授業紹介・ゼミ活動
PBL
肥後ゼミ
肥後ゼミ 2020年度卒業研究要旨
2020年度卒業研究要旨リンク集
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デジタルアニメーション作品「繊細さんの日常」〜HSPの認知を目的とした映像制作〜
人口の約5人に1人の割合で存在すると言われている、周囲の状況や人の気持ちに対して敏感であるがゆえに、日常の生活に「生きづらさ」を抱えている人達がいる。彼らは英語でHighly Sensitive Person(ひといちばい繊細な人、略称HSP)と呼ばれている。本作品はHSPの日常を描き、「生きづらさ」を抱える人にエールを贈る、デジタルアニメーションである。彼らの繊細さは決して「弱さ」ではなく、「小さな幸せを深く感じられる素敵な個性」だというメッセージを伝え、2021年現在、まだ知名度の低いHSPの認知度向上を目指す。
服飾販売における顧客特性を意識した新人向け学習コンテンツの制作
現在、服飾販売は比較的若い世代の販売員が多数を占めている。その一方で、顧客の世代は幅広く、販売員にはすべての世代に対応できるだけの多くの知識を求められる。要因の一つとしてはファストファッションの誕生で「洋服の取捨選択」に対する意識が大きく変化したことといえる。本研究では新人向けに顧客特性をメインとした学習コンテンツを制作する。既存のウェブサイト制作ツールを用いスマートフォンでも閲覧可能で、手軽にいつでも見たい時に見られる、効率重視のコンテンツを目指す。
喫茶店のプロモーションツール制作とアーカイブ映像制作~西宮市・紅茶文庫を題材として~
2020年現在、経営者の高齢化や大手チェーン店カフェの台頭等の理由により個人経営喫茶店の閉店が相次いでいる。「閉店」は人間の「死」に近く、なくなってしまった店の空気感や存在を永久に覚えておくことは難しい。これらを踏まえ本制作では、武庫川女子大学近くに店を構える紅茶専門喫茶店・紅茶文庫のプロモーションを目的としたフライヤー、アーカイブとしてコンセプトムービーとウェブサイトを制作。2020年の喫茶店の雰囲気と高齢のオーナーによる紅茶へのこだわりをビジュアルとして残す。
実写映像作品『色のある世界』
本作品は、色がなくなった世界を主人公視点で映像化し、私たちがどれだけ色とともに生活しているかを認識させること、そして、「色のある世界」は当たり前ではなく、素晴らしいものだと伝えることを目的としている。本作品の制作にあたって、「色のない世界」がどのようなものかを理解するために、視界をリアルタイムに白黒に変換するゴーグルを装着し、日常生活を体験した。
グラフィック作品「名前」~タイポグラフィで魅せる人の個性~
本研究では肥後ゼミ11期生の姓名(漢字)を表現するタイポグラフィ作品である。ゼミ生それぞれが持つ外見の特徴や雰囲気、性格を文字の要素に取り入れ制作した。よりゼミ生の特徴を表現するために、制作する際には主観だけではなくゼミ生の意見も取り入れた。個性を表現すると同時に、文字の読みやすさを意識して可読性を残すための検証を何度も行った。最終的にはタイポグラフィを活用したグラフィック作品とする。
スマートフォン利用時の使いやすさに着目した学生情報提供システム・MUSESサイトの改善・提案~トップページデザインに視点を当てて~
学生情報提供システムであるMUSESは、スマートフォン利用者にとっては不都合な点が多く存在している。また、2021年1月7日にMUSESは更新されたが、依然、ユーザにとって使い勝手の良いものとは言えない。本研究では、「スマートフォン利用時」「学生視点」の2点に着目し、スマホ版MUSESのトップページデザインのあり方を考察。未来のMUSESがより良いものとなるよう、MUSESを運用している教務部および総合情報システム部に提案を行った。
「親愛なる私」~悲観的思考との向き合い方をテーマとしたアニメーション作品~
多くの人が仕事や勉学の中で、強い成長意欲を持つ。しかしそれが原因で、過剰な自責感情や強い自己嫌悪などの悲観的思考が発生し、心身ともに自分自身を追い込んでしまうことも少なくはないだろう。本作品はそのような心の苦しみを題材としたアニメーション映像作品である。その悲観的思考の中で苦しむ主人公が、「自分を労ること」と「物事の本質に気づくこと」によって、前向きに一歩を踏み出していくストーリーとなっている。
モーショングラフィックスを用いた映像制作
我々は新型コロナウイルスによる自粛生活を余儀なくされた。その日々の中でも毎日、太陽は昇って沈み、そして夜には街や家に灯りが点される。それらは当たり前のことではあるが、自身の心に深く刺さった。本作品は一日の流れと光の変化に着目したモーショングラフィックス作品である。Adobe After Effectsのシェイプアニメーションとエフェクト機能を活用し、無彩色と幾何学的な図形によって表現した。
アニメーション制作「RPGネット」
本作品は、RPGのゲームの世界を舞台とした、誹謗中傷がテーマのデジタルアニメーションである。自身は以前から匿名で書き込める掲示板の存在が気になっていた。そして2020年春、プロレスラーの木村花さんが誹謗中傷を受け自殺したことにより、世の中に誹謗中傷問題が浮き彫りとなった。誹謗中傷とは何か? 匿名で書き込める掲示板とは? 誹謗中傷を受けるとどうなっていく? ……これらのネットにおける闇を、RPGの世界での「最も強い存在」である勇者を中心に描いていく。
スプリットスクリーンを用いた映像作品~コロナ禍での過ごし方~
新型コロナウイルス感染症の流行により、我々の暮らしは外出自粛を強いられ、精神的負荷を負うことで「苦」の印象が残っている。そのような中、自身にとっては以前と変わらず不便のない暮らしができ、コロナ禍によって得られたプラスの変化もあった。世界中の悪化していく面ばかり目にするが、この作品では不変や好転の面を流行以前の生活と比較しながら表現する。危機感に溢れ呑気な発言がしづらい空気の中、傍観的な生活を映すことで封じ込められうる捉え方を主張する。