽象概念を可視化する仮想空間の実現 

 本研究では、状態や物音など形のないものを表すオノマトペの可視化について探求した。具体的には、オノマトペの抽象的な概念を仮想空間上で具現化する手順を考案し、A-Frameによるプロトタイプの実装を行った。さらに、音声認識技術を用いて仮想空間上のオノマトペを言い当てるエデュテインメントのクイズコンテンツを実装して被験者25名による評価を行い、高い評価を得ることができた。

 リズムゲームに特化したゲームエフェクトのライブラリ開発 

 本研究では、リズムゲームに焦点を当て、視覚効果の高いゲームエフェクトの実現を目指した。多くのリズムゲームでは、ボタンなどの見やすさに配慮して控えめなエフェクトが採用されている。本研究では、従来よりも鮮やかでインパクトのあるゲームエフェクトをリズムゲームに導入することを目指し、EffekseerによるエフェクトライブラリおよびScratchによるシンプルなリズムゲームの実装を行った。

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